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転生したけどチートとか無かったから努力で世界最強目指します!  作者: 敬礼 なろう・カクヨムで連載中
学園

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第39話 組み手


男子と女子てそれぞれ代表が選ばれ、男子の代表となった俺は前に出た。


同じく女子代表のミューが俺の前に立っている。


このまま組み手が始まる・・・・・・と思っていると、先生が間に入ってきた。


「今から、リオン君とミュレイ君が君らに組み手の手本を見せてくれる。私が彼らに指示を出しながら組み手をさせるから、よおく見ておくように」


先生は他のクラスメイト達に向けて喋り始めた。その内容を聞くに、どうやら先生は、俺たちに真面目な組み手をさせる気は毛頭なかったようだ。


すこしがっかりしながら、俺は先生の話を聞いた。


「最初は、投げだ。これは相手のバランスを崩して隙を作る事が目的だ。リオン君、体に触るよ」


先生は、今から何をするのかいうと、俺に指示を出し始めた。


「ここを、こう。いいね?こうやって相手を投げるんだ。そうそう、飲み込みが早いね。ミュレイ君、もっとこっちに来てくれ。投げをみんなに見せるからね。投げをしたら、その状態で動かないで。次のやる事は投げから繋げるから」


先生が手取り足取り俺に教えてくれた。

前世で体育の授業で習った柔道に似ている気がするが、どこか違う。だが、その時の感覚を少しだけ思い出して流用すると、なんとなく掴めたような気がする。


「よし、みんな見てくれ。今からリオン君がミュレイ君に投げをする。よく見ていてくれ。じゃあ、リオン君よろしく」


先生が俺に合図をすると、俺はそれに従ってミューを投げた。


床は衝撃を吸収するマットが敷かれていて、ミューは投げられたあとそこに打ち付けられた。


ミューを投げた後、俺は先生から指示があったのでその体勢のまま動かなかった。しかし、それはミューと体が密着しているという事で、俺は猛烈にドキがムネムネしている。


ちょっとキモい言い方になるが、ミューの体は第二次性徴期を迎えた15歳。つまり女性型の体型になってきているという事で、それは俺にドキドキさせるのに足るものだ。


しかも、今はミューを投げるために胸ぐらを掴んでいる。大きくは無いが確かにそこにある、存在感のあるものが俺を緊張させた。


1秒1秒が長く感じられ、先生が次の指示を出すのを今か今かと待ち、ついに先生の指示が出た。


「それでは、寝技をかけてくれ。今度はミュレイ君がするから、リオン君はされるがままにしてくれ」


寝技!?それって、まだ密着が続くって事じゃ無いか。胃が痛いよ。


先生が指示を出すと、ミューは体勢を変えて俺に寝技をかけてきた。


それはとでも綺麗で俺は見事に動きを封じられた。しかし、それよりも肌が密着していることに意識がいくのは仕方がないことなのでは無いか。

心なしかミューの呼吸が少し荒くなっていて、それが俺の胃を削っていく要因になっていく。



早く終わって欲しいと切に願いながら過ごしていると、俺を喜ばせる言葉が聞こえてきた。


「ありがとう、リオン君、ミュレイ君。もう元に戻っていいよ」


その言葉に喜んで気を緩めたのが運の尽き。何も考えずに立ちあがろうとした俺は、ミューとぶつかって体勢を崩し、いつの間にか俺がミューを押し倒しているような姿勢になってしまっていた。


「あっ。ご、ごめん」


すぐに気づいて立ち上がり、ミューに謝罪を入れた。


「いや、うん。大丈夫よ・・・」


ミューの言葉は次第に尻すぼみになっていき、その顔は真っ赤に染まっていた。

それは仕方のないことだろう。誰でも、突然異性に押し倒されるような展開になれば、相手が好きな人でなくとも恥ずかしくなって顔が真っ赤になってしまうはずだ。


その気まずさに俺は顔を合わせる事ができず、他所を向いてしまった。


「ちょっとお二人さん、授業中だからイチャつかないで。もうクラスメイトのところへ戻っても大丈夫だよ」


「え、ちょっ。イチャって・・・」


先生の勘違いに指摘しようとしたが間に合わず、俺はクラスメイト達の中に放り込まれてしまった。



◆◇◆◇◆◇





その後は特に何事もなく授業が終わり、俺はリベルトと共に次の授業のため教室へ戻っていた。


「リオン君、大変だったね。お疲れ様」


リベルトは、授業で疲れた俺を労ってくれた。なんでできた友人なのだろう。俺には勿体無いよ。


「ありがとう。いやー、体術の授業は体力だけでなくて精神的にも疲れるんだね。いい訓練になったよ」


「あれは本当にリオンとミュレイ嬢が可哀想だったよ。突然接触しなければいけなくなって、大変だっただろう?」


なんと、共感して貰えるとは。励ましが身に染みる。


「いやあ、あの景色はとうt・・・いや、同情を誘われたね。リオンの心労がこちらにビンビンと伝わってきたよ」


何か変なことを言おうをしていなかったか?いや、気のせいだったかもしれない。そうしておこう。

変に勘繰っても不信感を募らせるだけになってしまうしな。


「ただ、体術はとても使えそうだったな。学園の授業に組み込まれているからそりゃそうだろうけど、使いこなせば魔法を使わずに相手を仕留めることもできそうだし」


 体術は実際、とても便利だ。敵を生け捕りにしたり怪我をさせずに無力化する事ができる。その便利さをリベルトと話しながら、俺は教室へと向かった。


 

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