第六話 恋の記(しるし)
あらすじ
俺、淡路涼平は至って普通な高校2年生をしている。まあ、ここ最近はいろんなことに巻き込まれて普通とは言えなくなってきたが。まあ、そんなこともあって待ちに待った新学期が幕を開ける。
登場人物
淡路涼平
高校2年生。成績優秀で人気。今までは普通に生活してきたが、よく分からない出来事に巻き込まれてきた。
相生凌香
高校1年生で由寿のクラスメイト。平凡な日々を心がけているが、恋に関しては例外らしい。
淡路由寿
高校1年生で涼平の妹。普段は優しいところもあるが、恋に厳しく兄にいつも説教している。
下館柑理
高校2年生。涼平に恋心を抱いており、毎日ルーティンを欠かさず行なっている。(詳しくは外伝にて)
「ついに新学期か。」
待ちに待った新学期。俺にとってはつまらない夏休みを過ごしていた日々に別れが告げれるからとてもいい。
「なんでお前はそんなに嬉しそうなんだよ。」
芳原はどうやら糸崎と色んなところで思い出を作ったらしく、その思い出作りから急に現実に戻された感じで怠いんだとか。そんな心境で俺らは始業式を迎えた。
「続いて表彰生徒の発表です。」
「1年5組、相生凌香。」
「はい!」
確かあの子って由寿と同じクラスだった気が。絶対そうだ。嫌なことを思い出してしまった。
〜〜〜〜
「失礼します。淡路さんいらっしゃいますか?」
「ん?その制服って一年?」
「あ、失礼しました。私1年5組の相生凌香と申します。」
「5組って妹と同じクラスなのか。俺の名前は淡路涼平、2年2組だ。」
「淡路…ってもしかしてお兄さんですか!?」
「ああそうだ。いつも妹が世話になってるな。」
「いえいえ、お世話していただいてるのはこちらですよ。勉強教えてもらったり…」
なかなかいい友達を持ってるじゃないか。てっきり恋についての友達かと…
「あとは恋についてのこととか…」
「ストップ!お前まさか妹に入れ知恵されてたりしないよな?」
「妹さんからは中等部の時から…」
そうだった。うちは小中高一貫だった。それだけ長く一緒にいたらもう察しがつく。
「そういえばお兄さん。」
「あ、なんだ?」
「肌お綺麗ですね。」
なんかこんなこと前あったなぁと思っていたが確か…
(淡路くんって肌綺麗だね。)
思い出したくもない思い出が蘇ってきたから無理やりシャットダウン。
「はいはい分かったから。で、妹だったらさっき出て行ったけど。」
「そうなんですか…そしたら代わりにこのノートを渡しといてもらえませんか?」
そう言うと相生は俺に1冊のノートを渡してきた。
「中身は見ちゃダメですよ!女の子の秘密ですから。」
「ああ、分かったよ。」
〜〜〜〜
という出来事が蘇ってきてしまった。忘れようとしてたのに、パソコンでいうと99%ダウンロード終わってたのに間違えてキャンセルしてしまうと言ったところだろう。そしてなんとか始業式を終え、俺は寮に戻る。ずっと家とか言ってたが寮だ。さて、授業の予習を…
「失礼します。淡路さんいらっしゃいますか…ってお兄さんじゃないですか!?」
いつも変なタイミングで来るんだよなこいつが。
「今日もいない感じですか?」
「そうだな、今日もノートのことか?」
「はい!このノートを渡しといて欲しいです!」
というと、6月と同じように渡してきてまた例のセリフを
「中身見ちゃダメですよ!女の子の秘密ですから!」
そう言うと静かに部屋を後にした。俺の手にはノートが一冊。俺は約束を守る人間だが、あんなこと言われたら開きたくなるだろ。俺も高校男子だからな。と思い罪悪感を抱きながら開くと、俺はノートを素早く閉じた。
「これは見ちゃダメなやつだったな…」
相生と妹の組み合わせといえばどんなものか想像つくだろう。読者さんの想像に任せるとしよう。
そういえば、今日は一度も下館見かけなかったな。休みなのか?連絡してみるか。
「ごめん…新学期早々体調クズシタ…」
「心当たりは?」
「フツウニ深夜アニメ観て…カップ麺食べて…」
「それだな。まあ、ゆっくり休めよ。」
「ありがとう…」
あいつも本当に体調崩すんだな。あんな声初めて聞いた。まあ、すぐに治して学校来るだろ。
翌日、
「淡路くんおはよう!」
昨日は役を演じてたのかってくらいにいつも通りに戻っていた。
「ああ、おはよう。お前本当に体調崩してたのか?」
「嘘だと思ってたの!?」
「お前のことだからな。」
まあ、こいつがいつも通りに戻ってくれたのも良かったが、何よりあのノートの内容が脳裏に焼き付いて離れない。
「淡路くんどうしたの?そんな暗い顔して。」
「まあ、お前がいない間に色々あったんだよ。」
「なになに!?気になる!」
こいつ興味津々だな。
「話すけど、後悔するなよ?」
「分かった!」
「1年に俺の妹がいるだろ?妹のクラスメイトで相生さんって子がいてその子が持ってきたノートがな…」
「あれ、もしかして恋日記?あれ書いたの私なんだけど…
「は…?」
頭が落ち着かない。なにこいつがあのノートを?
「いやちょっと待て。なんでお前のノートを後輩が持ってるんだよ。」
「実は図書室に紛れ込ませといたんだよね。それで誰か見つけないかなと思って。そしたらあの子達が見つけてくれたの!いやあ、見つけてくれた時はすごく嬉しかったな。」
こいつ学年2位【※実はそう】とは思えないくらいの脳内だな。もう俺でも予測不可能だよ。まあともかく、ノートの件はこいつが全て悪いということで収まった。
俺の周りはなぜこんなにも変わった奴らが多いんだろう。今日はあまりにも濃すぎたからこの辺りで休むか。
旭野です!第六話をお読みいただきありがとうございます!ノートには何が書いてあったんでしょうか…作者も何も知りません。まあ、それは置いといて、新キャラが出ました!もしかしたらかなり重要になってくるかも…?
というわけで今までで結構短くなりましたがこれで第六話は終わりです!
また第七話でお会いしましょう!




