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第四話 恋の源

あらすじ

普通の高校生をしている淡路涼平は成績優秀でとてもモテる。だが今まで告白に応じたことがない。だがこの数日間で色んな出来事があり、少しずつ答えが近づいてきた気はするがまだ遠い。なぜ俺が告白に応じないのかというと、恋に無関心だからだ。


登場人物

淡路涼平あわじりょうへい

高校2年生。恋の概念を探すためにいろいろと模索してはいるものの、答えが見つからない。

下館柑理しもだてかんり

高校2年生。涼平に恋心を抱いており今までで2回告白したがどれも失敗に終わり、諦めるかと思いきやまだ諦めてないみたい。

糸崎舞いとざきまい

高校2年生で龍太の彼女。裏表がはっきりしていて、裏だとすごく高圧的な性格。だけど、プライドが許さないのかお礼とかを本人の前で言うのは苦手らしい。

芳原龍太よしわらりゅうた

高校2年生で涼平のクラスメイト且つ舞の彼氏。夏休み前のテストに汗水垂らして勉強するのが特に苦手。

外の蝉の鳴き声が騒がしい。耳が痛くなるほどに。

「いやぁ、暑いわこれは。」

「だよな。年追うごとに暑くなってないか?」

7月末。俺は芳原の家で勉強会をしている。2人で。と言いたいんだけど、

「ちゃんとやらないと夏休み遊べなくなるでしょ?」

そう、こいつの彼女さんも一緒らしい。そういえばあの件の後、もうバレてしまったものは仕方ないからということでみんなの前で堂々とするようになったらしい。でも、糸崎の裏の顔を知っているのは俺だけで

『龍太の前では優しいって設定だから変な真似しないでよ。』

どんだけこいつのことが好きなんだよ。まあ、俺も別に困ることないしこのままでいいや。

俺らは、しばらく勉強をした後に休憩を取ることにした。

「ところで、お前らはどんなきっかけで付き合い始めたんだ?」

「お、お前も気になる?クラスの男子にめっちゃ言われてな、お前にだけ教えてやるよ。いいよね舞?」

「うん、私は別にいいよ。」

〜〜〜〜

時は遡り高校1年生の夏。

「じゃあテスト返すぞ。」

俺をテスト返却の日が苦しめてくる。もちろん、いい点数も取れるはずもなく。俺はいつも通りの点数を見て嘆いているととある場所に目が入った。

「あれって…」

端の席でずっと下を向いて座ってるやつがいた。確か、糸崎さんだったっけ?なんか辛そうな表情をしてるな。俺は、そう言う表情してる奴の顔を見るのが好きではないので話しかけるのを試みた。

「ねえ、糸崎さんだよね?どうしたの?そんなに浮かない顔して。」

「…」

返答はなかったが、辛そうなのは伝わってきた。なんか考え事でもしてるのだろうか。俺はその日は特に何もできなかった。

その次の日も次の日も特に何も変化がなかった。普通に授業を受けていつも通り部活に行く。そんな日を過ごしていた。ところがある日、俺は部活に行こうと思い校舎の階段を上がっていると、ガタン!と上から何かが倒れた音がした。俺は階段を駆け上がりその場を見ると、糸崎さんが倒れていた。

「おい!大丈夫か!?保健室に連れて行かないと!」

俺は糸崎を保健室に連れて行き、保健室の先生から一応側にいてほしいと言われたので待機している。先生曰く、疲労で倒れたらしい。

「…ん?あれ、ここって保健室?」

「気が付いた?良かった。めっちゃ心配したんだぞ?」

ちなみに俺は本気で心配していた。人を助けないと気が済まない人間だからだ。

「…ごめんね。」

「ん?どうして?」

「昨日の件。心配して声かけてくれたのに返事もしないで…。」

「俺は大丈夫だよ。もし今でもいいなら悩み話してくれるかな?」

「分かった。」

話を聞く限り、糸崎さんは友達と揉めたらしくそれでそのことをずっと考え込んでいたらしい。それで睡眠不足で部活に行って疲労で倒れたらしい。

「それで、私どうすればいいのかなって…」

急に泣き出してしまった。俺はこういうの慣れてないがどうすればいいんだ?俺は頭をフル回転させる。

「俺も辛い時は考え込んじゃう時もあった。だけど、ずっと考え込んでても意味ないって思って次のことを考える。至って単純なことをしてるだけだけど、実際はすごく大切なことなんだ。」

俺は糸崎さんの目の前にいく。

「だからさ、もう悩むのはやめよう。ね?」

俺はすごくテンプレみたいなことしか言ってない気がするけど、なんか糸崎さんの表情が晴れてきた気がする。

「うん。そうだね!」

こんなことがあった翌日。普段通り過ごしている糸崎さんを見て俺はほっとした。

〜〜〜〜

「とまあ、こんな流れだったんだけどね。」

「あれ、付き合った時の話はないの?」

「告白してきたのは舞のほうからだからさ俺は何にもわからないよ。舞話してあげてくれる?」

「え、私が?こい…淡路くんに?」

おい今一瞬口滑らせて裏出てくるところだったぞ。

「分かった。じゃあ話していくね。」

〜〜〜〜

私は、あの日を境に芳原くんに恋心を抱いていた。こんな私でも助けてくれる人がいるなんて。なんかやたらと隣のクラスで人気な男子がいるみたいだけど興味ない。私は恋愛というもの自体にあまり興味がなかった。というよりかは恋とは何かがわかっていなかった。だけど、芳原くんに会ってから全てが変わった。

「舞、今日暇?これから遊びに行かない?」

「ごめんね。今日は予定があるんだよね…」

「そっか、じゃあまた今度ね!」

嘘をついてしまうほど今日はやらなければならないことがある。そう、芳原くんに想いを伝え

「あ、芳原だったらさっき猛ダッシュで帰ったけど…」

られなかった。まあ、また別日にすればいいか。

そこから日はすぎて9月になった。

〜〜〜〜

「ちょっとストップ。」

「どうしたの?」

「この期間は何をしてんだよ。」

「それは…別にいいよね?」

「もしかして恥ずかし…」

無言で俺に強い蹴りを入れてきやがった。

「まあ、そんなことは置いといて続けるね。」

〜〜〜〜

9月の始業式の次の日。私は決断がついた。まだ部活もないし今日だったら行けるはず。と

「あ、芳原だったら体調崩してしばらくきてないよ。」

もう何もかもタイミングが悪かった。もう最終手段を取るしかない。

〜〜〜〜

「え、終わり?」

「そうだけど…」

「中途半端すぎやしないか?どうやって付き合ったんだよ。」

すると横から芳原が入ってきた。

「実はこいつメッセージで告白してきてな。恥ずかしがり屋なんだなぁと…」

「龍太!?」

こいつ俺の時はあんなに蹴ってきたのに、さすが好きなだけあるな。

「まあ、こんなことがあって今も付き合ってるってことだ。」

「なるほどね。笑える部分が特に見当たらないんだが。」

「恋話に笑いを求めるんじゃねぇ。」

「はいはい。じゃあそろそろ続きやるか。」

とまあこんな感じで、俺らの勉強会は夕方まで続いた。

帰路についてる時、

「あ、そういえば…なんだっけ、まあいいか。」


「淡路くんと連絡先交換してない!?」(柑理)


五話に続く


旭野です!第四話もお読みいただきありがとうございました!申し訳程度に柑理を登場させましたが、次回はしっかり出ると思うのでご安心を。

さて、今回の話は少しホッコリ回。過去話を交えてお送りしました。キャラの個性も出るように書いたつもりなので、その点も想像しながら読んでいただけると幸いです!

それではまた第五話でお会いしましょう!

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