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第十四話 恋のプライド

「あ、やばい…」

私たちは、いつの間にか高校生活最後の夏休みを過ごしていた。しかし、私にはひとつやり残したことがあった。それは…

「課題にひとつも取り組んでいない…。」

登場人物

下館柑理しもだてかんり

高校3年生。この話の主人公。いつも明るい性格の彼女だが、優等生というプライドだけは捨てれないらしく、その点【は】真面目。

淡路涼平あわじりょうへい

高校3年生。普段の主人公。彼にとって課題は朝飯前らしく、夏休み初日には終わらせているらしい。

相生凌香あいおいりょうか

高校2年生。涼平の妹の由寿の親友であり頭もいい彼女だが、所々抜けている部分もあり天然なところも少しあるらしい。

今日の日付を何度も確認してみる。それでも8月31日、夏休み最終日である。時計を何度も確認してみても夜の22時。私は悪い展開が頭をよぎった。学校では優等生として振る舞っているため、万が一課題をやらずに行くと…

(え、下館さんって課題忘れるイメージなかったんだけどな。)

(なんかもう見損なったわ。もういいや。)

絶対にそんな展開にさせる訳にはいかない!なんとしてでも終わらせてやるぞ!

とは言っても22時からどうしようか。もちろん勉強できるような場所は開いておらず、家でやるのは確定。課題の量に関しても全教科分あるので普通にやったら終わらない。よし、最終手段だ!

〜〜〜〜

夜の学生寮。もちろんこんな時間には誰も外にはおらず静かだ。ここまで来て何をするかはただひとつだけ。

「あれ、下館先輩じゃないですか!なぜここに?」

「え、、あ、相生ちゃん!?」

予測不可能な出来事だ。こんな時間に他にも人がいるとは。

「あれ、この時間に来てる理由ってなんかある感じ?」

「実は、明日提出の課題が終わってなくて…友達に教わりに来たんですよ。」

「な、るほどね。ちなみにその友達というのは?」

「淡路さんですよ。あ、妹さんの方なので安心して下さいね!」

「なら良かった〜。てっきり私と同じで淡路くんに勉強手伝ってもらいに来たのかと思ったよ。」

「え、下館先輩も淡路先輩に会いに来たんですか?」

しまった…!つい口を滑らしてしまった。

「…まぁ、はい…」

やらかした本当に。優等生の学校生活終了だ。

「下館先輩って…」

次の言葉に向けて心の整理をする間もない。

「そういうところもあるんですね!てっきり課題とか早めにするタイプかと思ってました。」

「ま、まあ普段は早く終わらせるよ。あえて今日まで貯めてたんだよね。」

「先輩、淡路先輩に会いたいのバレバレですけどね。」

「あ」

「とりあえず、部屋まで一緒にいきましょうか。」

「そ、そうだね。」

どうやら表情に出てたみたい。とりあえず、淡路くんのところへ行こう。って思ってたけど、

「そういえば、どうやって入るの?」

「あ…」

相生ちゃんも考えていなかったらしい。ちなみに私も何も考えていなかった。

「とりあえず、なんとかして中に入ろうか。」

「そうですね。」

私たちはあらゆる手を使って入ろうと試みた。その作戦はすぐに終わりを迎えることになる。

「ちょっと君たち、いいかな?こんな時間に何してるの?」

『あ…えっと…』

「俺の連れです。失礼しました。」

「あ、そうなんですね。」

「で、お前たちはこんな時間に何をやってたんだ?」

「えっとね、ちょっと色々とあって…」

「言い訳は必要無いぞ。どうせ、明日の課題終わってないから手伝って欲しいとかなんだろ?」

「…うん。」

「はぁ、とりあえず事情は分かったから。とりあえず迎えくるまで待っとけ。」

「迎え?」

私と相生ちゃんは疑問に思った。確かに淡路くんのところは送迎の方がいるというのは分かってるんだけどこの時間に迎えってどういうことだろう。

〜〜〜〜

「あ、ここって…」

「下館はきたことあるけど相生はないよな?うちの別荘だよ。」

「淡路先輩ってこんな立派なところに住んでるんですねぇ。」

「住んでるのは寮だけどな。たまにここに来るんだよ。時間もないから早く終わらせるぞ。」

『うん[はい]!』

私たちは夜通しで課題に取り組んだ。あ、由寿ちゃんもあの後合流した。

「お前、相変わらず問題の正答率は高いよなぁ。」

「まあ、私くらいになればこんなの…」

「口より手を動かせ。あと俺の前で言う話ではない。」

「はーい。」

「凌香ちゃんもやっぱり流石だね。」

「まあ、英語もできるからね。由寿…」

「はいはい分かったからやろう早く。」

「ていうか、なんで学年1位の相生が由寿に教わってるんだ?」

「実は、今回の現代文がちょっと難しくて。そこだけ教わりに来たんですよね。」

みんなで勉強するとやっぱり捗るなぁ。これだったら明日までには終わりそう!

「そういえばお前たちあの時間にどうやって来たんだ?相生に関しては電車なかったと思うが。」

「実は駅周辺で時間潰してたんですよ。最初から行く気だったので。」

「なるほど、で下館は?」

「えっと、自転車だね。」

「自転車!?お前よくそんなに元気でいれるよな。」

「そう??」

そんな感じで会話も盛り上がりつつ、課題に取り組んだ。

朝、猛ダッシュで家に帰り制服に着替えて学校へ。

「それでは課題を回収するぞ。

よし、昨日しっかりやって来たからバッチリ…

あれ?

「下館どうした?もしかして忘れた?」

「ちょっと置いてきてしまったみたいで…」

この会話してると、淡路くんから何か手渡された。私の課題だ。

「先生、ありました!」

「そうだよな、下館課題忘れたことなかったから先生も一瞬焦ったぞ。」

小さなトラブルもあったけど、無事に課題が提出できた。

「淡路くんさっきはありがとう!」

「お前が、昨日猛スピードで帰ったあと別荘に忘れてたんだ。本当に最後まで焦らせやがって…」

私は淡路くんに振られたけど、まだ諦めてはいない。だからこれからも振られる覚悟で淡路くんに思いをぶつける!


十五話へ続く

週一投稿一発目で実はこれも1時間前に書き上がりました。どうも旭野です。

少し短くはなりましたが、第十五話を投稿させていただきました!今回は柑理目線で物語を進めました。スピンオフっぽい要素でしたがどういう気持ちでいつもいるのかというのも伝わったのではないでしょうか。

久々の執筆で内容が薄くなってしまっていたら申し訳ないですが、わかりやすくなんとか書き上げることができました。私の中ではもう凌香をメインキャラとして設定しております!今後もたくさん出てくると思いますので、凌香の活躍もご期待ください!

それではまた来週お会いしましょう!!

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