第十五話 恋と自分
時間は遡り、高校1年生の春。私は大きな出来事に出くわすことになる。
登場人物
相生凌香
この話の主人公。成績優秀で真面目な女の子。
元々恋愛には全く詳しくはなかった。
私、相生凌香は高校1年生。ごく普通の高校生活が始まって数日経った。
(相生さんってやたらと真面目だよね。)
(でも話しかけづらいっていうか…あまり喋ってるところ見たことないんだよね。)
この学校が一貫校であるというのは知ってる人も多いと思う。しかし、私は高校から転入で来ているから初めての人ばかり。別に話したくないわけではない。ただ単に、
【緊張していて話しかけれないのだ】※当時は人見知り。
まあ、学力面ではそれなりに頑張ってはいたんだけど、授業で避けることのできない出来事に遭遇する。
「それではペアワークをしましょう!」
終わった…今まではなんとかなくて済んだけど詰みました。しかし、ここで私の人生を大きく変える人物が。
「先生、クラス奇数だと思うので3人で組むのはいいですか?」
「全然いいぞ。」
「一緒に組まない?」
「う、うん。ありがとう。」
私はこの子のおかげで、なんとかこのペアワークを終えることができた。ペアワークだけでもう関係は終わりなのかと思っていたけど、
「相生さん、一緒に帰ろう!」
「相生さん今日遊ばない?」
と色々と誘ってくれたりした。私はある日に何気なく聞いてみた。
「どうして、あの時私と組んでくれたの?」
「私さ、その人を見るだけで困ってるかどうか分かるんだよね。だから相生さんが困ってると思って。」
今と変わらないその性格。本当に根がいい子なんだなと感じた。
ある日、私は昼休み中に彼女が隠れて何かしている様子が気になった。話しかけようと思ったけど、そんな空気じゃなかったからこっそり後ろから観察してみることにした。ん…?目線の先にいるのって…と思っていたら昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。私は気になることを抱えたまま教室へと戻った。
その次の日も、また次の日も彼女は同じ行動をしていた。私は、勇気を出してそのタイミングでたまたま見かけた感じで話しかけた。
「どうしたの?こんなところで。」
「あ、相生さん…いや、何にもないよ。」
何もないと言っていたが絶対何かあると感じていた私。しかし、とあるものに出会うことで彼女の悩みに気づくことになる。
ある日の放課後、私は学校の図書館へと足を運ばせる。この時はたまたま用事があってのことだったのだが、私はとあるものを目にする。
「恋愛ノート…?」
そう、このノートこそが私を全て変えるきっかけとなったものだ。中を開いてみると、そこには…!
「これって、あの時と全く同じ…」
次の日、私はそのノートに書いてあった通りの行動をしてみる。早速難しいことが書いてあって
【明るく接してみよう】という内容であった。私自身、人見知りであったが彼女の悩みに気づくためにはそうするしかなかった。だから…
「おはよう、由寿!なんか元気なさそうだけど…」
「わ、びっくりした!相生さん?なんか変わった?」
「いや、そんなことないよ!多分コンタクトにしたからかな?」
「もっと変わってる部分あると思うけど…」
えっと、次は…
「ちょっと一緒に来て欲しいところがあるんだけどいいかな?」
私はそう言うと彼女の手を引く。
「あ、ちょっと、、」
学校の旧校舎の地下にある旧食堂に足を運ぶ。
「ここだったら大丈夫かな?本当は悩みあるんだよね?私で良ければ…」
「…相談できないよ。」
「…え。」
「だって、こんなこと人に知られたら私のイメージが変わっちゃうかもしれないから。」
私は何で悩んでるかはもう分かっている。だけど、直球で聞くことはない。
「私は、そんな顔の由寿見たくないけどなぁ。」
「相生さん…」
「由寿ってさ明るくて誰にでも優しいところが良いところなのにそんな暗い顔してたらみんな暗くなっちゃうよ。だからさ、その悩みを解決しようよ。」
「相生さん…」
「凌香でいいよ。私だって下の名前で呼んでるから。」
そう、彼女こそが今後の私の大事な友人になる【淡路由寿】なのである。
「で、悩みっていうのはもしかして恋愛系な感じ?」
「なんで分かったの!?」
「だって…ずっと由寿の目線の先に江津くん居たから。」
そう、彼女の悩んでいた恋愛というのが今の彼氏の江津のことであった。
「江津くんのことだよね…?」
「…うん。」
「なるほどね、よし!私に任せてて!」
私は彼女に助けられた恩をしたい。その一心で恋を繋げていくことになる。
十六話へ続く
1日遅れの投稿になってしまい申し訳ございません。旭野です!
ここ最近話の内容を考えるのが一苦労でして、なんとかここまで書いています。過去作よりも頑張って書いておりますので、今後ともよろしくお願いします!
来週はお休みになります。その点どうぞよろしくお願いします!




