なな ょぅι゛ょ と くまさん vol.に
「あははは♪」
「サクラ~、あんまりはしゃぐと転ぶわよ~?」
「えへへ~だいじょう…あっ!」
とてとてと草原をかけていた幼女が転ぶ。
「大丈夫っ!?」
ウェルザンディは慌てて駆け寄り、幼女の前で屈む。
「う、うんだいじょおぶっ!?(げへっげへへ…ああ、ぱんちら…ぱんちらああ!白い三角地帯が!この無防備さが、また良いいいいい!!)」
幼女はにぱットした笑顔で起き上がる。決してゲヘゲヘなど笑っていない。
「おそと、たのしい!」
幼女は以前、身長190センチの巨漢であった。
今や100センチちょっと…つまり見える世界が全く別物なのだ。
世界はこんなにも広くて大きいのか、異世界ということを度外視しても、幼女にとって世界は輝いて見えた。
もちろん、幼女となったことから、男のときにあった女性の視線ガードがゆるくなったこと、また、視線が下がったことにより、それだけ町中での神の悪戯も見える機会が増え、いろいろな意味で世界は輝いて見えているのだが、そこは割愛しよう。
ウェルザンディも、まさか目の前の愛しの幼女サクラが、自分のおぱんちゅを見てゲスイ笑顔になっているなどとは、夢にも思うまい。
いや彼女の場合それはそれで悶え喜びそうではあるが…。
まあそれはともかく、絶対幼女スキルにより、純粋無垢な笑顔になっているのだからそんなことは誰にもわからない。
世の中には、知らないほうが幸せなこともある…サクラも幸せ、ウェルザンディも幸せ、皆も幸せ、winwinwinであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「大分あつまったわねぇ」
「たっくさん~♪」
薬草集めは大成功であった。
幼女は当初こそ薬草を見つけるのに時間がかかっていたが、ウェルザンディに教えてもらいつつ探すとポンポン見つけるようになったのだ。
そう、超幸運により。
幼女に悲しい顔は似合わない! シュンとしているよりも、クエストを大成功させて喜ぶ顔のほうをセカイが選択したのだった。
「それに綺麗な石まで見つけちゃったわねぇ♪」
「きれいー♪」
幼女の掌には綺麗に輝く蒼い石。
キラキラと輝くその石は、幼女の宝物の一つになった。
そんな宝物を発見しつつも薬草をある程度の量を集め終わり、現在彼女達はお昼ご飯の最中であった。
宿の女将さんのお手製サンドイッチを口いっぱいにほおばる幼女。
「あらあら…ふふ、口の周りについているわよ♪」
「うにゅ…ありがとぅ♪」
「ふふ、どういたしまして♪」
幼女の口周りをハンカチで優しく拭くエルフの少女、平和な平和な、昼下がりであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ずしんずしんと森の中を闊歩する大きな獣。
獣は、人々からはビッククマタンと呼ばれ、ベテランのCランクハンターでも手こずる存在であった。
少し前、獣が住む森において、大量の生き物達が謎の死を遂げた。
獣にとっては死骸とは言えエサはエサ、むしろ自分より下位の肉食獣が大量に死んだことに対して喜びのようなものを感じていた。
エサは人々が住む町へと続くように伸びている、必然的に獣は町へと近づいていったのだった。
この時、獣に少しでも知能があれば未来は変わっていたのかもしれない。
――何故、肉食獣だけが死んでいるのか。
――何故、それらが町へと続いているのか。
しかし獣は本能で生きる存在であった。
何匹目の死骸であろうか、倒れ付した小熊をむさぼり終った獣は、森の出口付近まで来ていたのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
門から少し先のところで、楽しそうにピクニックをするエルフの少女と幼女を見つめながら、ワーグマーは悩んでいた。
――胸騒ぎが、止まらない。
幼女を見送ったあとも続くこの嫌な予感。
むしろそれらは、どんどんと大きくなっていた。
(やはり、呼び戻そう。
例え勘違いでもいい、幼女に残念そうな顔をされたっていい、何かあってからでは遅いのだから。
取り返しのつかない事態になる前に…!)
胸騒ぎのことを上司に言ったため、門付近は兵士が増員されている。
自分が離れても問題はないだろう…そう思い立った彼は行動へ移そうとした。
ちょっと行ってくる、そう同僚に伝えようとした瞬間。
森のほうで大量の鳥達が飛び上がった。
――あれではまるで、何かから逃げるような…
彼は即座に走った。
何が起こっているか、いや起こっているかもわからない。
けれど今は自分の直感を信じていた。
胸騒ぎが止まらない、嫌な予感が止まらない、幼女たちがいるところまでがとても遠く感じる。
彼が必死になって走っていると、その遠視スキルから見たくはないものを見てしまった。
(なぜこのような浅いところに!? いや、それよりもあの子達が危ない!)
「逃げろ!逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
彼の必死の叫びのおかげか、耳のよいエルフの少女はこちらに気づいたようだ。
そして彼女が森のほうを振り返ると…。
ジャイアントベアなど足元にも及ばない…Cランクハンターですら苦戦する獣…ビッククマタンが悠然と立っていた。
「~~~~~~~~~~~ッッッ!?!?」
「わあ、くまさんだぁ♪」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ズン…
獣が一歩踏み出す。
ズン……
獣は急ぐ様子もなく、ゆっくりと近づく。
クマというのは、その巨体に似合わずその気になればニンゲンが走る速度よりもよっぽど速い速度で動くことができる。
獣は興奮していた、今まで食ってきたエサは死骸……つまり冷たい。
しかし今目の前にいるのは生きている、暖かい、エサ。
そしてその中でも女子供であった、普通の獣にはない、柔らかくて脂のある、エサ。
獣はじゅるりと大きな舌でなめずり…ゆっくりと近いた。
「サクラあああ!逃げて!逃げなさい!早く!!!」
ウェルザンディは恐怖にすくんだ身体に喝を入れて立ち上がる。
自分はどうなってもいい、この子だけは、この子だけは絶対に死なせるわけにはいかない!
たとえ自分が死ぬことになっても、この子だけは!!!
「お願い!逃げて!逃げてサクラ!!!!!」
瞬間、獣の激しい咆哮が響き渡る。
「ガルアオオオオオオオオオ!!!!」
激しい咆哮と、振り上げられた獣の腕を見て、彼女は思わずすくんでしまいそうになる。
(ごめんね、サクラ………)
せめて少しでも時間を稼いで…そう決心しナイフを握る手に力を籠める。
しかし次の瞬間…
「おねえちゃんを、いじめるn…あっ!」
条件反射、というものがある。
考えて動くのではない。
彼女は出会って間もないが、ずっと幼女とともに過ごしてきた。
幼女は元気に走り回り、そしてたまにこける。
彼女はその度に抱き起こし『痛いの痛いの、精霊様のところへ飛んでいけ~♪』をしてあげるのだ。
だから、幼女のこけそうになる声を聞いて条件反射で振り返ってしまうのは仕方がないことなのだ。
くるっと右を向いて後ろを振り返る。
その瞬間、彼女の左を何かが通り過ぎた。
「うにゃあっ」 バアン!!!!!!!!!!
幼女のこけたときに出た声が、何か別の爆発音のようなものにかき消された。
しかし彼女にとっては"そんなことはどうでもいい"のだ。
今問題は目の前で幼女がこけた、それだけだ。
「サクラっ! 大丈夫?!
ほら、痛いの痛いの、精霊様のところへ飛んでいけ~♪」
「あう…ありがとう、うぇんでぃお姉ちゃん…」
「うふふ、いいのy……ってハッ!?ビッククマタンはッ!?」
彼女が幼女を抱き寄せながら後ろを振り返ると…。
そこには顔が吹き飛び血を吹き出して倒れる獣の姿があった。
「ぐろっ!きしょっ!………だめよサクラッ!見ちゃだめ!」
こんな時でもよくもまあ幼女最優先で動けるものだと関心するレベルであった。
ワーグマーは走る足を止めていた。
(あ、ありのまま今起こったことを離すぜ…。
幼女たちがクマに襲われていると思ったら、クマが爆発した。
何をいっているかわからねえと思うが…俺にとってももう、わけがわからない…。)
さらに、彼の眼前では、
「サクラ怖くなかった?大丈夫だった?
ん~ちゅっ♪ん~ちゅっ♪」
「おねえちゃんが守ってくれたからだいじょおぶだった♪
やあもお…くすぐったいよぉ♪」
エルフの少女が幼女にキスの嵐をお見舞いしていた。
その後ろではドクドクとビッククマタンが血を流している。
(わけがわからない……)
大事なことなので、二回思いました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後、胸騒ぎは消えているが、万が一のために、と彼が指揮をとり調査兵を呼びビッククマタンとその周辺に異常がないかを調査することになった。
なお、エルフの少女と幼女は既に町へと帰している。
しかし周辺に異常はなし、そろそろ帰ろうかと思っていると彼の部下がなにやら拾ってきた。
「ワーグマーさん、クマタンのところにこんなものが…」
「ん?なんだこれは…。」
彼に手渡されたのは、キラキラと綺麗に輝く蒼い石だった。
New!
●必殺技3 あっちいけえっ!
ょぅι゛ょの怒りが頂点に達したとき、回りにあるものをポイポイ投げる。
相手は精神的、物理的なダメージを受ける。
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■ 基本情報
名前 サクラ・ヤマト
性別 女
種族 ょぅι゛ょ
年齢 10歳
職業 はんたぁ(Fらんく)
■ ステータス
レベル ひくい?
HP あんまり…
MP あんまり?
筋力 ぜんぜん…
速力 あんまり
魔力 さあ?
精神 ふつう
運 らっきーかも?
■ 装備品
頭 無し
首 無し
胴 ワンピース(白)
腰 〃
腕 ミサンガ
脚 無し
靴 サンダル(白)
右 無し
左 うさたん人形(白、無限容量)
■ スキル
□通常スキル
ぽかぽかあたっく♪
うまのりあたっく♪
あっちいけえっ!
□固有スキル
絶対幼女
最強笑顔
超幸運
幼児化(思考能力低下、身体能力低下)
?????
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