きゅう ょぅι゛ょ と つんでれ
幼女とエルフの少女が町の外へ出ることを禁じられて少しの時がたった。
それは毎日様々な煙と匂いと色を振りまく"おりょうり"のレベルを上げ、幼女がそれに少し飽きはじめた時のことであった。
「サクラっ! ついにお外へ出れるわよ~♪」
「ほんとー? やったぁ♪」
「お天気もいいし、今日はお外でピクニックしましょ♪」
「うんっ♪」
異常は見当たらない、とのことで町近くの森の調査は終了したのだ。
今回はたまたまビッククマタンが現れて、たまたま死んだ、そういう調査結果となったのだ。
調査担当者は首を縦に振りたくはなかったが、どれだけ調査してもそれ以外ないのだ、仕方の無い選択であった。
「いってきましゅ♪」
「あいよ、いってらっしゃい♪」
ちなみに宿屋の主人が超絶ダイエットに成功したとの噂がたったが、調査とは無関係であった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あら、この国は獣に人の仕事をさせているのね?」
平和な昼下がり、人も少なくなってきたハンターギルドに高い声が響いた。
静まり返ったハンターギルド内で、声を発した人物に視線が集まる。
「まったく、ニンゲンもどきがいるなんて気分が悪い」
「あ、あの………」
鋭い視線が自分を貫くのがわかり、受付嬢はその尻尾を体に巻きつけ、耳はシュンとたたまれている。
「おい嬢ちゃん、てめえそれはどういう意味だ?」
「どういう意味? わかりませんの?
ニンゲンに成れなかった卑しい家畜が、何故ギルドの受付嬢なんかをしているのでしょうかってことですが?」
ハンターギルドに、高そうなドレスを着た、14・5歳の少女が入ってきたと思えば、開口一番に獣人卑下の言葉を吐いた。
大半のハンターはそっと目をそらした、見るからに身分の高そうなご令嬢、おまけに背後にはメイドまで仕えている。
この国―ヒーヅル―では獣人差別などない、獣人だろうか耳長族だろうが角族だろうが生きるモノは全て等しいという考えだからだ。
大陸に大多数を占める一神教ではなく、諸外国からは精霊教ともよばれ、あらゆるモノに精霊が宿り、それに感謝をする…一神教の神であるテラス神もそういった精霊の一種だと考える国。
だからこの国には差別というものは存在しない。
そもそもそういった概念自体が希薄なのだ
ありのままを受け入れる国、ある意味末恐ろしいともいえるその考え。
逆に差別を行う国もある、ということはつまり…この令嬢がこの国以外の人物であるということ。
そして高そうなドレスに見に包んだことから、外国のある程度の身分の人物…。
腰まで届く長い金髪に、緑色の瞳…その特徴からおそらくはお隣の軍事国家、メーリ連合国であろうか。
そんな人物に声をかけるということは、面倒ごとになるのが火を見るよりも明らかであった。
いつもかわいい笑顔で受付をしてくれている受付嬢がひどい差別にあっている…男として、同じ国の仲間として、見過ごすわけにはいかなかった。
しかし眼前の令嬢はその華麗な姿に似合わない威圧感を出している、強者…いや王者ともいえるその威圧感、最初のハンターが声をかけれただけでも褒めれるレベルであった。
「それで、貴方はどこのどなた様なんでしょうか?
この私! メーリ連合国は、フォルーニ州の領主が娘たるサラ・シュワルツェンと知ってのことなんでしょうね?」
令嬢から発せられた言葉は、場を凍りつかせた。
「…………誰?」
となりの国の大統領は知っていても、一々その下のお偉いさんまでは知らない。
ましてやその娘の名前など誰が知っていようか。
受付嬢が思わず発した言葉は、至極当然の言葉であった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
幼女とエルフの少女は、ハンターギルドに辿り着き、ドアノブに手をかけたところで固まっている。
「私を知らないですって!? これだから家畜は!」
エルフの少女…ウェルザンディは、手をかけた状態で悩んだ。
(これは喧嘩だろう、いけない、サクラの教育に悪いわっ!)
しかしその逡巡の間に幼女…幼女はドアを押し開け中へと入ってしまう。
「あ、サクラッ…」
「おねえさん、かちくって なあに?」
ハンターギルド内が幼女の声で静まり返った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「あら、かわいい子ね。
いいわ、教えてあげる。
家畜っていうのは、あそこにいる雌のことを言うのよ?
ほら、耳が獣みたいになってるでしょう。
あれは、私達ニンゲンになりきれなかった出来損ないなの。」
「でもー、ネコさんとか、かわいいょ?」
「ええ、ネコさんはかわいいわねぇ。私も好きよ?
けどこいつらはダメ。
だってネコでもない、ニンゲンでもない、中途半端。」
「そうなんだー」
「そうなのよ。だから、私達と同じ空気を吸うなんてダメなの。
ましてや、私のような高貴な血筋と同じところにいる?目障りね。」
「おねえさんの家はすごいのー?」
「ええ!私の父は英雄とも呼ばれていますわよ!」
「そうなんだぁ…。
じゃぁ わたしも かちく? みたいに いきないとだめなんだぁ…」
「えっ?
いえ、貴方は違いますわよ?れっきとしたニンゲンじゃありませんこと。」
「けど、さくらも おねえさんと 形ちがうよ?
目のいろ ちがうし かみのいろも ちがうよ?
それにさくら、おねえさんみたいに、お父さんや お母さん いない。」
「そ、それは当たり前でしょう!
皆それぞれ違いがあるのは!
それに別に貴方が孤児であろうと別に……」
「じゃあなんで ネコのおねえちゃんは だめなの?
ネコさんはよくて ネコのおねえちゃんは だめなの?
ネコのおねえちゃんはだめで さくらは いいの?
おねえさんは なんでそう思うの?」
「そ、それはこいつが獣人だから!」
「じゅうにん だったら なんでだめなの?」
「そ、それはその…」
「ねえ おねえさん 教えてー?
なんでだめなの?
ねえー?
もしかして わかんないのー?
わかんないのに 言ってたのー?」
「あ、ああ、ああああ………」
サラは、自分の中で何かがガラガラと崩れ始める音が聞こえた。
シーン と静まり返ったハンターギルド内でサラが膝を着いて四つんばいになる。
「私は…私は…………」
「おねえさん、まちがってたら ごめんなさいしたらいいんだよー?
うぇんでぃお姉ちゃんも そういってたよ!
ね! これたべて! 元気だして!」
幼女がすっと手を差し出す。
「こ、これは…?」
「けーきだよ! さくらがつくったの! うぇんでぃお姉ちゃんがおいしいって言ってくれたから、ネコのおねえちゃんにもってきたの!
けど、おねえさんにあげる!
あまいものたべたら 元気でるんだよー?」
「ああ、ありがとう…。
綺麗ね…まるでサファイアのような…。」
そう呟き、サラは"青い"ケーキを口に含む。
「おぶうううううgyふじこlp;#”$%&’(k、l;。!!!!」
ビチャビチャエロロロロロロ…
「あー! おねえさんだめだよー! たべものそまつにしちゃ!」
幼女はサラの口からこぼしたケーキを掴み取り、ふーふーしたあとさらに令嬢の口へと突っ込む。
「ううぶ! うぶうう!!! うぶうぶぶぶ!!!!!??!」
もがき、苦しむサラ。
「あーだめー! こぼれちゃうったら! すききらいは、めー!」
「うー! ううううう!!!ううヴヴヴヴヴ!!」
ビクッ!ビクビクッ! ビクン…! チョロロロロロロ………
サラが何度か大きく痙攣したかと思えば、彼女の着るドレスの股下が濡れていく。
「ああ…ぅあ……あー…」
「わー♪ おねえさん "けもの" みたい だね♪」
「「やめたげてえええ! もうやめたげてえええ!!!!」」
ウェルザンディと、サラの後ろにいたメイドが泣きながら間に入る。
そしてウェルザンディが幼女を抱きかかえて叫ぶ。
「サクラ! もう、もう十分よ! この人のライフはもうゼロよ!」
メイドはメイドで泣いて叫ぶ。
「もう勘弁してつかあさい…お嬢様は、もう…もうっ!」
サラは、穢れを知らない幼女から自分が信じてきたことは間違いであったと、何の根拠もなく他者を見下してきたのだ、と理解させられた。
そしてとどめに自分が獣のように粗相をしてしまったという現実。
自分のセカイが壊れていくのをぼおっとした意識で感じていた。
そして信頼するメイドに抱きついて、大声で、赤子のように泣き始めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「さっきは悪かったわ…私…なんて小さなセカイにいたのかしら。」
「いえいえ、気にしてませんよ。」
ここはギルドの隣にある喫茶店。
あの騒動のあと、ネコ耳受付嬢とサラは仲直りをした。
「私、変わってみせる…ううん、変えてみてますわ、私を、そして国を!
いつか、いつか変わることができたら…その時は、私と、と、友達に…なってくださいません…?」
「無理ですねぇ。」
「ッ!!!
そ、そうですわね…私、貴方にひどいことを…」
「だって私達もう、友達でしょう?」
「~~~~~ッッッ!!
ええ…ええ!ええ!ええ! 友達ですわ!!!
お~ほっほっほ! 仕方がありませんわね!
私が友駄になって差し上げますわ!」
「改めてよろしくね、私はシャル、見てのとおり猫の獣人よ。♪」
後に、サラはメーリ連合国で初となる女性の連合議長になり、獣人差別問題を解決し、歴史にその名を残すことになるのだが…それはまた、別のお話。
ざんねん ょぅι゛ょ の こうげき は おわって いない!
「ところで おねえさんは なにか したの?
おねえさんの お父さんはえらいっていってたけど…
そんなおねえさんは なにかえらいこと したの?
なにか ほこれること したの?
おとうさんはすごいけど おねえさんは?
ねえー?」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
サラは、テーブルに頭を打ちつけ再び泣き叫びはじめ、
「「「やめたげてええええ!!!!!」」」
シャルとウェルザンディとメイドの声が喫茶店の中に木霊した。
●必殺技4 純粋無垢
穢れ無き心ゆえに、いともたやすく行われる、えげつない口撃。
相手は精神的なダメージを負う。
また自身に対する精神攻撃は無効化する。
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■ 基本情報
名前 サクラ・ヤマト
性別 女
種族 ょぅι゛ょ
年齢 10歳
職業 はんたぁ(Fらんく)
■ ステータス
レベル ひくい?
HP あんまり…
MP あんまり?
筋力 ぜんぜん…
速力 あんまり
魔力 さあ?
精神 ふつう
運 らっきーかも?
■ 装備品
頭 無し
首 無し
胴 ワンピース(白)
腰 〃
腕 ミサンガ
脚 無し
靴 サンダル(白)
右 無し
左 うさたん人形(白、無限容量)
■ スキル
□通常スキル
ぽかぽかあたっく♪
うまのりあたっく♪
あっちいけえっ!
錬金術 レベル2 up!
□固有スキル
絶対幼女
最強笑顔
超幸運
純粋無垢 New!!!
幼児化(思考能力低下、身体能力低下)
?????
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□




