ダウナー系激重ボクっ娘彼女は、自分の吐いた息で呼吸して欲しい(1400字)
ねえ、ダメだよ。
今、息、吸ったでしょ。
ちゃんと約束したよね?
限界まで、息を吸うの、我慢するって。
キミが我慢して、我慢して、我慢して……。
キミの肺の中から、酸素が全部なくなったら、ボクの息を吸うんだよ。
ほら、我慢だよ。我慢。
ちゃんと我慢して。
息をするのを我慢してると、だんだん気持ちよくなってくるからね。
肺がぺったんこになって、脳味噌の中の酸素がなくなって、頭がぼ〜っとしてくるんだ。
どうかな? 頭、ぼ〜っとしてきた?
息ができないのは、苦しい?
でも、頭がぼんやりして、うまく考え事ができないのに、なぜか清々しい気分だよね?
苦しいのに、幸せだよね?
どう? もう無理? もう限界?
じゃあ、いいよ。
ボクの吐いた息、吸って。
は~。 は~。 は~。
ちゃんと、ボクが吐いた息だけ吸ってね。
他の空気は、吸ったらダメだよ。
は~。 は~。 は~。
どう? ボクの息、おいしい?
肺が、ボクの息で満たされてるの、分かるかな?
肺だけじゃないよ。
肺から、血管を通って、キミの全身に、ボクの吐いた酸素が行き渡るんだよ。
は~。 は~。 は~。
どう? 嬉しい?
嬉しいよね? 幸せだよね?
え? 嫌がらせなんかじゃないよ?
なんで、そんなこと言うの?
だって、これは必要なことだよ。
キミはボクの彼氏なんだから。
ボク以外の女の息を吸ったままじゃダメだよね?
ボク以外の女の酸素を、体から、なくさないと。
逆に、キミはいいの?
ボクが、キミ以外の男の息を吸ったままでも。
ボクの血管に、他の男の酸素が残っててもいいの?
嫌だよね?
だから、交代しようか。
今度はボクが、息をとめるね。
ボクが、我慢して、我慢して、我慢して。
限界になったら、キミの息を吸わせてくれる?
じゃあ、息とめ、はじめるね。
……。
……。
……。
……。
はぁ……。 はぁ……。
はぁ……。 はぁ……。
ちょうだい。
キミの吐いた息、……もっとちょうだい。
はぁ……。はぁ……。
はぁ……。はぁ……。
キミの酸素が、ボクの肺に入ってる……。
他の人間の、汚れた空気とは違う。
キミの綺麗な酸素が、ボクの中に……。
はぁ……。はぁ……。
ボクの肺、キミの酸素でいっぱいになっちゃうね……。
はぁ……。はぁ……。
キミの酸素が、血管に入って、ボク全身をめぐってる……。
あは。あはははは。
ボク、幸せだよ。
ねえ。もっと。
ボクに、もっと酸素ちょうだい。
はぁ……。はぁ……。
次は、顔をもっと近づけて、お互いの酸素を交換し続けようか。
すーっ。 はぁ~。
すーっ。 はぁ~。
すーっ。 はぁ~。
あっ。 ダメだよ。
今は、酸素を交換してるんだから。
キスしようとしちゃダメ。
ボクたちには、まだ早いでしょ。
唾液の交換なんて、上級者すぎるよ。
というか、「酸素の交換をする意味なんて分からない」って言ってたのに。
唾液の交換は、してみたいんだね?
えっちなんだから。
でも、そんなにボクと唾液の交換したいんだったらさ、
まずは酸素の交換を、もっと上手にならないとね。
ほら、もっと、キミの酸素、ボクにちょうだい。
すーっ。 はぁ~。
すーっ。 はぁ~。
すーっ。 はぁ~。
ああ……、いいよ。 ボクの肺の中が、どんどんキミで満たされてく。
もう一生、キミの息だけを吸って生きていきたい。
ねえ、……キミもそう思うよね?
ボクの息だけ吸って生きたいよね?
ふふっ。




