再開
―――伊藤 隼人side―――
僕達は今迷宮の前にいる。今更だが僕達のクラスは男女17人ずつの合計34人いる。
その中でステータス的に一番強いのはテンプレ勇者な浅野くん。その次に僕と凛さん。
浅野くんは大剣。僕はバスタードソード。凛さんは魔法で戦う。
浅野くんや僕も魔法は使えるがステータスが魔力特化だった凛さんに比べると3分の1程度の威力しか出ない。因みに浅野くんのステータスは近接特化だったらしい。
「皆!初めての迷宮だけど落ち着いて頑張ろう!」
浅野くんの声に皆が反応し。浅野くんと20人ほどが迷宮に入っていく。凛さんは何かブツブツつぶやいている。
今回は1階層からできるなら10階層まで行くらしい。
よし、僕達も迷宮に入ろう。
―――触手side―――
俺は寝ていた。迷宮の中で。
触手になってから睡眠は必要ではなくなったが、寝ることはできる。なので100階層のボスを倒した先にある安全地帯で寝てみたのだが・・・疲れてなかったりするせいかあんまり良いもんじゃない。まぁ元々寝るのはあまり好きじゃなかったから良いけど。
そう言えばこの世界に来てからどのくらい立ったんだろ?ステータスの年齢に0.5ヶ月ってなってたから15日は過ぎてると思うんだけどなぁ~Q&Aさん、どうなんです?
『マスターがこの世界に来てから23日16時間28分36秒が経過しています。』
細かっ!まぁ後7日位で1ヶ月か、速いな~。
よし、もうそろそろこの迷宮から出るか。一気に迷宮の外まで転移で行きたいけど転移には行ったことがあるところにしか転移できないって言う制限があるから1階層くらいまで転移するか。『転移』!
・・・よし、着いたな。ん?何だあの集団?
―――伊藤 隼人side―――
迷宮の中は暗かった。まだ入り口の方なので明るいが奥は殆ど見えない。迷宮探索をするには光魔法を使える人が必須って騎士団長さんが言ってたけどこういうことか。
僕達以外に迷宮に入っている人はいない。国が勇者が迷宮に入るからと規制したからだ。
別にいいのに・・・むしろ冒険者達が迷宮を攻略してるとこを見てみたかった。
「勇者様!あそこにいるのはゴブリンです!」
騎士の人たちが叫ぶ。因みに僕達勇者の他に騎士団長と4人の騎士がついてきている。
「皆、ここは俺に任せてくれ!」
浅野くんがそう言いながらゴブリンに向かって走る。そして手にしていた大剣でゴブリンを真っ二つにした。ちょ、そんな切り方したら!
「「「おええええぇぇぇぇ・・・」」」
・・・だよね真っ二つにしちゃったら吐いちゃう人いっぱい出るよね。って言うか浅野くんも吐くのか・・・僕はギリギリ耐えた。凛さんは一切動じていない。正確には他の何かに集中していて気づいていない。
そんな地獄絵図が収まった時、突然僕達の目の前に黒いローブを来た人が現れた。
アレは・・・転移?国が抱えてる宮廷魔術師の中でもごく一部の天才しか使えない空間魔法?
いやそれよりもこの人から出てる雰囲気は・・・どこか恐ろしいものがあり、そして懐かしいものがある。騎士団長さんから出てる雰囲気はいかにも強者の雰囲気という感じだけどこの人からはそれが霞んで見えるほどの雰囲気がある。とりあえず鑑定を使ってみよう。
名前 なし
年齢 0歳0.5ヶ月
種族 触手(27)Lv59 +32
HP 511590/511590
MP 767385/767385
力 511590
耐久 511590
器用 511590
俊敏 511590
魔力 511590
スキル 再生強化Lv10 HP高速回復Lv10 治癒魔法Lv10 MP高速回復Lv10 魔力操作Lv10 無属性魔法Lv10 5属性魔法Lv8 光属性魔法Lv10 闇属性魔法Lv9 物理攻撃耐性Lv10 魔力攻撃耐性Lv10 刀術Lv5 取得経験値上昇Lv10 状態異常耐性Lv8 MP節約Lv10 限界突破Lv4 時空魔法Lv3 探知Lv10 空間把握Lv7 物理攻撃無効Lv3 魔力攻撃無効Lv3 並列思考Lv10 思考加速Lv10 拡張並列思考Lv4 無詠唱Lv6
ユニークスキル Q&A 触手形状変化 人化 ベクトル操作魔法 吸収 液体分泌 魔法創造 MAP 取得経験値UP 切れ味補正 液化 触手極限硬化 運UP
称号 異世界転生者 同種殺し 人殺し 人を助けた魔物 一騎当千 レベリングの神 限界を超えし者 触手?
加護 魔神の加護
え?・・・
何このステータス!?50万超え!?スキルも多い、ユニークスキルもたくさんある。その中には僕も持っているQ&Aもある。そして種族が「触手」だ。触手といえばこの世界では雑魚としか思われていない魔物だ。そんな存在がこんなステータスを持ってるものなのか?しかも・・・
「異世界、転生、者?」
―――触手side―――
こいつらは・・・あぁ、噂の異世界の勇者様達か。黒髪ってことは日本人か?ん?何だこの感覚、何か見られてる感じ?いや、目の前に転移して来たやつがいたら誰でも見るか。なんか妙な感じだけど。ん?あいつは・・・隼人か!部活の後輩で俺の妹のクラスメイトの奴だ。俺が結構アニメとか見させた思い出がある。
「異世界、転生、者?」
あ、バレた。・・・・え!?何で!?見た目この世界のイケメンって感じにしといたはずなのに・・・あ、もしかして鑑定的なスキルか?う~ん鑑定遮断的なスキルとっとかないと駄目だな~。まぁバレたんだし良いか。
「やっほ~隼人、元気だった?」
「「「!!!」」」
え?何その反応。
「もしかして・・・淳哉さん?」
あ、そこ気づいてなかったのね。
「そうだぞ、いや~そっちもこの世界に来たんd「おい貴様!冒険者風情が勇者様に話しかけるな!」・・・ちょっと寝ててくれ」
よし、寝たな。今使ったのは無属性オリジナル魔法の『スリープ』。いや~怪我をさせずに無力化できるっていうのは良いもんだねぇ~。
「お~~~~~~~~~~」
ん?この声は・・・まさか!
「にぃ~~~~~~~~~」
俺の愛しい妹!
「り~~「ちゃ~~~~~~~ん!」ゴフッ・・・」
ちょ、お腹にダイブするのはやめて、何でだろね、痛覚無いはずなのに痛く感じる。不思議だね。
―――伊藤 隼人side―――
僕の先輩で凛さんのお兄さんの淳哉さんが生きていた。いや、転生だから一回死んじゃってるのかな?
その淳哉さんは今凛さんを抱き上げて回ってる。そう言えばあの人シスコンだった。
純也さんがそんなことをしていると浅野くんが進み出て
「おい!お前は誰だ!凛を離せ!」
と言った。
「俺が聞きたい。あと凛を呼び捨てにすんのやめてくんね?」
「待っててくれ凛!俺がいまそいつを倒して助ける!『火よ、我が意に従い敵を滅ぼせ』!ファイヤーボール!」
浅野くんが魔法を放つ。その魔法は淳哉さんに襲いかかり・・・淳哉さんに当たった瞬間跳ね返って浅野くんに当たった。
「うわあああああ!」
「まぁ急に誰か出てきたら怪しむのも分かるけどさ、急に魔法ぶっ放すのは駄目だろ。アメリカかよ、あとファイヤーボールだと俺に当たった時に爆発するから凛にも当たるぞ?助けるどころか怪我させてどーすんだ。下手したら死ぬぞ。使うならこーゆー魔法を使え。」
そう言いながら淳哉さんは無造作に浅野くんの方に手を向け・・・
浅野くんの顔の横を光が貫いた。・・・無詠唱って奴か・・・
「とりあえずお前は寝てろ、んで俺の話を聞きたいやつは座れ」
僕たちは純也さんの話を聞くことになった。




