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大した事のない非日常を持った我ら!  作者: TDW
一週間
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22/23

そして一週間

そうやって週が終わり、水曜日だ。

一週間は7日、やつらは7人。それぞれが多種多様な毎日だった。


あれから結局寝付けず、自分の身に起こっている事を頭の中で整理した。

彼らの能力は、彼らみたいなタイプにしか見えず、一般ピーポーには干渉する事はできない。

見えるはずのないものが、見える。

人間知らなければよかったことがあるというが、本当に知らなければ良かったと思う。



生徒会室で山田先輩が俺に風を浴びせて熱弁していたのはこの為だったのだろう。





津崎のやつに連絡をし、今日もガ○トにきている。



厳重な抗議をしなければならない。

遺憾の意を表明しなければならない。

色々な意味で酷い目にあった一週間。







つまり、「能力が見える能力なんだ」



これで全て解決してくれるだろうか。



するわけは無い。



津崎が言っていた「能力者は能力者同士でわかる」

なら、俺が能力者ではないという事がわかっているだろう。

能力者ではないが、見えるし干渉できる。そんな存在が目の前に現れた今、”彼らにとって”の

日常が壊れた。

だから、彼らは彼らなりに考え動いている。

その結果が、俺への執拗なる勧誘なのは、どういった経緯でそうなったのかはわからないが、

それがこの一週間だったのだろう。




しかしだ。



例えばである。


いきなりこの地球に、限られた人間にしか見えない宇宙人がやってきたとしよう。

彼らはこういうのだ。



「君は、我々が見えるのだな!?よし、仲間にいれてあげよう!!」



どうだろうか。

限りなきうさんくささだろう。

というより、ダッシュで逃げるかもしれない。



どこかの王様は、見えるはずの無いもの(服)を信じていた為に民衆から笑われるという

有名な童話もあるくらいだ。




仲間になったところでなんのメリットもない。

自分自身になんら変わりは無く、環境だけが変化する。

そんな生活が良い方向に行くのか、それとも厄介な方向に行くのか、普通に考えて厄介だろう。



時に、



「俺、宇宙人の仲間になったぜ!!!」



そんな事を高校生にもなった状態で口走ってみろ、間違いなくスクールカウンセラー行きだ。

あだ名が”宇宙人”になったりする可能性だってある。

御免被りたい。



そんな事を予想しなくても、既にこの一週間で今回俺が得た物は何か、



・顔面に水


・ガ○ト店員の冷ややかな顔


・全身砂まみれ


・動画と画像の痴態の数々と脅迫


・生徒会会長と書記の惚気


・お兄ちゃん


・家族会議一歩手前


・父さんが残した熱い思い(頬への物理)


・母さんがくれたあの眼差し(悲しい顔)


・楽しい休日


・朝食おにぎりのみ


・失われたプレミアム肉まん




驚くべき一週間だ。

こんなものを受け入れる奴はMだろう。

受け入れ、関わりたいのであればどうぞ物語の主人公らしく渦中に飛び込むといい。

当然の如く、俺はごめんである。










というわけでガ○トだ。

指定席という訳ではないが、妙にこの席に誘導されるのだ。

誰もいない時ですら、自由な席へどうぞ~とかではなく、この席に。



現在の時間は午後6時15分。

俺が指定した時間は午後6時だ。

余裕の15分の遅刻であるのにも関わらず、誰もこの場所にきていなかった。

イケメン葉向さんは、今日はどうしても外せない用事があるという連絡を受けていたので、

来ないことはわかっていたが、その他が遅い。

俺にいたっては、5時からいるので滞在時間は既に1時間を超えている。

一人でファミリーレストランなるものでⅠ時間以上も滞在した経験した者なら

わかるかもしれないが、とてつもなく苦痛である。


その間、ちらほらと同じ学生服に身を包む者がもちろん複数で来店したり、

陽が沈む時間にもなってきた事もあり、家族連れもだんだんと目立ってきている。

店内ががやがやしてきた分、店員の冷ややかな視線も感じなくなってきたものの、

遅刻するなら、葉向さんのように連絡の一つや二つよこしてくれたって―――――、



午後6時半になったところで、スマホの恐らく「線」からだろう反応があり、

複数の人間からこう書かれてあった。




「今度にしよう!」




俺は割れない程度に、スマホを鞄に叩き付けていた。

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