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3、異世界

『如何なさいましたか?』


ソフィアが顔を上げ少し心配そうな顔で聞いてくる


俺は内心焦りながら、平静を装い言葉を返す


「今、確認中だ少し待て」


ソフィアは「ハッ」とだけ言いまた頭を下げている


もう一度、手元に浮かぶ半透明のコンソールのデータを確認する


1だ、レベル1である ソフィアは当然レベル1なのだが俺までレベル1なのだ


何故、俺までご丁寧に1に戻されているのか、嘆くことは後にし詳細を確認する


まず俺の方の変化は、レベルが1なこと、HP、MPが500に他ステータスは全て200all


スキルは、補助魔法10 → 戦神強化魔法1


剣術2 → 剣術2


自動回復10 → 自動回復10


と補助魔法以外は据え置きだ、さてこのレベル1の基礎ステータスであるが


ゲームでのスタート時のプレイヤーキャラのステータスはHP 、MPは100の他ステータスは全て50allなので、レベル1での数値としては破格ではある


ではゲーム時における使役クリーチャー達はどうなのか?っというと


課金ガチャ、ゲーム内通貨ガチャにドロップした魔石による召喚と3種類あるのだが


課金ガチャの大当たりで、レベル1時のステータスは、HP+MPが100、他ステータスは10から50である


ゲーム内通貨の大当たりが課金ガチャの外れと同等でHP+MPが50、他ステータスは5から20程度である


魔石を使用した召喚でもイベントなどの特殊な物でも大当たりの課金ガチャより一段劣る物である


さてゲーム内でのソフィアだが、HP10、MP5の他ステータスは3allである


この基礎ステータスは全クリーチャー中、最弱最低の数値なうえ成長値も最低である


さて此処で今のソフィアのステータスはと言うと


HP2000、MP2000 他ステータスは500all


スキルは、 剣術10 → 神剣術1


火魔法10 → 神炎魔法1


聖魔法10 → 神聖魔法1


という感じだ、ステータスのカンストがHP、MPが9999 他ステータスが999なのを考えるに馬鹿げた基礎ステータスである、加えて神と名の付くスキル達である、ぶっ壊れ感Maxなのは間違いないだろう


この神についてはソフィアの種族がヒューマンから戦神にと変わっていることにあるのだろう


では、この戦神とは何か?と言うと、ゲーム内のストーリーに関係する


このゲームの舞台、サブデューの地では大地はエネルギーを蓄え大地を豊かにする、この力を蓄える過程で、地上に放出される力に加えて不必要な力も同じように地上に放出される


この陽と陰とも言える力は混ざりあいモンスターになり人々を襲う、このモンスターを討伐することで陰の力は消え、陽の力は大地に又、蓄えられる


このモンスターを討伐する役割を担い、神に遣わされたのが4体の戦神である


突如世界から戦神が消え、人々はモンスターに蹂躙され苦しむなか


とある村にて両親をモンスターに殺され悲しみの中、戦士として生きて行くと決めた少女が、村に古くからある神殿に、神に祈りと誓いを立てた時、奇跡が起きる


神台は光を放ち異界の英雄が現れる(プレイヤー)


英雄は少女との対話の中、意思を継ぎ(弱いのとガチャ券と引き換えのため売却)


少女には神殿の管理(と言うなのナビ)を任せ、世界を救うために戦いに出る


ネタバレを言うなら、その戦神の一人が神に反旗を翻し、他の戦神を殺し魂を封印しており


それらを開放しつつ戦神を倒すというストーリーだ


さて目の前で俺の指示に従い、膝を付き頭を下げている女が居る訳なのだが


ラスボスと同種族に覚醒転生を果たした元少女の怪物な訳であるのだが


ゲームならば、年甲斐もなく大興奮にて小躍りの一つでもしたい処であるのだが


見知らぬ異界に飛ばされた現状、この元少女が俺に襲って来た場合、デッドエンドである


今の態度を見るに、付き従ってくれそうではあるが


ソフィアに関して情報がまるで無いのである


神殿管理になり、ただ施設の説明をするだけになるNPC


ソシャゲーオンリーだった俺はVRでの中のAIとしての簡単な会話すらしていない


戦闘にいたっては、ソフィアをオートで戦わせ、レオンもマクロで補助が切れないよう組んだだけの24hほぼ自動戦闘な有り様だ


取り敢えず対話をし、現状の確認など共有するしかないかと思い声をかける


「顔を上げろソフィア」


スッと顔を上げ此方を見上げるソフィアに慎重に言葉を続ける


「現状を認識しているか?」


『はい、レオン様の御力にて覚醒転生により更なる力を与えて頂きました、これでよりいっそう襲い来る魔物や身も弁えずレオン様に刃を向ける蛮族を滅するため、レオン様の剣であり盾であることをこの身の全てをかけて行く所存です』


いやっえーっと、そう言うんじゃなくて、ゲームから異界に飛ばされたの解ってるか?ってな所なのだが


レオンとしての演技というか所謂ロールプレイをしつつ話をしていくしかないか


「ああ、頼むぞソフィア それで覚醒転生による影響なのかは解らないが、サブデューの地から知らぬ異界に飛ばされたようだ、その認識は有るか?」


それを聞くとソフィアを周囲を見渡しまた此方に目を向ける


『申し訳ありません認識していませんでした、神殿内が年月が立ったように見受けられますが』


ソフィアの答えから彼女自体がゲームの中のキャラという認識はなく古くなったというだけの視覚的な判断か


「異界に飛ばされたという認識の上で確認をして行こう」


『かしこまりました』


「まず自己のステータスは確認出来るか?」


ソフィアは当然の様にコンソールだし確認をしだす


『はい、ステータス、スキル等 確認致しました 戦神に加えてこのステータス、レオン様の御力の強大差に、この身、喜びにうち震える思いです』


レオンとしての俺の現状を伝えるか迷うが、緊急時にゲーム時と同様と思われても事故に繋がりかねないと思い伝えることにする


「その覚醒転生の余波のせいか、俺も同様にレベル1の状態になっている、初期値に補正の掛かった状態ではあるが、そのつもりで行動してくれ」


『かしこまりました、この身を持って全ての敵を打ち払います』


「それでだ、先ずは外界を確認する前にストレージの確認をする、ソフィアの方も確認をしてくれ」


『はい』


そこからコンソールを操作し薬品類、食料をタップする


すると戦闘用ストレージの回復薬は自分の手に、通常ストレージの携帯食料は床の上に出現した


この携帯食料はゲームで言うとスタミナ制のスタミナ回復薬である


スタミナが切れると全ステータス低下な上に経験値も入らない仕様で毎日無料の配布分もあるのだが、俺は当然課金携帯食料で持続時間も無料のものとは桁違いだ


それに加えて、触媒や薬品の合成用の純水を取り出してみる、飲料水として使用するためである


タップすると床には透明の円柱状の容器が現れた、2リットルくらいであろうか


これで取り敢えず、この食料と水が本当に飲み食い出来たならば、どちらも大量にストレージにストックしてあり当面の食料事情はクリア出来るであろう


その後、互いにストレージの確認などすまし食料と水共に口にし味は酷い物だが生命維持に問題は無いだろうとの判断でまとまった


そして確認を済ませ落ち着いた所で外界の確認をすることと決め、いよいよ二人で神殿の外に踏み出したのである

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