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2、覚醒転生

都内某所のアミューズメントパークに到着した


そこはサブデュー戦記オンリーの施設で、VRやアーケードや関連グッズなど多くの人で賑わっていた


受付にてメールの件を伝え本人確認が取れた後、専用エレベーターにて奥の部屋に通された


そこにはカプセル状の機器が6台並んでおり、聞けば最新のVR機器でよりリアルな体験を可能とする新機体とのことだ、説明を受けカプセルの中に入り、ヘッドセット及び各機器を体にセットし目をつぶり待つこと数分


目を開けると鏡のように映る水晶の板に囲まれた部屋に俺は立っていた


早く覚醒転生をし帰りたい俺は機械的な音声に従い決定をしていく、VR初接続のため容姿を再設定を出来るらしいが、そのままを決定する


後1分後にサブデュー戦記の世界に飛ばされますのアナウンスがされた後、鏡に自分の姿が映る


肩に掛かる長さの金髪に自分の顔をスキャンした物を西洋風に変えた物、服はコートタイプの青を基調として白の刺繍や装飾などの付いたコート?と呼ぶには派手かつ豪華なファンタジーによくある王の衣装をシャープにした物に、腰にはこれまた青を基調にド派手装飾の施された幅広の鞘付きの神々しい剣をもった男の姿が写っていた


意識が一瞬飛び再び覚醒すると、周りは木々に囲まれた開けた土地の中央にこじんまりとした神殿が建っていた


この神殿が各プレイヤーに与えられたホームで、ここで転生や装備強化や従者召喚、いわゆるガチャなど行う場所だ


この神殿の周りの土地は各プレイヤーの物で、倉庫の増設や合成に役に立つ施設などを作り発展させることが出来る


では何故俺は神殿しかないかと言うと、このシステムはゲームが発展していく中で無微課金救済の意味合いが強いのである


倉庫関連は課金にて有り余るアイテム枠を増やしてある俺には不要、合成関連は課金補助材を湯水のごとく使用する俺には不要なのである、したがって簡素な神殿がポツンとあるだけなのである


さて目的を済ますため神殿に近づいて行くと、やはりリアルとは感覚は違う、匂いや踏み締める感覚などリアルとは違う、それでも大した技術だなと直ぐに神殿に着くとそこには独りの女が膝を着き頭を下げていた


容姿は燃えるような赤い髪に赤を基調とし黒に装飾されたコートタイプに胸には同色で装飾された胸当て、腰にはやはり赤基調で黒で装飾された禍々しい剣をつけていた


多少の会話はAIにより出来るとの説明だったのだが、どうしたものかと少し考え声をかけることにした


「ソフィアか?」と一様確認のため言うと


膝を付いたままその女は「はい、お帰りなさいませレオン様」と透き通る声で返してきた


良くできているなぁと感心しつつ目的を済ますため言葉を続ける


「覚醒転生をする、奥の神台に行くぞソフィア」


その言葉に「ハッ」と答えスッと立ち上がり俺の後ろにつくソフィア、ここで顔を確認すると西洋風の顔立ちで少し切れ長の目をした年的には18才位だろうか少し幼さがある、この俺レオンが25才位のことから少し年の離れた妹のような感じといったところだろうか


などと考えつつ真新しい神殿を進み神台に到着し、事前の説明の通り神台の前にソフィアを立たせコンソールを出し覚醒転生の設定を進める


設定されている必要素材に加えアイテム類を追加出来るとのことなので、余っている膨大な量の未使用の最高レアリティーの武具や触媒など全て追加し決定を押す


おびただしい数の巨大な魔法陣が床一面に展開し光の柱が幾重にも外側に立ち上ぼりソフィアへと収束していき、ソフィアへと重なると同時に視界一面が真っ白になる、あまりの眩しさに目を閉じ光がおさまるのを待ち、やがて光がおさまりゆっくりと目を開けると


そこには肩までの赤い髪が腰まで伸び少し幼さのあった顔からは幼さが抜け年の頃は23才位だろうか


装備も赤と黒を基調としてるのはそのままなのだが、より重厚かつ禍々しくなり剣も同様であった


直ぐ様、地に膝を付き頭下げるソフィアをよそに取り敢えず直ぐに帰宅し、転生によりリセットされたレベルを戻したい俺は事前説明にあった通りコンソールを操作し、ログアウトしようとする


が、ないのである ログアウトが存在しない、そこから暫しコンソールを操作するが、どこにも見当たらないのである


そこで改めて気付くことがあった、まずなかったはずの微かな匂いに地を踏み締める足に伝わる感覚などである


周りを見渡すと、真新しかった神殿の内装はヒビやコケなど、まるで古代の遺跡のように変わっていた


俺も若い時はアニメや漫画などファンタジーものは嫌いじゃなく良く見たものであるが


まさかの異世界転位が頭を駆け巡る、このリアルと同様の感覚にログアウトの消失


俺は確かめるために腰の剣を抜き刃を手に軽く当て、ほんの少し刃を引く


するとうっすらと線がつき、血が滲んでくる、その血を口に含むと確かに血の味が広がる


間違いないと確信する、このVRは味覚などを再現は出来ないのである


剣を鞘に戻し、もう一度手のひらを見ると傷はスーっと消え何もなかったように傷が消えていく


自動回復の効果なのだろう、スキルはゲーム時のように効果があるようである


転位したのは確定として、どうするかである


此処が何処であるのか


他に人はいるのか


戻れるのか


水や食料は


ここがゲームと類似しているならばモンスターは、存在するのか


そのモンスターに対して俺の力は


等々、問題が次々浮かんで来る


先ずは生きれることの確認が必須である、食料問題に外敵の有無に対処など生命維持に必要な物を確かめる必要が先決だ


そして何よりも一番の問題が存在する


この目の前で頭を垂れている女、そうソフィアの存在である


この俺のほぼ全ての財力を使い産み出した化け物


俺の補助が無くともゲームでは並び立つ者など居ない、頂きに立つ怪物である


実際ゲームでは、使役している者との戦闘は出来ないが、俺の補助無しで見た場合、俺とソフィアのステータスはそう変わらないのである


カンストステータスに装備も同等の物、ただしスキルが攻撃系統のソフィアに対し、補助の俺、しかもその補助はソフィア限定である


さらに言うなら倉庫の他に瞬時に利用出来るアイテムスロットが、プレイヤー含め使役クリーチャーにも存在しており


俺はもちろんソフィアにも、そのスロットには各種最高ランクの回復薬がフルに入れてある


ただし転生後、使役クリーチャーはスキルはそのまま引き継ぐが、基礎値は補正が乗り成長限界上昇もあるもののレベルは1に戻る、したがって転生直後に配下に負けるプレイヤーはまず居ない


ここで俺は冷静にコンソールから俺とソフィアのステータスを確認する


そうして出てきたステータスを確認し俺はたまらず声を漏らした


「おい、嘘だろう、、、」

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