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第77話 実地訓練 1日目(5)

コローナ達の歩兵分隊が森に入って3分経った。

「よし、そろそろ行くか」


俺の言葉に座っていた兵士や休憩していた兵士が立ち上がった。

そして偵察に出ていた兵士たちも戻ってきて、俺は命令を出した。

「ここからは散開して進むぞ。エッボの分隊を先頭に進む」

「了解」


そうしてエッボ達は森に入り、俺達も森に入った。

中に入ると先程とは全く違う雰囲気だった。


薄暗く、鳥たちの声や葉っぱが擦れ合っている音が鮮明に聞こえた。

「なんか不気味だな……」


すると上空から空気を切り裂くような音が鳴り響いた。

その瞬間、先頭にいたエッボ達が叫んだ。

「伏せろッッ!」


全員言われた通りに伏せると、遠くから何発かの爆発音が聞こえた。

「まさか……アヒム達か?!」


そう俺が言うとエッボは立ち上がって言葉を返した。

「いや、あれは牽制射撃だろうな」

「どうして分かるんだ?」


するとエッボは言った。

「見つかってたとしたら数発の砲撃で終わるはずはない」

「……確かに」

「それで小隊長、どうする?」


俺は体にくっついている落ち葉などを落としながら言った。

「牽制砲撃なら進もう、歩兵分隊も待っている」

「よし、全員進むぞ!」


こうして俺達は立て直し、進んでいった。


────────

──────

────


「訓練だとしても、あの砲撃音怖いね……」

ギューテは俺に言った。

「だな……いくら演習魔法弾って言われても痛いだろうしな」


するとエッボについて行っている一人の古参兵が俺達の方を振り返り言った。

「なに、服を汚す程度の威力だから大丈夫だ」

「本当か……?」

「心配するなって小隊長殿」


そして古参兵は笑いながら歩き始めた。

俺は少し心配になった。

するとギューテが俺を安心させるように言った。

「大丈夫さ、もし怪我したら僕が治してあげるから」

「確かにな、ありがとう」


そうして俺達は歩き続けた。

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