表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/82

第76話 実地訓練 1日目(4)

軍歌を歌い終え、目標の森の手前まで着くと俺は止まるように小隊に指示をだした。

「よし、ここからだ」

「この森の先に川があるんだな」


エッボが言うと、俺は頷いた。

「ああ、そしてその川の向こうが奴等の陣地ってわけだ」


そうして俺は小隊に新たな命令をだした。

「よし、先に歩兵分隊が森を進め、残りはその後をついて行く」

「歩兵分隊の分隊長はいるか?」


するとエルフの女性が俺の近くにきた。

「はっ、歩兵分隊長のコローナです!」

「君が……ってあの時の!」


そこには俺がテントの中でパンツを拾ってしまった時にいたエルフだった。

「あの時はその……すまなかったな……」

「い……いえ、お気になさらず」


その光景にギューテは不思議そうに質問した。

「どうしたんだい?」

「いや、なんでも無い……よ?」


ギューテは怪しんでいたが、俺は何とか誤魔化し、コローナに命令を出した。

「君たちにこの森を偵察しながら進んでほしい」

「停止地点は川から大体400mぐらいだ、音を立てないようにな」

「了解です」


こうして歩兵分隊を率いたコローナが歩兵を散兵させ、中に入っていった。

「それで俺達はいつ動くんだ?」


エッボが俺に質問をした。

「3分経ったら俺達も進むぞ、周りに何人か偵察を置いてくれ」

「了解、おいお前ら偵察に行ってくれ、3分経ったら戻ってこいよ?」


すると選ばれた兵士たちは笑いながら言った。

「置いていっても犬が噛みつくように追いかけてやるさ」

「もしかしたら後ろから手榴弾が飛んでくるかもな」


エッボは笑いながら言った。

「いいから早く行け!」


こうしてエッボに選ばれた歩兵達は偵察に向かった。

「エッボは信頼されてるんだな」


俺がそう言うと、エッボは言った。

「あいつらとは長い付き合いだからな」


するとギューテが驚きながら俺の服を引っ張った。

「ねえ見てみて!野生のキツネがいるよ!」

「え?きつね?」


俺はギューテが指さす方を見ると、一匹のキツネがこちらを見ていた。

「こんなところにいるんだな……」


するとそのキツネがギューテの方に近づいていった。

「えっ僕の方に来たよ!」

「食い物じゃないからな?」


そう俺が言うとギューテは怒った。

「食べないよ!」


そして近づいたキツネをギューテが撫で始めた。

「よしよし、可愛いね」


その光景を見ていた兵士達が思わず表情を緩めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ