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第73話 実地訓練 1日目(1)

俺達は指揮所へと向かい、話し合っていた。

「……それで各自、状況にて行動してくれ」


ある程度話していると、カリーナは質問した。

「砲撃支援はどうしますか?」

アルファンスは答えた。

「電話線を使え、だが断線した場合は君たちに配備されるこの信号弾をつかえ」


アルファンスは実物を見せながら説明した。

「弾種は2種だ、白は砲撃要請で赤はSOS信号だ」

「赤を使った瞬間3分以内に砲撃が飛んでくる、すぐに隠れろ」


するとアヒムが心配そうに質問した。

「砲撃って本当に弾が飛んで来るのですか?」

「さすがに本物じゃない、使う砲弾は演習魔法弾だ」

「演習魔法弾?どういうのなんだ?」


アルファンスの答えに俺は質問した。

「これは空中で破裂し、範囲内にいる者全てにペイント弾が放たれる」

「そんな便利なものがあるんだな」

「だろう?」


そしてアルファンスは話を続けた。

「ハルト君の話を元に作成した作戦はこれだ」


一枚の作戦地図と時刻表を机に広げた。

「まず一日目は偵察をメインとする」

「カリーナが率いる偵察部隊にて敵戦線や防衛施設を偵察する」


するとカリーナは質問した。

「彼等は本当に防衛をするのですか?もし攻撃という選択をしていたら破綻すると思うのですが」


カリーナの質問に、アルファンスは話した。

「安心しろ、奴等は必ず防衛戦を行う」

「なぜ言い切れるんですか……」


カリーナが言った瞬間、アルファンスやジョン、近くにいた士官達が笑った。

「あまり声を大きくして言えないが……昨日の夜に偵察してきたんだ」

「偵察ってそれ大丈夫なのか?!」


俺は驚いて話すと、何人かの士官が笑いながら言った。

「なぁに、彼等も偵察してきたからな」

「そうそう、俺達がとっ捕まえたから良かったもの」


この話を聞き、テラはやれやれとしていた。

そしてアルファンスは話を続けた。

「……話を戻すが、一日目の目標は敵戦線の偵察を行い、その他の部隊は偽上陸地点付近にて陣地を構築しろ」

「そして夜になったらハーピィ部隊による上空偵察だ、これはエラくんに頼もう」


エラは頷いた。

「わかりました、敵後方及び川のラインを偵察します」

「頼んだぞ、たが奴等も警戒しているだろう、必ずバレないようにやれ」

「了解」


そしてアルファンスは話を続けた。

「そして陣地構築はアヒムくん、君に頼もう」

「俺ですか?わかりました、任せてください!」

「君には主力歩兵を割り当てる、大丈夫か?」


するとアヒムは緊張しながら言った。

「大丈夫です、必ず成し遂げます!」


その言葉に満足したのか、アルファンスは俺に目線を向け話した。

「それでハルトくん、君には猟兵小隊を率いてもらいたい」

「ああ、任せろ」

「この作戦を考えたのは君だ、いつ行くのかも分かるだろう?」


俺は頷いた。

「二日目の朝に本当の上陸地点へと向かい、簡易な陣地構築を行う」

「そして砲撃を行いながら軽機関銃による制圧射撃を行い、前日に用意した簡易ボートによる上陸」

「そして橋頭堡を確保しながら工兵による橋建設……だろう?」


アルファンスは頷いた。

「そのとおりだ、だが奴等も抵抗をしてくるだろう」

「だからこそ君たちにはその場の状況にて動いてほしい」


「「「「了解!」」」」


俺達は大きく返事すると、アルファンスは言った。

「各自小隊は準備を整えている、君たちも合流したまえ」


そうして俺達の実地訓練は始まったのだった。

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