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第54話 現実は非情だった

俺とアヒムはウキウキしながら先生を待っていた。

そして教室のドアが開くと、俺達の表情は一気に消えた。

「えー……では弾道学についての授業を始めたいと思います」


そこにはシワが凄く、ヨレヨレのおばあさんが立っていた。

俺とアヒムは信じられない光景で動けなかった。


「な……なあハルトよ……俺の目には綺麗な一輪の花だと思って見たら犬の野糞があるんだが……」

「……ああ、しかも小型犬の野糞じゃなくて大型犬の野糞だよ、なんならゴールデンレトリバーのうんこだよこれ……」


するとカリーナが笑いながら言った。

「良かったじゃん、ほら、女性っていうのは合ってるじゃない?」


「うるせえぇ!俺の妄想していた可愛い女性を返せ!」

「そうだそうだ!垂れ乳じゃなくて巨乳をよこせ!」


その光景をエラはくすくすと笑っていた。


「そこ、うるさいよ」


そうして俺とアヒムは授業が終わるまでしょんぼりとしていたのだった。



────

───────

──────────



こうして今日の全ての授業は終わった。

アルファンスからもらった懐中時計を見ると、時計の針は18時を刺していた。


「んっー!疲れたぁ……」

カリーナは背伸びをしていた。

「だな、そういえばハルトって部屋は何処なんだ?」

そう言われ、俺はカバンからアルファンスから受け取った紙を見た。


「えっと……5号室って書いてるな」

するとアヒムは喜んでいた。


「俺と同じ部屋じゃん!」

「そうなのか?!」


俺は嬉しかった。

「でも他にも人はいるんだろ?」

そう聞くとアヒムは首を横に振った。


「実は今日の朝に三人が別の部屋に移ったんだよ」

「どうしてだ?」

「なんか違う士官学校に行くんだってよ」

「つまり……俺とお前で二人っきりってことか」


するとアヒムは俺をみて、真顔で言った。

「俺は男には興味ないからな?!」

「いやそういう意味で言ったわけじゃないわ!」

その光景にカリーナは呆れていた。


そして俺はふとエラを見ると、何かを持っていて、もじもじしていた。

「どうしたんだエラ?」

声をかけると、エラはドキッとし羽をパタパタと動かし始めた。


「あ……いや、その……」

「体調が悪いのか?」

俺はエラのおでこをピタッと触ると、エラは驚いて口をパクパクしていた。


「あううう、その。違うんです!」

「ならどうしたんだ……?」

その光景にカリーナとアヒムは首をかしげていた。


「あの……お母さんが皆と遊びなさいって言ってこれを渡してくれたんです……」

エラは少し緊張しながら持っていた物を見せてくれた。


「トランプ……?」

エラは頷いた。


するとカリーナとアヒムは嬉しそうに言った。

「トランプか!なら俺達の部屋で遊ぼうぜ!」

「いいね!」


するとエラは嬉しそうにした。

「良いんですか?!」


俺もカリーナ達と同じように笑顔で答えた。

「ああ!遊ぼうぜ!」


するとカリーナは言った。

「でもその前にお掃除しなきゃね……?」

「掃除?」

俺は疑問に思うと、アヒムは言った。


「ああああああ!そうじゃん!今日は俺達が当番じゃねーか!」

「おい!ハルト!早く終わらすぞ!」


俺は大体察した。

「よし、皆で早く終わらせて遊ぶぞ!」


「「「おー!!」」」


こうして俺達は爆速で掃除をした。

その光景をみた先生達は何事かと見ていたそうだった……

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