第47話 射撃訓練
俺達は更衣室で着替え、指定された射撃訓練に向かった。
射撃訓練はとても広く、奥には的らしき物が置いてあった。
「ここが射撃訓練か……」
するとカリーナは俺を心配するように話しかけた。
「今日は実弾演習もあるけど、ハルトは撃ったことある?」
「……ないな」
いくら知識があると言っても本物の銃を撃つのは初めてだ。
緊張していると、後ろからアルファンスが声をかけた。
「私が指導してあげよう」
アルファンスの方を向くと、そこにはギューテも一緒にいた。
「ギューテ?戻ったんじゃないのか?」
そう聞くとギューテは笑顔で答えた。
「アルファンス少佐が見学するといいって言ってくれたから来たのさ」
「それはそうと、僕が前に銃の説明したけど覚えているかい?」
俺は頷いた。
駐屯地にいる時、魔法石を使った銃と通常の銃がある事を説明してくれた。
「それがどうしたんだ?」
するとアルファンスは一つの銃を俺に見せてくれた。
「これはC96だ、まぁ見た目はただの拳銃だが中身は違う」
「もしかしてそれも魔法石が使われてるのか?」
アルファンスは頷いた。
「一応確認だが、君は魔法は扱えるか?」
「いや、魔法は使えないな……」
「ならば大丈夫だ、この後説明が終わったら一緒に練習をしよう」
「ああ……わかった」
「よし、全員集合したまえ」
アルファンスの声でクラスの全員は集合した。
そしてアルファンスの後ろには教官らしき人物が何人か立っていた。
「今日は実弾射撃だ、射撃をする際は必ず教官の指示をもらってから撃つように」
「了解!」
こうして射撃訓練を開始した。
俺はアヒムとエラの間にいた。
ちなみにカリーナはアヒムの隣だった。
「よしカリム、まずは銃の状態を確認しろ」
カリムは教官からの指導をうけていた。
「確認完了!」
「ならば匍匐の姿勢で照準を合わせろ」
カリムはうつ伏せになり、銃を構えた。
そして教官は双眼鏡を取り出し、カリムの先にある的を見た。
「撃て!」
教官の声に、カリムは射撃を開始した。
何発が撃った後カリムは銃の薬室を確認し、立った。
「うむ、しっかりと当たっているな」
「任せてくださいよ、射撃は得意ですから」
カリムは鼻をこすりながら言った。
その頃カリーナは苦戦していた。
「うーん……見えづらいなぁ……」
「何をしている!しっかりと銃を固定し、両目を開いて的を見るんだ!」
教官から怒られていた。
「よし、撃ってみろ!」
パンッ!パンッ!とうち終わり、カリーナは立つと教官は呆れた表情をしていた。
「どうですか……?教官……」
「まぁ……撃ち初めて間もないのはしょうがないが……」
物凄く言葉を選んでいた。
そして俺はエラの方を見ると、美しい翼を動かしながら射撃をしていた。
「素晴らしいなエラ、姿勢も精度も申し分ない!」
「ありがとうございます」
するとエラは俺が見ているのに気付いたのか、顔を赤らめた。
「よし、もう一度撃ってみろ」
教官はエラに弾薬を渡し、もう一度撃ち始めた。
すると教官は驚いた声でエラに話した。
「ど……どうしたんだ急に!全部外しているぞ!」
「あ……いやなんでも無いです……少し目に砂が入ってしまって」
教官は「そうか……?」と話した。
そんなこんなでクラスの全員が射撃練習をしていると、アルファンスが話しかけた。
「よしハルト君、君も撃ってみようか」
俺は緊張していたが、初めての実弾に少しワクワクしていた。
「だが……急にライフルを使うのは危ない、さっき見せたC96を使おうか」
「拳銃からなのか……」
俺はがっかりすると、アルファンスは笑いながら言った。
「大丈夫さ、もしこれでいい感じだったらライフルも試してみよう」
「本当か!」
こうして俺は初めての実弾演習をすることになった。




