第45話 羽が生えた少女
エラをカリーナとアヒムのところへ連れて行くと、二人はエラを歓迎していた。
「よおエラ、大丈夫だったか?」
「ごめんね…助けられなくて」
するとエラは優しい表情を見せて言った。
「大丈夫だよ、慣れてるから……」
俺はその言葉に心を痛めた。
「慣れてるっていつもやられてたのか?」
「うん……私羽が生えてるから、ハーピィ族って邪魔者扱いされちゃうんだ」
居た堪れない気持ちになっていると、アヒムはあることに気付いた。
「そういえばエラの飯……俺おばちゃんにまたもらってくるわ!」
そうしてアヒムはおばちゃんのところへ向かった。
そしてカリーナは心配しながら、座るように促した。
座ったエラは不思議そうに俺に話しかけた。
「ハルトくんって本当に不思議だね」
「どうしてだ?」
「だって普通は異種族を助ける人なんて居ないから……」
俺は言った。
「異種族とかそういうのは関係ないさ、俺は困ってる人がいたら助ける。ただそうしただけさ」
するとカリーナは言った。
「ハルト君っていつか大物になりそう」
「そんな事無いさ」
そしてエラをチラッと見ると、羽をゆっくりと動かしていた。
「おまたせ!」
するとアヒムは料理を持って帰ってきた。
「おばちゃんに説明したら快くいいよって言ってくれたよ」
そしてエラの前に置くと、エラは感謝をした。
「ありがとう、本当に」
こうして俺達は雑談をしながら食事をした。
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「食った食った!」
お腹をポンポンしたアヒムと俺やエラ、カリーナと教室に戻っていった。
そして教室に入ると、そこには黒板に大きく【射撃場に集合】と書かれていた。
その光景を目にしたアヒムは驚いていた。
「うそだろ!次は射撃訓練かよ!」
「射撃訓練もするのか?!」
俺は驚いて聞くと、カリーナは言った。
「そうだよ、頭が良いってだけでも士官にはなれないからね」
「そうなのか……そういえば服も着替えるのか?」
気になり聞くと、カリーナは頷いた。
しかし俺はあることに気がついた。
「……俺運動服ないぞ」
「うそ!どうするの!」
カリーナは驚いた声で言った。
「ハルト……お前バチクソ怒られるだろうな……」
俺は頭を抱えていると、後ろから聞き馴染みのある声が聞こえた。
「ハルト君、これ忘れてたでしょ?」
後ろを振り向くと、そこにはギューテが立っていたのであった。




