第37話 新たな仲間、新たな種族
「とまあ……こんな感じか」
アルファンスに色々な所を案内してもらい、現在は士官学校の中心となる寮にいる。
「意外とプライベートは無いんだな……」
「大丈夫だ、トイレはちゃんとプライベートな個室はある。暴発しそうになったら行けば良い」
「いや一体ナニに対して心配してるんだ?!」
俺はアルファンスにつっこんだ。
「それはそうと……今は9時ですか……ハルトくん、私がプレゼントした物は持ってきたかい?」
俺はポケットから懐中時計を取り出し、見せた。
「もちろんさ」
それを見ると、アルファンスは嬉しそうにしていた。
「素晴らしいね、それじゃあ今から教室に向かうんだが……心の準備は出来てるか?」
「ああ……ここに来る前から覚悟はしてる」
そして俺とアルファンスは教室へと向かった。
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「ここが教室だ」
俺は教室の扉の前にいる。
中からは人の声や物音がしていた。
「今日から君は私が受け持つクラスで授業をしてもらうからね」
そしてアルファンスは俺の肩に手を置いた。
「肩に力が入っている、深呼吸したまえ」
俺は言われた通り深呼吸していると、アルファンスは俺に一言いった。
「私が呼ぶまでここで待機しててくれ」
そうしてアルファンスが中にはいると、一人の男の声が聞こえた。
「起立!敬礼!着席!」
さっきまでの雑談などの音は一切消えた。
すると扉が空き、アルファンスが「こっちへ」と手招いた。
そして俺は覚悟を決めて教室に入った。
すると中は広々としており、アルファンスの近くには大きな黒板があった。
そして窓から照らされた教室は何処か神秘的に見えた。
「紹介する。今日から仲間になるハルト君だ」
アルファンスから自己紹介と言われ、俺は教壇に立ち話した。
「ハルトだ。よろしく」
生徒達は拍手をして、俺を歓迎してくれた。
そしてアルファンスは教室を見渡し、一つの席を指さした。
「丁度いい、後ろにあるカリーナの隣の席に座ってくれ」
俺は指示通りに席に向かった。
向かう途中にいろんな生徒から「よろしく」や「頑張ろうな」と声をかけてくれた。
そして席に着くと、隣の女性が声をかけてきた。
「私はカリーナよ。これから宜しくね、ハルト君」
俺も笑顔で答えると、少女の頭部には角が生えていた。
それに気がついたのか、恥ずかしそうに説明した。
「これはね……私、竜人族なんだ。もしかして苦手……かな?」
俺は誤解を解くように話した。
「いや!そういう訳じゃなくて……ただカッコいいなって思ったんだ」
その言葉に少女の表情は赤くなった。
すると俺の前の席から声がした。
「珍しいな、そんな事言うやつはそうそう居ないんだが」
前を向くと、舌が長い男性がいた。
「俺はアヒムだ、トカゲ族っていえば分かるか?」
舌の長さに驚きながらも答えた。
「あ……ああ、ここは異種族が多いのか?」
するとアヒムは頭をポリポリ掻きながら答えた。
「ここは異種族が主に多いんだ、まあアルファンス少佐の趣味なんじゃねーのか?」
その瞬間アルファンスの声が教壇から聞こえた。
「はいはい、ハルト君と絡むのは良いが後にしてくれよ」
その言葉にアヒムは「はーい」と答え、前を向いた。
「よし、今から15分休憩だが次の授業の準備をしとけよ」
「少佐!次は戦術学ですか?」
一人の生徒が聞くとアルファンスは答えた。
「ああ、しかも学校長が見学に来るぞ」
その言葉に全員が固まった。
……俺以外。
「学校長ってあのクリストフ中将か……」
すると、カリーナはぼそっと俺に聞いた。
「ハルト君知ってるの?」
「ああ、ここに来る前に会ったからな」
「凄い!クリストフ中将に会うのはそうそう無いんだよ!」
「そんな凄い人なのか?」
そう質問すると、カリーナは答えた。
「クリストフ中将は新しい戦術って言われてる機動戦を研究してる人なんだよ!」
俺は機動戦という言葉でクリストフ中将と仲良くなれそうと思った。
そしてアルファンスが話した。
「……というわけだ!しっかりと準備を怠るなよ!」
「はい!」




