第35話 マインブルク陸軍士官学校
車が止まった。
するとアルファンスは話し始めた。
「着いたぞ、マインブルク陸軍士官学校だ」
俺は車から降り、その場所を見るとそこには大きな要塞があるかのような錯覚に陥った。
「ここはパルメリア帝国でも有数の天才が集う場所だ」
「俺はここで学ぶのか……」
「大丈夫か?漏らしたならすぐに替えを持ってくるが」
「いや漏らしてないわ!」
アルファンスは笑いながら、正門の方へと向かった。
そこに俺もついて行くと、門番らしき人が立っていた。
「お疲れ様です、アルファンス少佐。その方は?」
「おつかれさん、この子は私の連れだから」
そう言うと兵士は身分証の提出を求めた。
「大変申し訳ないですが、いくら連れでも身分証が必要なのです」
「あー……ちょっと待っててくれ」
するとアルファンスのバッグから一枚の紙を渡した。
それを見た兵士は目を大きく開き、驚きながら答えた。
「これは申し訳ありません!どうぞお入りください!」
こうして俺とアルファンスは中に入っていった。
「なあ、何を見せたんだ?」
するとアルファンスは怪しげな表情で答えた。
「秘密さ」
俺は一体何を見せたんだと少し恐怖に思ったが、忘れることにした。
そして門をくぐった先には広大な広場があり、その中央には大きな噴水があった。
何より大きな建物が3つあり、噴水を中心とした造りだった。
そして俺の目を引いたのはとても大きな時計台とパルメリア帝国の国旗と思われる旗がなびいていた。
「ここが士官学校なのか、あまりにも広すぎる……」
そう話すとアルファンスは答えた。
「当たり前さ、ここは天才とか様々な生徒が来るんだ」
「貴族も通ってるのか?」
するとアルファンスは話した。
「ああ、軍人になるって事は素晴らしい事なんだ。名誉も得られるしな」
「なるほどな……」
俺は広々とした光景を眺めているとアルファンスは言った。
「とりあえず学校長の元へ行かないとな……」
こうして俺とアルファンスは大きな建物の中に入っていった。
中に入ると重厚な石造りの大階段があり、様々な人が行き来していた。
上を見るととても広い空間があり、外の光のせいでとても神秘的に見えた。
「さあハルトくん、ここからは少し歩くよ」
「もしかして最上階に行くとか……」
するとアルファンスは静かに頷いた。




