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パンツ一丁で異世界移転から始まる帝国戦記  作者: しろぐ
マインブルク駐屯地編
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第18話 むかし話

テラは先程の口調では無く、まるでその物語を目の前で見た事を語っているかのように話し始めた。

「昔……と言っても剣や弓を使っていた中世時代に一人の男が転移してきたの」

「その男は私たちがいる国、パルメリア帝国のとある部隊を率いていたわ」


「そして彼等はグランアークと言われる勢力と国の存続を賭けて戦っていたの」

「グランアーク?何だそれは」

そう俺が質問するとエトムントは付け足した。


「昔パルメリア帝国に対して反乱を起こした宗教集団だ」

俺は納得すると、テラは話を続けた。


「そしてこの男は最終的に帝国最後の部隊を持って、最後の攻勢をかけたの」

「結果はどちらも痛み分けだった。でも何故かグランアーク側の勢いはピタッと止まったわ」


すると後ろからギューテの声が聞こえた。

「もしかして全滅したのかな……」


テラはふふっと笑い、答えた。

「それは分からないわ、だって神話だもの」

ギューテは確かにと頷き、納得していた。


だが俺の疑問は残っていた。

「その男はどうなったんだ?」

「それも分からないわ、資料も失われたらしいし……」

テラは少しがっかりそうに言った。


「まあ致し方ない所もあるな……なんせ500年以上前の話だしな」

「ただ、その男は帝国の為に最後まで戦い、存続させたのは間違いはない」

エトムントは近くにあったコップ持ち、一口飲んだ。

その瞬間テラはエトムントにニッコリとしながら話した。


「大将さ~ん?それ私のカップですけれども~」

その瞬間エトムントの口からコーヒーを吹き出した。

「こ……これは申し訳ない!しかしわざとでも無いんだ!」


テラはジリジリとエトムントに近づいていた。

それを見た俺はギューテに近づいた。

「な……なあエトムントって大将で偉いんだろ……なんで中将のテラはあんなに詰めれるんだよ……」

するとギューテは頭を抑えながら言った。

「分からないけど、お父さんとテラ中将は昔からの縁なんだって」

俺は納得しているとテラはため息をし、俺とギューテの方を向いた。


「それと……貴方が一番知りたいであろうこの男……」

「自衛官という軍人だったらしいわよ?」


自衛官、その言葉に驚きを隠せなかった。


聞き馴染みのある単語、いつも側に居てくれたであろう存在。

そう、俺の親父だ。

ギューテと話しているときにふと思い出したのだが、それ意外は何も思い出せない。

俺はテラに聞いた。

「……その話は本当なのか?」


するとテラは頷いた。

「ここには無いけど他の研究資料にはあるらしいわよ?」

俺は最初に渡された入隊志願票を見つめた。


もし入隊したら親父の事をもっと知れるかもしれない。

いや、それ以上にこの世界に来た理由も分かるかもしれない。

俺は決心した。


───この世界で軍人となり、記憶を取り戻すことを


しかしこの神話の話に出てきた自衛官が親父とは限らない。

だが俺はそれでも突き進む、その決心をしたんだ。


「なあテラ、そしてエトムント……」

俺の言葉でテラとエトムントの表情は変わった。


「俺を軍人にさせてくれ!」

少しの間が立った。


するとエトムントは大きく笑い、テラは嬉しそうにクネクネしていた。

「よく言ってくれた!」

「嬉しいわ~♡」


ギューテも嬉しそうに俺の方へ向いた。

「嬉しいよ、君と一緒に居られるなんて……」

その言葉に俺は少し恥ずかしくなった。


「それで……この入隊志願票はどうすれば良いんだ?」

するとテラは優しく教えてくれた。


「ある程度の事は書いてあるから後は貴方のサインをここに書くだけよ~」

俺はテラから手渡されたペンでサインを書こうとしたらふと気になった欄を見つけた。


そう、家族欄だ。

俺は家族の事はまだ思い出せてないが、この世界では居ないことは分かる。

しかし何かが書かれており、ふと見るとそこには……


「父がエトムントで……母がテラ……」

その瞬間俺の全身はピタっと固まった。


「ちょっとまてええええええええええい!」

そして俺は入隊志願票を机にビターンッと叩きつけた。

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