第16話 不可抗力なんだ!
俺とギューテは急いで執務室に向かった。
「なあギューテ、もし俺が軍人になるとしたら向いてると思うか?」
俺の質問にギューテは答えた。
「絶対に向いてるよ!まだ会って間もないけど君は人を寄せ付ける何かを持ってるんだから」
「それに優しさもある。もし軍人になったら僕はうれしいな」
真っ直ぐな瞳で答えたギューテに俺は嬉しかった。
そしてテラ中将の執務室のドアの前についた。
「いよいよだね、ハルト君」
俺は固唾を飲み込んだ。
そしてドアノブに手をかけようとした瞬間ドアが急に開いたのだ。
俺は入るつもりだったためバランスを崩し、前に倒れると顔に何か柔らかくいい匂いがする物に包まれた。
「ん……なんだこれ……」
気になって手をその物体に触れると声が聞こえた。
「あらあらぁ?君がハルト君ねぇ~?」
俺は頭が真っ白になった。
しかしギューテの声で目を覚ました。
「変態!!!!」
「いや待ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」
俺はすぐさまその物体から離れ、周りを見る。
すると部屋の奥にはエトムントが居た。
だが彼は頭を抑えていた。
そしてギューテというと……
「あり得ないよ!し……しかも……揉むだなんて!破廉恥だよ!」
「いや、これは不可抗力というか事故というか……ですよね!」
しかしあのデカい物体を持った人は嬉しそうに笑っていた。
「本当に若いって良いわねぇ……」
「いや無罪を証明してえええええええ!」
俺は今日一デカい声を出したのであった。
─── 一方その頃、武器庫の兵士は……
「ん?いまパンツ野郎の声が聞こえたが……気の所為か……」
彼は大人の本を見ていた。




