第10話 僕は……
「……それでここが図書室かな」
淡々と駐屯地の説明をうけ10分。
エトムントから託され、渋々ギューテは俺に案内をしてくれているが……
「何もそこまで離れなくてもいいのにッッッ!!!」
なんとギューテとの距離は2mも空いていたのだ。
「変態と一緒に歩いてると僕まで変態扱いされそうだし……」
「俺は細菌じゃねーんだぞ!」
俺は涙目に反論した。
……がそろそろ俺の心が折れそうになって来た。
「じゃあなんで薄いボロキレ一枚でここに来たんだい?」
俺はしょんぼりしながら答えた。
「パンツ一丁で何故かこの世界に飛ばされたんだよ……」
そう言うとギューテのアホ毛がピンッと立ち答えた。
「パンツ一丁……?もしかしてやっぱり変態なのかい?」
「なんでパンツの方にフォーカスするんだよ!それに変態じゃないわ!」
俺はこれ以上の誤解を防ぐ為に説明した。
ここに来る前の記憶が無いこと、この世界の人間ではなく日本という国から来たこと。
そしてエトムントに拾われ、ここに来たこと。
「そうだったんだね……僕ったら勘違いで、ごめんなさい」
ギューテはしょんぼりと謝罪をした。
「わかってもらえて嬉しいよ」
こうして何とかギューテの誤解を解けたと思ったが……
「ギューテさん?」
「なに?」
「どうしてまだ距離が空いてるんでしょうか……?」
「だってまだ信頼してないんだもん」
この野郎……
俺は悲しさよりも怒りが湧いた。
だってまだこいつ変態扱いしてるんだぜ?!
心で何とか落ち着こうとしていたら、ギューテが窓に指を指した。
「ねえ、ハルトくん。あそこで一回お話しよう」
俺はさっきまでの会話が嘘だと思う程ギューテの表情と声のトーンがガラリと変わった。
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