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しらないところで  作者: 南 紅夏
過去の追憶編

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加害者Cの懺悔 その3

 その後のゾーヤの扱いは、非常に面倒な話になった。


 そもそもの罪はゲートの無断使用の話で、海賊禁止法に抵触する問題だった。

 拉致誘拐もその中に含まれるが、被害者が連盟外の星の人間なので、最初から罪として問えなかった。

 そして表立っては追及できないが、ララカリブスの連盟脱退の理由を調査したい本部の思惑も絡んでいた。ララカリブスが何のためにこのような事を計画したのか、何をするつもりなのかの方が本部にとっては重要事項だった。むしろゾーヤ個人の罪など、星団管理局にはどうでもいい事だった。


 更に禁止薬物の問題も絡んでいたが、ゾーヤは一応無関係とされていた。


 ここに、間違いなくゾーヤ本人の手による、3人の殺人という項目が追加された。


 星団法では殺人に関しては「殺された被害者の星に殺人犯を送り、その星の法で裁く」というルールがあった。

 ララカリブスがゾーヤたちを知らないと言ってしまった上、送り返しても受け取っても貰えない。そして送りつけるにも連盟を脱退しているので、公式のルートが断たれている。


 ゾーヤの罪も身柄も、完全に宙ぶらりんになってしまった。




 星団法で裁けない殺人事件と言われ、アステリア警察にお鉢が回された。

 ゾーヤの身柄は警察の留置所へ移送され、そのまま取調室に通された。

「3人瞬殺はやりすぎだよ、怖いよ」

 やる気のなさそうな警官は、愚痴のような事だけ言ってきた。

「私の隊に下品な男は不要なので」

 取調でもない雑談ベースの会話に、ゾーヤも不真面目に返した。


「でもね、そうは言ってもさ…星団法で裁けなかったら、警察に回されてもダメなんだよなあ…犯人も被害者も、全員うちの星の人じゃないもん。誰が誰を訴えるの?」

 おかしな話だが、何日かたらいまわしにされた挙句、殺人に関してはアステリアの司法から早々に無罪と告げられてしまった。


 残った罪は、ゲートの無許可使用だけになった。

 これは星団管理局の管轄だ。管理局に留置所がないので、また軍の地下に戻された。

 本部とアステリアの間であーでもないこーでもないとのやり取りが交わされ、時間だけが過ぎて行った。


「ララカリブスが連盟から抜けているので、裁けない」


 体裁として厳重注意、ララカリブスにも一応通告し、結局これも無罪になった。


 ただ。

 目の前で、収監されていた人をなすすべなく殺された、軍の面目の問題だけが残った。




 ここでようやくゾーヤは罪人という扱いから解放された。

 そして、晴れて亡命の手続きに進めることになった。


 星団管理局から担当が付けられ、面談することになった。現れたのはやや高齢の、獅子系の獣人ブラーム・リーロップだった。


「最初に。あなたの場合は特殊事例ですので、今後のあなたとの面談は何人もが見ている事をご承知おきください。

 今からあなたは亡命申請中の難民扱いになります。今日を申請日、起点として、15日間の申請期間に入ります。その間に必須条件をクリアしてください。その後、審査期間に入ります。審査は2~3日で結果が出ます。

 まずはその15日間にやっていただかなければならないことが色々あるのですが…あなたの場合は特に複雑な状況ですがね…。

 まず、今日から星団管理局内の宿泊施設に移っていただきます。監禁から、軟禁に変わりますな。日に一回、私との面談がありますが、先日の事件に関する面談も、これとは別に受けてもらいます。外出時は必ず監視が付きます…」

 移民手続きについて、担当者が丁寧に説明してくれた。


「この申請期間15日間の間に、住む場所と仕事を決めていただきたい。貯えがあるかという問題もありますが…」

 ようやく機能全部が解放されたグノメに頼んで調べてもらうと、ララカリブス内のゾーヤの口座は凍結されていた。


「所持金…ゼロです…」

 がっくりと項垂れ、ゾーヤは言葉を絞り出した。

「では、宇宙船を買い取りたいという方がいらっしゃって。売ってはどうですかな?」

 寝耳に水だった。担当からの提案は予想していないもので、しばらくゾーヤはぽかんと固まってしまった。


「えーっと…それは…私が受け取っていいお金でしょうか?」

「不時着扱いで、着いた段階であなたが船長でしたので、あなたの物という扱いになるそうです。北の大地への輸送に軍を動かしましたので、輸送に掛かった人件費を差し引かせていただくそうで、かなり目減りしますが」

 何にしても生活費は必要だ。ありがたく受け取ることにした。


「仕事の希望はありますかな?特技や資格などあれば登録を」

「特技は諜報と暗殺ですが、諜報に関しては暗殺よりはるかに劣ります。耳はエルフには敵いません。機械操作系の諜報でしたら、まあまあ得意です。…一番の得意は毒殺ですね…」

「ああー、困ったね、もっと穏やかな普通の特技はないのかな?軍しか行くところなくなるけど、あなたの状態では軍と相性が悪そうだ…」

 そう言われても、孤児だったゾーヤは一般教養以外は暗殺と諜報しか仕込まれていない。

「ない…です」


「逆に、何かやりたい事は?この星で、やってみたい事」

「…許されるならば、あの子を…地球から攫ってきたハルカを引き取って、一緒に暮らしたいです…」

「うーん…?ああ、この子か」

 データを表示させ、担当は唸った。

「仕事もなく引き取る、は難しいですな」

「そうですよね…」


「よく見るとあんた、可愛い顔してるなぁ」

 獣人の担当官が、まじまじとゾーヤの顔を見ていた。

「えっ…」

 びくっ、ゾーヤは僅かに体を引いた。


「ああ、違う違う。うん…あんたはそういうので苦労してきたんだろうな。

 そうじゃなくて、あんたみたいなのは子供に好かれる顔じゃないかと思ってね。…この近くに孤児院がある。基礎塾も兼ねてる場所なんだけど、孤児院長がお年で引退しちゃって人手不足らしいんだよ」

 担当官が、なぜか急に親戚のおじさんのような感じの喋り方に変わった。

「孤児院…ですか」

 人を殺めた手で、孤児院などに行ってもいいものかと、ゾーヤはためらった。


「さっきのハルカって子、今は巫女様のお屋敷で預かってくれてるけど、引き取った訳じゃない。彼女も難民扱いでウチの管轄なんだよ。…半年後に孤児院へ移す申請が出てる。屋敷で今彼女の面倒を見ている人が、近々面倒を見れなくなるそうだ」

「え…え…じゃあ、私、孤児院行きます、やります!」

「あんたは、狼系の獣人のわりに小柄で圧迫感もない。向いてると思うよ」

 ブラームは、笑顔で頷いた。


 その後、数日かけて新生活の準備をした。移民に支給される一時金を手に、女性監視員の同行で新生活に必要なものを買い揃えた。

 孤児院にも行ってみた。孤児院長は巫女の血を引く屋敷の住人との事で、事情を全部知っていた。

 最初は嫌な顔をされたが、何度か通って職場体験や手伝いをして、ようやく信頼を得ることが出来た。




 そんなある日、遅ればせながらツェーザルの動画を見せてもらえる事になった。

 ゾーヤが起こした殺人事件のバタバタで、すっかり見るタイミングを逃していたのだ。


 星団管理局の地下にある、小さな会議室のようなところに連れて行かれた。

 5~6人くらいの局員が、ゾーヤを取り囲むように座った。中には、ゾーヤと同じように初めて見ると言っている人もいた。




 見終わった後、部屋からは人払いがされ、監視員と取調官だけが残った。

「何か、気付いた事はありますか」

 すっかり顔なじみになった取調官から、静かに問いかけられた。


 最初は厳しく冷たい人だと思っていた取調官も、今は柔らかい言葉で質問してくる。

「亡命申請して、敵じゃなくなったから言い方が優しくなったのですか?」

 と皮肉を込めて聞いたことがあったが、

「別に、最初から敵でも何でもないですけど」

 と不思議そうに返されたのを覚えている。

「まあ、面目潰された軍人たちからは、敵視されてるかもしれませんけどね」

 そう笑われて、軍人には近づかないよう気を付けようとも思ったのだ。


「気付いた事は、特に…。ああ…こんな結果ですけど…道中が楽しそうで、何というか…羨ましいです」

 船内動画を見て発見はなかったが、逆に捕虜にされてしまったツェーザルたちが、とても和気あいあいとしていて楽しそうに見えたのだ。

「…そうか、そうですね」

 取調官は、少し辛そうに笑った。

 この人は、私が乗っていた船の惨状を知っているのだな、とゾーヤは目を伏せた。




「それと、禁止薬物の事ですが」

 取調官は、重そうに口を開いた。


 一応、ゾーヤは無関係とされていたが、星団管理局としてはこの問題は大きかった。


「船内を捜索しましたが、こちらの船にはなかったのです。結果から言うと、あなたの船のエルフのみが持っていたという事になります」

「…え?」

「ララカリブスの、エルフの司令官から渡されたと証言がありましたので、こちらの船もエルフの所持品を特に重点的に探しましたが…出なかったんです。まあ、あのエルフが嘘をついている可能性もありますが、何せもう聞き取りも出来ませんので」

「す、すみません…」

 口を封じた自分のせいだ。ゾーヤは慌てて謝った。


「ええと…あなたはその、司令官殿とただならぬ関係との証言がありました。本当にご存じない?」

 遠慮がちに、気遣うように質問された。

「本当に…なぜそんなものを持っていたのか、持たせたのかも、まるで…分からないです」

 そう返しながら、ゾーヤは頭の奥の方で嫌な感覚に気付き始めていた。




 面談を終え、ゾーヤは星団管理局の中にある簡易宿泊施設に戻った。

 一人になるといつもランベルトの事を考える。まだ心の中に、あの男はずっといる。

 そして、今日の話を何度も頭の中で反芻して、はっきり理解した。

 殺す直前に、あのエルフが言っていたことが正しかった。


 ランベルトがあの薬で壊したかったのは、私だ。本当は私を壊すつもりだったんだ…。


 二人の関係が知られすぎていたことを、ランベルトは知らなかったのだ。

 知らなければ、あのエルフの傭兵は早いうちにきっと私にあの薬を使っていただろう。


 あのニセモノ姫との結婚に、私が邪魔だった。

 何の瑕疵もないように、身の回りを綺麗に片付けたかったのだ。

 たったあと30年待てば消えていくような私を壊すためだけに、あの薬を用意した。


 あの傷だらけになった地球人の娘はとんだとばっちりだ。本来は私が受けるはずだった傷を、関係のないあの娘に負わせてしまった。


 真っ暗な部屋で、ゾーヤは声を殺して泣いた。




「15日間の申請期間が終了です。就職先は孤児院、住み込みという事で住居の確保もクリアですね。これから審査に入りますが、このままなら早いうちに通過の連絡が来るでしょう」

 獅子の老担当官ブラームが、笑顔で頷いた。

「それとこちらでも色々話し合ったんですが、あなたに刺客が向けられる可能性があるかも、という指摘がありまして。場合によってはあなたのデータは一度消して、一から別人で作り直した方が安全かも知れませんな。時間がありませんが、今日中に新しい名前を考えていただければ。案がなければ、自動で名付けます」

「今日中、ですか…」

 急すぎてゾーヤは何も思い浮かばず、困り果ててしまった。


「あとララカリブスからの移民という扱いなので、先方に伝えることはありませんが…亡命理由になった星の問題点などあったら。参考資料としてまとめておきますので」

「無茶苦茶寒い、ずっと寒い。空がいつも灰色で暗い。なんかどいつもこいつもエルフが偉そう、他の種族見下しすぎ。姫は品がないし、偽者」

 ぶっと、横で聞いていた取調官が吹き出した。

「随分と君は明るくなったなあ」

「それは…この星の空のせいじゃないですか?こんなところに居たら、何だか体の中にあった毒みたいなのも消し飛んじゃいますよ」

「そうか、今は丁度春だ。一番生命力が溢れている季節だからな」

 取調官は楽しそうに笑っていた。


「えーっと、じゃあ、この星に住むにあたって、何か望むもの、欲しいものはありますか?」

 苦笑しながら、ブラームが続けた。

「欲しいもの…では、ララカリブス特殊軍司令官、ランベルト・エルミーニの首を望みます」

「穏やかじゃないなあ!」

 ゾーヤの発言で、取調官は膝を叩いて爆笑した。

「そんなんじゃ君、しばらく監視員が外せないよ。発言が危険すぎるよ…ん?なんだって」


 取調官が、画面越しに誰かと会話を始めた。

「ふうん、そんな演劇が地球にはあるのか…」

「え?地球が…どうしたんですか?」

「今、地球の拉致被害者何人かが丁度こちらに来ていて、この面談を共有していたんだがね。…2機目の船の被害者が、君のように男の首を要求した演劇があるって…『サロメ』っていう…演劇の…タイトル?…ああ、女の名前なのか」


「サロメ!」


 ゾーヤは叫んだ。

「それにします、私、サロメになります!」




 その後、サロメとなった女は普通の生活を送りつつも、しばらくの間星団管理局の監視下にあった。

 アステリアの住人として無害と認められるまでと、その後里親審査もあり、長期間監視され続けることになった。


 ようやくハルカを引き取ることが認められ、サロメは船を売った金を使って小さな家を買った。

 仕事でサロメが忙しい間は、仕事を引退したブラームが奥さんと共に手伝ってくれたり、コーサク一家が来て面倒を見てくれた。

 学校に通い始めてからも、休みのタイミングが合えばコーサクがお屋敷に遊びに連れて行ってくれたりもしていた。でも、サロメが屋敷に踏み入る事はなかった。




 ハルカが働きながら高等教育学校に入った頃。

 とある休日にまた屋敷に遊びに行き、帰ってくるなり当主の文句を言い始めたことがあった。

 一瞬、巫女の血筋の王子様とこの子が結婚したら面白いな、と考えた。

 今まで浮いた話もない娘で、少し心配していたのだ。実の母親、そして自分の事を振り返り、この子も男運が悪かったらどうしようという不安がずっとどこかにあった。それならばあの屋敷に嫁げば安泰だと考えた。

 そう思うと同時に、心の闇が吹き出す感覚に襲われた。


 私の娘が、あの時見た本物の王子様と結婚したら。

 あの偽物の姫と結婚していい気になっている男を見返せるような気がした。

 それは、サロメの心に暗くて大きい火をつけた。







 サロメの話が終わり、彼女は大きく息を吐いた。


 博昭は膝に肘をつき、俯いていた。


「ヒロ、ごめんなさい。全部私の判断ミスだった。もっと早く判断しておけばよかった」

 サロメは後ろを向いて謝ると、両手で顔を覆った。


「ワタシは…そりゃもう最初はサロメの事はメチャクチャ恨んどったんよ。…そうやな、もっと早よ殺しといてくれれば、とも思うたよ?でも、そんなんよう言わんわ…。許す、とは言えへんけど、もうあんた恨んでもしゃーないわ…」

「ハルカには、私が暗殺者だった事は言ってない、言えなかった。知られたくなかった…我儘ばかりでごめんなさい」


 一息つくと、サロメは目の前のレビを見た。

「そしてレビも…ごめんなさい。人の寿命が短いと知りながら、私の復讐のために、ただ溜飲を下げるために、娘をあなたに嫁がせた。悪い母親です…」


 サロメの謝罪を受けて、レビは少しだけ困ったような顔をした。

「まあ…きっかけは何にしろ、今私はハルカがいて楽しいし、子供たちも可愛いし、色々と助けられている。ハルカの命を助けてくれたことに感謝こそすれ、謝られる事などない。…それよりも、私は王子じゃない」


「うん、王子は絶対に違う」

 なぜか食い気味に大牙が同意した。

「そうやなぁ、レビはんは王子とはちゃうな」

 湊太の左右で由梨香と秀人が、なのはの後ろでソフィアが、皆してうんうんと大きく頷いていた。


 サロメは涙を流しながら、少しだけ笑った。

「少しだけ…気が楽になりました。

 では、私から役に立つかどうかわかりませんけど情報を。私がララカリブスが出た頃…あの星が連盟を抜けた頃からだと思うのですが、恐らくレアメタルは一切輸出されていません。出来なかったんだと思います」

「資源が尽きた、という事か」

 サロメはゆっくりと首を振った。

「いえ、多分モノ自体はあるのです。地球に行った時に気付いたのですが、ララカリブス自体は小さい星ですが、高密度で地球よりも重力が大きいはずでした。でも、あの時地球で、翌日になっても体の重さが抜けませんでした。恐らく…限界まで掘って、星の総重量が…体積が減っているのだと思うんです。私達は知らず知らずの間に弱まった重力に慣れてしまっていた…でなければ、ツェーザルの船だって…普通の人間のシルビアさんに、軍人や傭兵があんなに簡単にやられるはずがない」


 レビが眉をひそめた。

「…そんな…重力が変わるほどの質量の変化はあり得るのか?それで、誰も気づかないのか?」

『星の質量が突然減った場合、理屈で言うと公転周期が長くなる可能性があります。星の質量が途中で大幅に変わるというのは事例がないので、何とも言い切れませんが…ほとんど変化がない可能性もあります』

 グノメが回答した。

「いや、公転周期が変わったら気付くだろう!?」

『ララカリブスは地軸の傾きがゼロですので、季節の変化がありません。空もほぼ毎日雲が覆っていると聞きますので、天文学者が気付くのも難しいでしょう。いずれも机上の空論です。一度正しく計測し直すことをお勧めします。5000年かけて星を掘り続けていたら、充分あり得る話だとは思います』

 人にとって長い5000年も、星にとっては一瞬の短い時間なのだろう。

 短期間で質量が減る影響が、湊太にはすぐに思い浮かばなかった。


 レビは困ったように眉間を押さえてため息をついた。

「この手は…私の専門じゃない…この話、旦那さんには?」

「しませんよ、するわけないでしょ」

 サロメはけろっとした表情で返した。


「えっ、旦那さん!?」

 二人の会話に思わず声を上げたのは由梨香だった。

「ああ、あなたはハルカから話を聞いていた子ね?ハルカが結婚した後、私も結婚したのよ」

「そっか…そっかぁ。おめでとうございます」

「もう10年も経ってるけどね、ふふ、ありがとう」

 サロメの笑顔を見て、なのはががばっと顔を伏せ、両手で額を抑えた。

「尊すぎる…ばちくそ可愛い…」


「うー…ララカリブスの脱退の要因が、その辺に絡んでくる可能性があるのか…めんどくさい…ジョルジュ経由で星団管理局に投げるが、構わないか?」

「ええ、後はもうレビにお任せします」


 途中、普通に面倒などと言ってしまっていたが、レビはサロメの懺悔と情報を受け取った。


サロメと旦那さんの話はまたいずれ。

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