祭りの後、後の祭り
配信終了後、由梨香は夕湖に送られて帰って行った。
10時からの結果発表は、新事務所から涼とアンジェロの二人でやることになったので、リモート組は各自自宅でオフィシャルからの結果の通知が来るのを待ちつつ、涼の配信を見るような形になった。
帰る直前、PCを閉じた由梨香は大きくため息をつき
「あれって、絶対大牙さんのお姉さんだよね…」
と呟いた。やはり、気になっていた点は同じだったらしい。
「うん、思わず俺叫んじゃったけど…」
大牙、というより彼の兄・風牙によく似た髪の色の、女性型のアバター。見たことはないが間違いなく大牙の姉の晴香がモデルだと思われる。ある意味全世界に向けた公開告白にも思えてしまう。
「失恋ってアンジェロさん言ってたのって、やっぱ彼女の事かな?」
湊太はパソコンの電源を落とし、借りていたディスプレイを外して初号機に接続し直す。
「俺も詳細は知らないけど、大牙さんは、多分年内にお姉さん結婚するって言ってた。その話を涼さんが知らなかったとは思えないんだけどね」
「昨日、結婚式にでも招待されちゃったとか?…でも…」
キャラの髪型など、床屋のある街もあるので、そこに行けば後からいくらでも変更できるのだ。それでも涼は変えずにそのまま公開したのだ。
「未練…なのか?」
それくらいしか、湊太の頭では考えつかなかった。
「ええー?マジで涼さん、ちょっと考えて欲しい…もう他人のヨメだよ?モデルにしちゃダメじゃん!」
「それはそう」
由梨香の嘆きに、湊太はゆっくりと頷いて同意した。
9時半を過ぎた頃。
湊太は入浴を済ませ、部屋に戻ってきていた。
隣り合う左右のPCどちらにも電源を入れ、初号機にはアンドラダイトの配信チャンネルを表示させ、二号機でツキガミを起動させた。
スマホがブンブンと音を立て始めた。涼からの着信だ。
「もしもし、お疲れ様でっす」
『今電話大丈夫?』
「大丈夫です」
『お礼言いたくて。保護色のジャッカロープに気付いてくれてありがと』
「え?お礼言われることですか?それって。…あ」
イベントの間、楽しみにしていたという割に攻撃にはあまり参加せず、回復とバフ掛けに集中していた涼のプレイに違和感があったことを思い出した。
「実は、知ってた…とか、ですか?」
兎の魔物たちが保護色で壁際にいることを、涼は知っていたのではないかという考えが、ふと浮かんだのだ。
『うん、知ってた。やっぱチートになっちゃうじゃん。知らないふりしようと思うと全然動けないし、立場上そんなに弱いわけにもいかないし』
今となってみれば、逆に風使いという職業を隠れ蓑にして、積極的に攻撃しないようにしていたようにも思えてくる。
『でも、早めにみんなにヒントも出さなきゃいけないし…チームだけでなく視聴者のみんなにもね。最終、残り10分までにどうにもならなかったら、アンジェロから情報入れてもらう形にすることになってたんだ』
「作る側も難儀なものなんですね」
『自分がやりたいゲーム作ったはずなのに、楽しめないって本末転倒だよね』
そう言って、涼は自嘲気味に笑った。
『ちなみに、最初にジャッカロープ切ったときだけどさ。違和感気付いたポイントってどこだった?』
「え?」
『…実は湊太くんが裏で聞いて知ってたんじゃないかって書き込みがちらほらあったから。今からの配信で、俺から弁明させてほしいなーって』
「別に、知らない人に何て言われてもいいですけど…」
『え、そういうの平気な方なの?そう言えちゃうのってある意味すごいよ?…でも俺としては、身内の実力が疑われるような噂はイヤなんだよ。潰しときたい』
どうやら、涼の「入った者はとことん守る主義」が遺憾なく発揮されているらしい。
「ははっ、ありがとうございます。…なんていうんだろ、影?壁の岩の影に、あの鹿の角の形みたいな影がすれ違いざまに一瞬見えたんです。それが何か動いたように見えて。まあ、実際動いてたのは自分の方なんですけどね」
『そっかぁ。俺の中では、由梨香ちゃん目が良いから彼女が先に気付くんじゃないかと思ってたんだよね』
「確かに、普段だったらあいつの方が気付くと思います。たぶんハードの問題かな」
『ハード?』
「俺が使ってるパソコンとか、基本母親のお下がりなんです。ディスプレイは半年くらい前にかなりデカくて良いの買ったんだけど、目が疲れるって言ってすぐに俺にくれたから」
『ディスプレイか。画質が良かったんだ』
「ああ…あと、立ち位置かもしれない。先頭や後方の人は多分、上ばっかり意識してたんじゃないかなって。ドラゴンとか巨大な敵ばっか警戒してたじゃないですか。俺最初は移動中真ん中へんだったから、足元見る余裕があったんだと思います」
『うーん、確かに意識逸らすための伝説級モンスターだったもんな。なるほどねぇ。…あ、後でいいからそのディスプレイ、何かサイズが分かるものと一緒に写真撮って送ってもらっていい?できれば湊太くんも映り込んでくれると尚いい』
「了解でっす」
『さっき由梨香ちゃんにも、白い壁の件グッジョブって電話したんだけどね、なんか怒られた』
「…怒られた?」
『君たち同様、他にも大牙と知り合いの子がいるのかな。その子が、俺のあのアバターを大牙と勘違いしたらしくて、脳内で変な妄想して、興奮して電話かけて来たって。大牙に迷惑掛かりますって怒られた』
「うあ、なのはか!」
まだひと月ぐらいの短い付き合いだが、なのはの思考パターンは由梨香よりも分かりやすくて読めてしまう。彼女がそういう事を言いそうなのは容易に想像がついた。
「なんかすみません」
湊太が謝ることでは決してないのだが、何となく謝ってしまった。
『なんで湊太くんが謝るの』
それを聞いて、電話の向こうで涼が爆笑していた。
10時ジャストに、涼とアンジェロのみの緩い配信が始まった。
『始まりました、あんどらチャンネル第2部?本日で言うと第3部ですかね』
仕事バージョンの美声寄りの、でもどこかだらけた気配の漂うアンジェロの声で配信が始まった。
『第2部のオマケですね』
涼がのんびりと笑った。
二人、お揃いのゲーミングチェアに腰掛けて、随分とくつろいだ雰囲気だ。
初号機での配信を横目に見ながら2号機でツキガミをリロードしてみたが、「結果集計中」と出て順位はまだ表示されない。
手持ち無沙汰なこの状況にため息をついたところで、なのはから「汁物」グループの通話開始の通知が来た。
参加を押して入ってみると、結果待ちで同じように待機していたらしい由梨香や秀人も、次々に会話に参加してきた。
「お疲れー。なのは達のチーム、何点だった?」
『418点?配信見終わってから万全の態勢で行ったんだけどさ。そもそもウチら、湊太達と地下の転移場所が違ったんだよ。だから地図見ながら白いエリア探して移動したんだけどねー!』
相変わらずこの4人の通話では顔を映しているのはなのはだけで、他の3人は壁だの天井だのを映していて愛想がない。
『転送地点が最終50か所近くあったみたいじゃん?今公開されてるクレーターの街の数だけあったらしいから…。俺たちは早々にリヴァイアサンに出会った。追い掛け回されたな…』
なのはに続いて、秀人はチームが遭遇した伝説モンスターの話を始めた。
「なんだっけそれ、何か聞いたことあるぞ?」
『西洋のドラゴンだけど、蛇っぽくて長いヤツ』
「まじでエグいのばっか投入してたんだな…」
『湊太達の配信見てたから、最初から白いエリア探せばいいって分かってた分有利だと思ったんだけど、やっぱり人数の差はデカいよな』
4人チームでイベントに挑戦した秀人は、悔しそうにため息をついた。
『やっぱり5人揃う方が強いよね、あと魔物使いが高レベルでMaxの3匹展開できる状態、これが複数人いた場合とか、単純にメンバーが何倍にも出来ちゃうワケですよ』
秀人の言葉を肯定するように、配信で涼が人数の利について話していた。
『先ほど運営から貰った情報としては、白い壁床のエリアに辿り着く前にどれだけ邪魔されたかで、アルミラージと対峙した時に戦闘時間の長さが変わるという仕様だったそうですね』
真面目モードになったアンジェロが、きりっとした美声で仕事をしている。
『そうそう、だから俺たちは最初無駄にうろうろしちゃったじゃん?アレなしでストレートに白いエリアに着いて戦闘開始した場合、アルミラージが仲間呼びをせずに戦闘がすぐ終了しちゃう。だから何度も壁際の見えない子を怒らせに行かないといけないという』
『ああ、だから初期に突入した周囲のチームは、延々戦闘が終わらなかったんですね』
『スタートダッシュかましたみんなは、最初は出会えもしなかったんだもん。これは良い調整だったのかなーと思います』
『私たちの場合、カーバンクルちゃんいたから実質6人いたって事だよね』
由梨香は嬉しそうにそう言ったが、湊太としては、今更ながら始めたタイミングの遅さが悔やまれてしまった。
「もっと早くから始めてレベル上げてれば、まだまだ行けたかもって事だよな…」
『あ、結果出ましたね。参加の皆さん、お知らせ欄開いてみてください。順位と景品届いてると思います』
『一位は盤石のアルテミス、二位がイケメンっぷりが人気のエラサですね。やはりこれは数の力ですね。3位はツクヨミ、ここまでが入賞チームです。各チームの入賞チームに、アンドラダイトのメンバーがイベント中に着ていた「戦兎族の衣装」の色違いが贈られます。
アルテミスの眷属上位10チームには「白ウサギの装備」、エラサの上位5チームには「黒ウサギの装備」、ツクヨミの上位3チームには「茶ウサギの装備」、そしてクラン無視のトータルランキングで、50位以内のチームの皆様には「グレーウサギの装備」、これは3位までのクランで他の装備を貰った方にはもらえません。どちらかしか貰えないという事ですね。
あと上位3クランの50位以内までのチームと、キリ番、本日の気まぐれナンバー5月2日で52位、502位、520位などに、それぞれの色の着ぐるみが贈られます。トータルランキングも100位以内のチームとキリ番も同様です。何にしても優先順位があって、どちらかしか貰えませんので!』
『うあー、なんかピアスの交換チケットかな。それとコインだけだぁ』
なのはがしょんぼりと開封の儀を終えて報告をした。
「そ…っかぁ」
チケットとコインは同じだが、それとは違う2つの報酬を見たまま湊太は言葉を飲み込んだ。
『私は手元に今パソコンないから見れないわ。明日親に貸して貰うかスマホ版で見るかだけど、旧スマホで今配信見てるし新スマホで今この会話中だから』
由梨香はどうやら今確認ができないらしい。
『特別ご褒美を出してくれる神、一つは俺たちが選んだイシュバランケーで公開済みだよね。他にご褒美くれる神様の情報をお願いしまーす』
『今回はもう一柱、ウサギを抱えた姿が有名な女神、イシュ・チェルです。イシュバランケーも同様ですが上位10チームには斑模様の衣装、50位以内には着ぐるみが贈られますが、こちらは斑でも三毛ですね』
女神イシュ・チェル。由梨香の母親の推測がドンピシャだな、と思ったが、ここでそれを口にしていいものか分からず、湊太はただ黙ってふうっと息を吐いた。
『三毛かぁ!そりゃ、着ぐるみ見てみたいな。…そだ、あとスタートダッシュ特典は?』
『スタートから10分以内に開始したチームの中から、上位10チームに「戦兎族の衣装」のクリームウサギの装備ですね。アンドラダイトチームもここに入っていましたので、イシュバランケーの黒ぶちは回収され、こちらが贈られます!あと30位までにクリームウサギの着ぐるみです』
『え?回収?されちゃうの?』
素で驚いたような声で涼が声を上げた。
『やっぱり話聞いてなかった。タダで貰えるワケないでしょう?モデルだったんです、涼さんのもう一つのお仕事ですよ。
ちなみにイシュバランケー内でチーム・アンドラダイトは残念、23位でした。こちらが10位以内でしたら黒ぶち衣装が優先されたんですけどね。30位以内の黒ぶち着ぐるみよりも、スタートダッシュ10位以内が優先されますので』
『まあ…ゆっきぃは単色が良いって言ってたから、良しとするか…?』
涼はやれやれといった顔で演技臭く両手を広げて見せた。
『でも、初心者二人連れていたにしては、まあまあの健闘ぶりでは?』
『むしろ、かなりあの二人には助けられちゃったからねー!うちの子は優秀です!』
アンジェロのフリに、涼が胸を張って答えた。
『えへへ』
なぜか、画面の向こうでなのはが嬉しそうに照れ笑いしている。
『参加者全員に得点に応じたコインと、アクセサリー「アルミラージの角ピアス」の交換チケットが届いてると思います。攻撃力アップと、MPの最大値が微増するそうです。ギルドの窓口や道具屋防具屋、どこでも交換可能です。交換の際には金・銀・いぶし銀から一つ色を選んでください』
手元のタブレットを見ながら、アンジェロが参加者特典の説明をする。
『このアイテムは防具屋・道具屋での販売はしないそうです。こちらから店に買取依頼は可能。誰かが売ったら単純に店に並んで購入可能になります』
まもの屋もそうだったが、無尽蔵に出所の分からない売り物が増えないのがこのゲームの変わっている点でもある。薬などの回復アイテムはその限りではないのだろうが。
『あと、最初にジャッカロープ倒した人3名、最初にアルミラージ倒した人3名、個人で得点がトップだった人10位までなど、ランダム賞が配られてると思うので、そちらもお知らせからご確認くださーい。公式から出てるのはそれくらいかな?』
涼が最後の景品の情報を補足した。
『そういえば、ぽるぽるさん良く見つけましたよね、あの意地悪保護色のジャッカロープ』
『ああ、さっき俺も良く見つけたねって言ったんだけど、彼が気付いた理由がコレです、どん!!』
湊太が送った写真が画面いっぱいに表示された。
2台のディスプレイを近づけて、キーボード上にヘッドセットが置かれた状態を撮影したものだ。初号機用のディスプレイに反射して、撮影している湊太の姿が写り込んでいるというワンポイント付きだ。
しかし、涼の気遣いとはいえ少し恥ずかしい。
『デカ…大きなディスプレイですね。一緒に写ってる隣のディスプレイが24インチ?それでもまあ一般のご家庭で使うものに比べて大きい方だと思いますけど』
『こっちは27インチで、ゲーミング用としては普通サイズだけどかなり画質いいヤツだね。移動中、足元にジャッカロープの角の形が見えたんだって。前後にいた他のみんなが大型の伝説系魔獣警戒してたから、中盤にいた彼はのんびりウサ探してたみたい』
『…守るねぇ…』
由梨香のやや笑っているような声が聞こえた。
『ん?何が?』
『んーん、何でもない』
なのはの問いかけをふんわりと躱した後、由梨香の部屋のカーテンらしき水玉模様の布を映していた画面が、揺れた。
「どした?」
『いや、親がなんか騒いでる…こりゃ、何かアイテム貰えたな?』
「あー!」
特別報酬がイシュ・チェルと聞いた時から気になっていた案件だ。湊太も彼女の両親の結果と報酬を聞きたいと思っていた。それは由梨香本人も同じらしく、どうも画面がせわしなく揺れる。
『え?なに?ユリカの親がどうしたって?』
秀人は怪訝そうな声だ。
『はっはぁ、ユリカの親もツキガミやってたパターンか?』
既に彼女の両親の特性を知っているらしいなのはが、キリっとカメラ目線で口元だけニヒルに笑って見せた。
「聞いてきたら?俺も知りたい」
『はぁ?意味わからん。ユリカの両親がツキガミやってるって?え?イベント参加レベルで?』
一人、秀人だけが状況が分からずオロオロしている。
『ええ?3年もチーム組んでたのに聞いてないのかよ。ユリカのママかなりのゲームオタだよ?』
『…マジで?』
なのはから齎された情報で、秀人は言葉を失った。
『それではまた、来週のレギュラー配信でお会いしましょう!』
前後の流れは分からないが、アンジェロの「今日最後の仕事」と言わんばかりに気合の入った声が響いた。
『皆様遅くまでお疲れさまでした、おやすみなさーい!』
その隣で涼が笑顔で手を振っている姿を最後に、配信が終わった。
『あ、配信終わった。先輩たちと三レン星たちの結果も聞かなきゃだわ』
「え?あいつらもやってたの?」
なのはからの急な情報も気になってしまう。
『ああ、4組の湊太のランチ仲間ね』
イベント中になのはから秀人へ今日の出来事は共有済みらしい。
『それと…そうだ、恵麻の話もあったんだわ。シュート明日引っ越しだよね?次湊太の家集まるの明後日だっけ、セレン連れてくの』
『セレン…早瀬蓮か。…は?連れてく?』
「うあー、その話は明日俺からシュートにする!ってか、恵麻がどうしたって?」
湊太としては、セレンの件はちゃんと自分の口で秀人に説明したかったので、話題を恵麻の方に振る。
『若菜の話だと、メイドカフェに向かってる途中で真っ黒のでっかい高級車来て、攫って行ったんだってさ!』
「なんだよおい、穏やかじゃねーな!」
セレンの件を後回しにするために恵麻の話を振ったつもりだったのだが、思った以上に気になる案件だった。
『恵麻本人は、「あーあ、見つかっちゃった。ごめん、また連休明けにねー」って言って乗り込んでいったらしいんだけど』
「そういや、用事あるから今日のイベント参加無理って言ってたもんな。何あいつ、どっかのお嬢様とかだったの?」
『わかんないんだよ、若菜もその辺知らないって言ってたし』
なんともはっきりしない情報しか出てこなかった。
モヤッとしただけで何も分からない話に困り果てた時、由梨香の画面が少し揺れた。
『戻ってきたか?』
色々聞きたいところを吞み込んだ状態の秀人が、安心したような声で話題を変えた。
「どうだった?」
湊太もそれに便乗して姿の見えない画面の先に話し掛ける。
『三毛の着ぐるみ貰ってた…イシュ・チェル内で520位』
はあーっという大きなため息の後、由梨香がどこか悔しそうな声でそう報告した。
『まじかー!!』
3人の声が揃い、画面の向こうでなのはがゲラゲラと爆笑していた。
通話を終え、湊太は改めて報酬を確認した。そこにはクリーム色の衣装の他にもう一つの交換チケットがあった。
「ジャッカロープの角ネックレス…」
ジャッカロープを最初に倒した人、2位の報酬と出ていた。
湊太より先に倒した人がいたらしい。それはそれで若干悔しいが、その1位の人のチームメイトに狩られる前に湊太が倒したという事なので危なかったな、とも思う。
由梨香にだけは知らせておいた方がいい気がする。
そう思ったまま言い出しづらくて、その日は知らせないまま眠ってしまった。




