表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後の恋……  作者: 澤田慶次
41/221

大変な水曜日!

何やら大変な事になりそうです。

高松は城北学院に出勤した。本日は講師の日である。

高松はいつもより30分早く出社し、パソコンとにらめっこをしていた。

7月より支社長となる為、自分が担当する部署が増える。その為、現状の北関東支社の売上や状況を昨日までにチェックしたが、高松が支配人と管理者を務めている介護部門は黒字だが、居宅と看護は赤字であり、介護部門での黒字で何とか支社が黒字という結果である。

9月10月と新しいサ高住が立ち、訪問看護事業所も2件開所する為、色々と考えないといけない。

「病院に看護とケアマネと行ってみるか……」

高松は呟き、パワーポイントでこれからの戦略をまとめていた。


ある程度資料が作り終わり、パソコンを切り替えた。

「高松さん、おはようございます!」

「おはようございます、相変わらず早いですね、鈴木先生」

「はい、朝早いと気持ちいいので…高松さんも居ると思ったし!」

「そうですか」

「今、流しましたね?」

「私は流し打ちは苦手ですよ?」

「…はぐらかし方は天下一品ですね……それはそうと、高松さん、休みの日に出掛けませんか?」

「何処に行くんですか?」

「千葉にあるランドとか!」

「成る程……千葉のランドは行った事無いですね……シーも無いですけどね」

「だったら尚更です。どうですか?」

「……なかなか暇が出来そうも無いんですよね………本業も忙しくなるし……」

「いつとは言いません、休みが取れる時に行きましょう!」

「そうですね……考えておきます」

「はい、お願いします!」

「おはようございます、高松さんと鈴木先生」

「おはようございます、高木先生」

「おはようございます、今日はまた、一段と早いですね?」

「それより高松さん、関東大会ですけど!」

「ああ、男子は3位、女子はベスト8でしたね」

「それだけじゃないんです、男子は栄浦に2点差でしたし、女子は優勝したチームに1点差ですよ!」

「確か、国浦は男女共に3位でしたね……詰まる所、国浦をどうにかしないとですね……」

「確かにそうですけど、希望が持てる試合でした!」

「希望を持つのは構いませんが、部員が自惚れ無い様に、しっかりと気を引き締めて下さい」

「……それは勿論ですけど………」

「誉めるのは最後、それで充分です。今は兜の緒を締める時です」

「……分かりました……」

「高松さん、高木先生との話は終わりましたね?……それでは、千葉のランドに行く日を決めましょう!」

「!!……どういう事ですか?鈴木先生?」

「え?…高松さんと2人で行こうって話してたんです!」

「高松さん?」

「…………ややこしくなりそうなので、今更何も言いません。私はランドには行きません」

「考えとくって言ったじゃないですか?」

「考えた結果、行かない事になりました」

「また鈴木先生の迷惑ですね……高松さん、ご苦労様です」

「違うもん、本当は高松さんも行きたいのに、40代独身女に気を使ってるだけだもん!」

「何よ、その言い方!…高松さんは本当に迷惑してるの!」

「……朝から2人で言い争っている事の方が迷惑です……落ち着いて下さい」

「「……すいません……」」

朝から賑やかな職員室であった。


朝のホームルームも終わりの時間になり、高松は授業に向かった。

本日の授業は質問と息抜きである。高松は1組に入って行く。

号令が掛かり、全員が着席をする。

「本日は、質問ならびに息抜きです。色んな事を話しましょう」

高松が話し始めたタイミングで校長先生が入って来た。

「私も参加しますね」

「分かりました、それでは……聞きたい事ある人いますか?」

高松が声を掛けると、クラス全員が手を挙げている。

「え?……こんなに居るんですか?………困りましたねぇ……」

「高松ちゃん、1度言ったんだから!」

「そうだよ、色々答えてよ!」

「介さんの事、色々知りたいんだよ!」

「分かりました…では、こちらから聞いていきましょう……答えられない事もありますからね……」

高松は廊下側の1番前の席から順に聞いていく事にした。

「高さんは、何で介護やってるの?」

「なくならない仕事だからです。リーマンショックで酷い事になりましたからね」

「介さんは、何であんなに凄いの?」

「別に凄く無いですよ…たまたま上手くいってるだけです」

こんな感じで和やかな授業となっていた。

校長先生は無言だが、笑顔で頷き授業を受けた。

午前中はこんな感じで過ぎて行った。


昼休み、高松はコンビニで買ったお握りを食べようとした時、会社携帯が鳴った。

「はい、高松でございます」

高松は電話に出ながら職員室を出て、人気の無い所に行く。

「高藤です。高松さん、今日何処かで話せませんか?」

「今日は授業の日なんですよ」

「講師が終わってからではダメですか?」

「かなり遅くなりますよ」

「今日はビジネスホテルに泊まる予定ですので構いませんよ」 

「……話の内容は何ですか?」

「売上を上げる為の打ち合わせをしたいんです」

「それでしたら、丁度パワーポイントを作ってたんで、後でメールで送ります。それを見ながら検討出来ればと思います」

「流石高松さん、それでは、資料は後程メールで頂くとして……何時でもいいので、終わり次第連絡を下さい」

「分かりました、よろしくお願いします」

高松は高藤との話が終わると職員室に戻った。

「康介さん、何してたの~?」

「誰と話てたんですか?」

「スカートを履いた方ですか?」

「スカート………………ぷっ……はっはっはっはっは!」

「!?…康介さん?」

「どうしました?」

「高松さん?」

「あははは、ははは……ごめんなさい、先程の電話は、高藤さんと言って…私の会社の取締役なんですよ、みんなから怖がられてましてね……私は結構好きなんですけどね……その方がスカートを履いた姿を想像したら、笑いが堪えられなくなりました」

「そんな偉い人と話してたの?」

「何だかすいません……」

「どんな用事だったんですか?」

「ああ、今日打ち合わせをしたいそうです。遅くなりますが仕方ないですね、仕事ですからね」

高松は本日、高藤と打ち合わせをする事になった。

高松は作った資料を高藤宛にメールで送り、打ち合わせの準備を整えた。予定が夜まで詰まった日になった。

まだまだ、1日は終わりません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 高松さん、仕事も学校もきっちりやってますね! 毎日が目まぐるしそうです(笑) でも充実してそうですね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ