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白と金が、白熱していた。
混ざり合い、分離し、また沸き立つ。
中心に、ひとつの“視線”。
それは世界の表層をなぞり、
ある一点に留まっていた。
勇者。
「……あれ?」
軽い声が弾む。
「勇者セレン、可愛くなったね」
くすくすと、熱が震える。
「せっかくならロマンスとかやってよ」
「戦いばっかりじゃ飽きちゃうでしょ」
視線がずれる。
その先、
不機嫌そうに立ち去る魔族の背。
「うわ、つまんないなぁもう」
不満げに光が揺れる。
「まぁでも」
白と金が、くるりと反転する。
一瞬だけ、温度が上がる。
「もっと楽しませてよ」
次の瞬間、
視線はまた世界へ散った。
何も知らぬまま、
物語は続いていく。




