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黒狼の航路(ブラックルート) ― 魔王戦記  作者: 一場れい
第1部勇者動乱編

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41/100

???

 白と金が、白熱していた。


 混ざり合い、分離し、また沸き立つ。

 

 中心に、ひとつの“視線”。


 それは世界の表層をなぞり、


 ある一点に留まっていた。


 勇者(主人公)


「……あれ?」


 軽い声が弾む。


「勇者セレン、可愛くなったね」


 くすくすと、熱が震える。


「せっかくならロマンスとかやってよ」


「戦いばっかりじゃ飽きちゃうでしょ」


 視線がずれる。


 その先、


 不機嫌そうに立ち去る魔族の背。


「うわ、つまんないなぁもう」


 不満げに光が揺れる。


「まぁでも」


 白と金が、くるりと反転する。

 

 一瞬だけ、温度が上がる。


「もっと楽しませてよ」


 次の瞬間、


 視線はまた世界へ散った。


 何も知らぬまま、


 物語は続いていく。


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