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黒狼の航路(ブラックルート) ― 魔王戦記  作者: 一場れい
第1部勇者動乱編

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40/100

間話 柱 永遠に

 ヴァイレンは、拳を握ったまま立ち尽くした。


「……」


 目の前。


 バリケード。

 巫術封印。

 魔力結界。


 黒耀城の回廊。


 黒大理石の柱──すべてが、幾重もの結界に包まれている。


 触れれば弾かれる。

 殴れば反撃が返る。

 壊す前に、こちらが吹き飛ぶ。


 ヴァイレンは、ゆっくりと息を吐いた。


(……詰んだ)


 背後。


 レイゼンが、何も言わずに見ている。


 ──それが一番、腹立たしい。


 ヴァイレンは舌打ちした。


「……チッ」


「くそが!」


 結界、微動だにせず。


 背後。


 レイゼン、静かに立っている。


 何も言わない。


 視線だけが刺さる。


「……」


「言いたいことあんなら言えよ」


 レイゼン、瞬き一つ。


 沈黙。


 ヴァイレン「……チッ」


 完全敗北。


レイゼンは無言で煽るタイプで、

ヴァイレンは相手が無言でもキレるタイプです。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

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