第50話 オーダーメイド奴隷回収③
「よしよし、大丈夫だ。……エフペケさん、俺が買いますので、実験材料は無しで」
和樹はそう言ってエリーニュスを抱き寄せつつ、エフペケの前に金貨袋を突きつける。
それと同時にエリーニュスの金髪を撫でてやると、エリーニュスは「ふぇぇ……っ」と声を漏らし、和樹に抱き着いて自らの巨乳を惜しげもなく和樹に擦り付ける。
(うっひょう!怯えてる美少女奴隷、ぐっとくる!)
「まあカズキ殿が購入するというのであればよいですが……命拾いしたなエリーニュス。では、早速ですが魔法奴隷契約の締結を」
和樹にとっては白々しいセリフをエフペケは言うと、そのまま魔法契約のサインを和樹に求めてきた。
和樹がさらさらとサインとすると契約が発動したようで、エリーニュスに安堵の表情と、若干頬に赤みがさす。
(エロ処刑ルートからさっそうと救い出した俺。これは惚れられたな!)
奴隷契約ではなく、きちんと心を奪えたと確信する和樹。
かくして、和樹は二人目の奴隷、金髪巨乳美少女エルフ・エリーニュスを手に入れたのだった。
◇
「ほら、こっちだエリーニュス。はぐれないようについてこいよ」
「は、はいっ……ご主人様……っ!」
奴隷商館を出て、ニューモンの路地裏へと向かう帰り道。
和樹は、自分の後ろを小動物のようについてくる金髪エルフをチラチラと振り返りながら、にやつく顔を必死に抑えていた。
(FOOOOO!! カス子に加えて、このエリーニュス。今日は金銀白黒エルフの食べ比べができるぞ。うへへ……)
和樹の中では、和樹を取り合うあまり奉仕が過熱する二人のエルフとの情事がすでに脳内で繰り広げられていた。
「あ、あの……」
「ん?」
そんな和樹の後ろについて来ていたエリーニュスは、和樹が路地裏でいつものように異世界ドアを出現させようとしたところで、和樹に声をかけてくる。
「わ、わたくし……森のハーブや薬草を使ったポーション作りが得意なんです! それで、エフペケ様の商館に留め置かれていた時も、未来のご主人様のためにこのような性力アップポーションを作っていまして……っ」
そう言ってエリーニュースは数少ない私物と思われる粗末なバッグから瓶に入った虹色に光る液体を取り出す。
「ポーション!!」
和樹の足がピタリと止まった。
ファンタジー世界の王道アイテム。ポーション。
怪我を治したり、魔力を回復させたりする魔法の薬。
しかも性力アップポーションと来た。
「これを飲むと……その、殿方の『発射回数』が数倍になるものです。よろしければわたくしとの初夜の時はこれをお使い下されば、と」
上目遣いで、恥じらうように小瓶を差し出してくるエリーニュス。
(なんというえっちな奴隷! 発射回数に制限がある男の特性を理解して自らそれを解決するものを提示してくるとか!)
和樹の中でエリーニュスの評価が急上昇する。
「エリーニュス! 君最高!!」
和樹は一も二もなくエリーニュスから性力アップポーションを受け取ると、慣れた手つきで異世界ドアを出現させ、エリーニュスを抱き寄せて帰還しつつそのままポーションを煽る。
その時エリーニュスは口角を上げ、怪しい笑みを浮かべていたのだが、和樹は気づいていない。




