第49話 オーダーメイド奴隷回収②
カラン、と奴隷商館のドアを開けると、奥のカウンターでエフペケが書類仕事をしていた。
「これはこれはカズキ殿。お待ちしておりましたよ」
「できあがってる?」
「もちろん」
「いやー、楽しみにしてましたよ!」
いよいよゲットできる自分だけに信頼を寄せる奴隷への期待を前に顔が緩む和樹。
(ここ一週間でカス子も結構気に入ってきてはいたけど、それはそれとしてキチンと奴隷っぽい奴隷は欲しいからな)
そんな和樹の内心を見透かすようにエフペケは微笑むと、そのまま奥の応接室へと和樹を案内する。
和樹が応接室のソファーに座ると、エフペケはそのまま奥の部屋へと入り、すこししして一人の少女と共に帰ってきた。
「ほら、入りなさい」
エフペケにうながされて入ってきた一人の少女。
(金髪巨乳ドスケベエルフだー!!)
その姿を見た瞬間、和樹テンションは一気に上がる。
透き通るような金髪。
サファイアのように青く輝く、少し吊り目の碧眼には不安がありありと浮かんでいた。
肌は抜けるように白く、顔の横からはカス子と同様にピンと尖ったエルフの耳が伸びている。
そして、薄手の生地の下で自己主張する、カス子に勝るとも劣らない暴力的なまでのおっぱい。
「か、完璧だ……」
和樹は生唾を飲み込んだ。
(オーダー通りの清楚系金髪碧眼巨乳(依存型)!!実在したのか!)
「彼女の名前は『エリーニュス』。ご覧の通りエルフですが、トカンツ王国がエルフの里を焼いた関係で、今はエルフがだぶついていましてね……カズキ様がご興味がないようでしたら、そろそろ魔術師の実験材料に販売方法を変えようと思っていたところなのですよ」
エフペケが淡々と説明する。
「ご、ごしゅじんさま……っ! わ、わたくし何でもします! ご主人様に買っていただくためにここにきたと思ってます! ですから、どうかっ!」
実験材料という言葉に反応し一樹に縋り付いてくるエリーニュス。
大粒の涙をポロポロとこぼし、すがるように和樹を見上げるエリーニュス。
吊り目の勝気そうな顔立ちと、そのしおらしく哀れを誘う態度のギャップ。
(なるほど、そういうことだなエフペケ!)
その態度と、後ろでウインクをするエフペケに和樹は全てを察する。
つまり、需要がだぶついているということでエルフが大量に魔術師の実験材料行きになっているという体で危機的状況を演出し、そこに颯爽と現れる和樹という構図のようだった。
(くぅ〜っ!! たまんねぇ!! これだよこれ! エフペケのババア、いい仕事しすぎだろ!!)




