第31話 二人目が来たら食べ比べパックだな
「んん〜っ♪ なにこれ、どれもめっちゃ美味いやん! このフライドチキンとかいうんやつなんか、いろんな香辛料が贅沢にミックスされてて最高やな! ナーロッパの王族でもこんな美味いもん食えへんで!」
朝っクスが終わった後、運ばれてきた大量のフードを満面の笑みを浮かべながら食べ始めるカス子。
なお、流石に昨日来ていた和樹の部屋からかっぱらっていったパーカーは汚いので、カス子がポチポチ食事をオーダーしている間に和樹が宅配サービスで買ったコンビニの上下スウェットを着ている。
(美少女の生リハ着って最高じゃん! じゃんじゃん!)
緩い服が逆に色気を出す結果になっており、和樹にクリティカルヒットしていた。
「いやー、それにしてもウチは運がええな。朝はこんなごちそうがスッと出てくるところに泊まれる上に、夜もお大尽様なご主人様に見初められてるんやから」
一方のカス子は上機嫌でおべんちゃらのベラを回し続ける。
「え? 俺そんなに上手かった?」
「上手いなんてもんやないで? うち、初めてやったのにあーんな激しくイジめられてよがるらせられたらもうどこにも行けへんやん?」
半分以上はおべんちゃらであるが、実際の所、カス子もかなりノリノリだった。
初体験をカス子基準で超絶豪華な部屋でするという『自分が大切にされている感』、そして未知の道具の絶え間ない振動が相乗効果となり、童貞の下手な攻めでもカス子を快楽の頂に届かせることに成功していたのだった。
「うへへ……そっかそっかー」
「こら、ちゃーんと最後まで責任取ってもらわへんとやん? うち、ご主人様じゃなくてダーリンって呼びたいなぁ❤」
上目遣いをしながら、しれっと正妻の地位を要求してくるカス子。
「うーん、でも、今までが今までだからなぁ……」
「うっ」
一方の和樹は賢者モードなのか、いつものようにカス子の色仕掛けにIQが爆散することはなく保留の構えを見せる。
「せやったら信用急回復するようにウチ頑張るで!」
カス子も流石に即了承とはならないのは想定内だったようで、媚びを前面に出しつつもあっさりと引いた。
(ま、ある程度稼ぎ終えてからなら考えてもいいけどな)
何せ脱童貞を果たした相手、しかも処女である。つまり和樹的には自分専用。
しかも容姿は和樹の好みドンピシャである。
今までの経緯を差し引いても「まあ、こいつはこのまま手元に置いといてやってもいいか」とほだされ始めていた。
が、和樹は真面目系カスである。
(俺には数週間後、エフペケが教育した金髪碧眼巨乳の白エルフが届く予定なんだよなぁ……)
新しく来るオーダーメイド奴隷と、目の前のカス子。
二人の美少女を両手に花で侍らせつつ、夜の食べ比べセットに興じる。
(そして、互いに俺の寵愛を受けるために競うのを愉悦の姿勢で眺めながら依存心を育てる。これだ!)
お前はどこの同人エロゲー主人公だという計画が和樹の脳内では組まれていた。
(まあ、ね。俺の記念すべき初めての相手だからね? 多少は後発美少女よりも愛着はあるよ? ま、頑張るんだな、カス子)




