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幼馴染は全員勇者!? 女神さまに勇者の使命を託されたのは一人だけではなかった件!?  作者: 有永 ナギサ
1章1部 幼馴染たちの約束

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幼馴染のモーニングコール

「ユウ~! 早く起きて! 起きて~!」


 16歳のユウは、元気な女の子の声で目を覚ます。

 すると見慣れた家の天井と、ユウの顔をのぞき込んでいるアリアの顔が飛び込んできた。


「朝から騒がしいな。もう少し寝かせてくれよ」

「ふふん、かわいい幼馴染が起こしに来てあげたんだから、感謝してよね!」


 アリアは得意げに胸を張って、かわいらしくウィンクしてきた。

 彼女はユウの幼馴染であるアリア。手入れがよくされたキレイな銀の髪をし、誰とでも仲良くなれる人懐っこそうな笑顔がトレードマークの天真爛漫な女の子である。ユウたち幼馴染メンバーの中ではムードメーカーであり、トラブルメーカーでもあった。


「頼んでないし、そもそもまだ早い時間だろ。せっかく昔のころの懐かしい夢をみてたのにさ」

「昔のころの夢? もしかしてアリアが出てたりした?」

「まあ、いたな」

「もう、なになに~、ユウったらアリアを夢に見るほど思ってたってこと~。かわいいところあるじゃない! まっ、アリアはかわいいし、あこがれるのもしかたないか~!」


 アリアはニヤニヤしながら、ユウの背中をバシバシたたいてきた。


「フェイもデューナも普通にいたし、アリアが想像してるような夢じゃぜんぜんないからな」

「な~んだ、つまんない。――そんなことより今日は里長に呼ばれてるでしょ! 早く支度して行こうよ!」

「急がなくてもまだ全然間に合うだろ。それにしても今日はやけにテンション高いな」

「それはそうでしょ! なんたって明日は待ちに待った勇者の選定の日! そこでアリアが正式に勇者になるんだから! これが興奮せずにいられないよ!」


 アリアは両腕をブンブン振りながら、目を輝かせる。


「まだそう決まってないだろ。勇者になるのはオレたち幼馴染メンバー四人のだれか。まあ、オレが選ばれるんだが」

「ふん、今のうちにせいぜいイキがってれば~? あとで吠えずらかいて恥をかくだけだけどね!」

「ははは、その言葉、そっくりそのまま返してやるよ」


 ユウたちは不敵に笑い合う。


「さて、身支度を済ませるか。アリア出て行ってくれ」


 ベッドから出て、着替えようと。

 ちなみにユウの両親は、現在旅に出ている真っ最中。冒険者としてあちこちで活躍しているらしい。たまにユウの様子を見にレセドに帰ってきては、しばらく滞在したのちまた旅に出る生粋きっすいの冒険者なのであった。


「アリアはかまわないよ~。ここでくつろいでおくから、気にしないで~」


 するとアリアは部屋から出ていかず、ユウのベッドに寝ころびゴロゴロし始めた。

 さすがに女の子の前で着替えるのは、少し気恥ずかしく感じてしまう。


「気にしないでと言われてもだな」

「今さらはずかしがる関係でもないでしょ。小さいころからどれだけ一緒にいたと思ってるの?」

「まあ、確かに」


 彼女は小さいころから、ずっと一緒にいた幼馴染。もはや気心の知れた相手ゆえ、これぐらいどうってことないかと納得する。


「それにしてもあれだけ小さかったユウが、今じゃこんなにもたくましく育って。細身ながら、筋肉とかなかなかのものじゃない」


 着替えていると、アリアがユウの身体を興味ありげに見つめてくる。


「ははは、勇者になるため、鍛えまくってるからな。アリアはそうだな」

「ふっふっふっ、こんなにも超絶美少女になっちゃったね! まったくユウは幸せ者ね~。こんなかわいい幼馴染がいてさ~」


 アリアはかわいらしいあざといポーズを取りながら、得意げにウィンクを。

 実際彼女はスタイルがよく、おしゃれにもすごく気をつかっている。なので自分を美少女と豪語するだけはあり、まったく否定ができなかったという。


「はいはい、そうですか。朝ごはんは済ませたのか」

「まだ! ユウと一緒に食べようと思って!」

「じゃあ、二人分用意しないとな」


 着替えが終わり、朝食の準備をしに向かう。

 そしてアリアとわいわいしながら、にぎやかな朝食をとるのであった。




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