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幼馴染は全員勇者!? 女神さまに勇者の使命を託されたのは一人だけではなかった件!?  作者: 有永 ナギサ
1章3部 謎の少女

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悲劇の夢

 ユウは夢を見ていた。

 夕日が沈もうとしている最中、幼馴染のミユと一緒に下校していたときの悲劇の光景を。


「夕! 夕! しっかりして!」


 血だらけのミユが夕の手をとり、泣きながら必死に呼びかけている。


「――み、ミユ……」


 ミユに呼ばれ、目を開く。しかし視界はかすんでおり、意識もあいまいであった。


「――オレは、ぐふっ!?」


 血を吐きだし、今の自分の状態がやばいことを察する。


(そうか、オレは暴走するトラックにミユとかれて……、ダメだ、意識が……、これはきっともう助からないな……)


 なんと猛スピードで暴走するトラックが、歩道を歩いていた夕とミユに突っ込んできたのだ。そして二人は不運にも轢かれてしまったのである。


「夕! どうしてアタシなんかをかばって……」

(そうだ! ミユは無事なのか!?)


 轢かれる瞬間、夕はミユを庇おうとしたのだ。結局二人とも撥ねられてしまったが、彼女の容態はどうなのか。かなりケガをしているみたいだが、少しは被害を抑えられていればいいのだが。


(――せめてミユだけでも助かってくれたらいいんだけどな……)


 消えゆく意識の中、ミユだけでも生き延びてくれることを祈るしかない。


「夕、お願い! 一人にしないで! アナタがいなくなったらアタシは……」

(――ここまでか、短い人生だったな……。ははは……、――せめてもう少しミユのそばにいてやりたかったな……)


 泣きじゃくり必死に懇願するミユの顔を見ながら、夕の意識は完全に闇に落ちていき。

 そこで目を覚ますユウなのであった。


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