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14 7月24日 ジュディス・ガードナーよりアルヴァ・ガードナーへ

 第十五信

     ジュディス・ガードナーよりアルヴァ・ガードナーへ

                        七月二十四日






 お義兄様へ。


 悲しいお知らせがあります。

 お義兄様もこれをお聞きになったら大きな衝撃を受けるでしょう。

 あぁ、こんな、こんな事が起こるなんて……。

 ……すみません、突然こんな事をお書きになったらお義兄様には何が起こったかお分かりになりませんよね。

 それとも、聡明なお義兄様には説明しなくても、私が何に衝撃を受けたのかお見抜きになっているかも知れません。


 エリックは亡くなりました。

 サウサンプトンからの道中で何らかのトラブルに巻き込まれた様です。


 エリックは私のお願いを快く聞いてくれてお兄様が同封された紹介状を持ってサウサンプトンへと向かったのです。

 ……そして、そのまま我が家に戻ってくることはありませんでした。

 あぁ、こんなにも突然、別れがやってくるんて。


 本日の朝、エリックが道中で亡くなったと連絡がありました。

 遺体は崖下で見付かったようです。


 皆、なんでエリックがサウサンプトンまで聖水を取りに行った事をご存知ありません。

 知っているのは私とお兄様だけです。

 だから皆が、なんでエリックがそんな場所に向かったのか不思議だ、と噂していました。

 聖水はどうなったのか、今はまだ分かりません。

 まだ向こうで頂いていないのか、それともエリックと共に崖下へと転がっていってしまったのか……。


 あぁ、お義兄様、私、私は恐怖でどうにかなって仕舞いそうです。

 エリックが亡くなった連絡を受けて以来、何もする事が出来なくなってしまいました。


 お義兄様、どうぞ御願いです、一度我が家に帰ってきて貰えないでしょうか?

 エリックの葬儀は明後日には行われるようです。

 それを理由にして帰ってきてもらえないでしょうか?

 そして、そして、私を慰めてくれないでしょうか?


 お義兄様が帰って来てくれなかったら、私はきっとどうにかなってしまいます。






 お義兄様、どうぞお助けください。

 貴方の義妹、ジュディス・ガードナー。

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