生徒会のピンチ 恭一の活躍
恭一の悪い予感が的中した。
助っ人を始めて四日目、恭一が生徒会室に行くと、奈月の姿は無く、他の役員三人が不安そうな表情を浮かべていた。
「どうしましょう、このタイミングで会長がお休みなんて、もうすぐ交流会なのに」
「いえ、かなり根を詰めて頑張ってたもの、無理が祟ったのよ」
「会長……心配……」
動揺している三人を見て、恭一がルキエナに囁きかける。
「恐れていたことが起こったな」
「困りましたね」
ルキエナの表情も暗い。
「今日は私が奈月の代わりよ。私の指示に従って」
風香が真剣な表情で、役員たちに告げる。
「わかりました! 会長の分も頑張ります!」
「私も頑張る」
桃花も千絵も覚悟を決めた顔で応じた。
「あの!」
恭一が顔を両手で叩いて気合を入れ、役員たちに声をかけた。
三人の視線が恭一に集まる。
「いつもは書類関係の仕事は外してもらってたんですけど、今日は俺にもやらせて下さい! なるべくすぐにやり方覚えるんで!」
「何言ってるんですか。むしろ返って時間がかかります」
「時間の無駄……」
桃花と千絵は反対したが、
「いいわ、お願いします。わからないところはなるべく私が教えるし、簡単な書類を優先的に神楽屋君に回すから」
風香が了承して、恭一も書類の仕事を手伝うことになった。
最初は風香に見てもらいながらやり方を覚えていたが、あっという間にコツを掴み、桃花と千絵の予想に反して恭一は瞬く間に戦力となり、この日の活動も予定通りに終えることができた。
「神楽屋君、本当に助かったわ」
「意外です。書類の方は任せられないと思っていたのに」
「ちょっと生意気……でも助かった」
三人に褒められて恭一は照れながら、
「なんとか戦力になれたみたでよかったです」
と答えてこの日は解散となった。
「だー、疲れた。頭がボーっとする」
「大丈夫ですか? 加護で一時的に頭の回転と集中力を強化しましたからね。反動が来ているのでは?」
「うー……徹夜明けみたいだ。きついなこれ」
ルキエナが発動した一時的な加護の強化の反動で恭一はフラフラになりながら、ルキエナに支えられて帰宅した。
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