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「で………どうします?、この子。」
クロウは振り返りながら言った。
「ギャウッ?。」
スノードラゴンも大助を見ながら鳴く。
「どうするって………何があったんですか?。」
大助は状況が理解出来ずにいた。
洞窟の外に出てみたら、クロウがスノードラゴンにお手をさせている………さっきまで敵同士だったはずなのに。
「何がって………ダイ、貴方のせいですよ。」
クロウは呆れたように大助に言うと、事の流れを説明してくれた。
大助がスノードラゴンから月石を切り取り倒れた後、マルタのお蔭でスノードラゴンは全快した。
起き上がるスノードラゴンから逃げる為に、ダグラスが大助を、マルタが【サユリ】を担ぎ、クロウが殿を務めた。
スノードラゴンは3人の後を走って追いかけてきた。
運よく洞窟を発見した3人は、クロウが囮となり、ダグラスとマルタは洞窟に逃げ込んだ。
2人は大助と【サユリ】を下ろすと、クロウの援護の為に直ぐに外に出た………が、スノードラゴンの様子が何かおかしい。
クロウも剣を納め、スノードラゴンと見つめ合っている。
3人と1匹は暫くそのまま対峙していた。
やがて、何を思ったのか、クロウが右の掌を差し出した。
「………お手っ!。」
「おいっ!!、何しとるんじゃっ!!。」
ダグラスがクロウに怒鳴る。
スノードラゴンは、ジッとクロウの掌を見つめ、その後にクロウの顔を見つめた。
やがて、ゆっくりと左爪をクロウの掌に乗せ、一鳴き。
「ウギャッ!!。」
「「はぁっ!?。」」
ダグラスとマルタは思わず叫んだ。
「……おかわりっ!!。」
「ウギャッ!!。」
クロウが言うと、スノードラゴンは左爪から右爪に交えて、また一鳴き。
「マジッスかっ!?、スノードラゴンがなつくとか、有り得ないッス!!。」
マルタは目の前で起きている事が信じられなかった。
スノードラゴンは凶暴で、他の種族になつくなど有り得ない………しかし、目の前で実際にお手とおかわりをしている。
「………何だろうねぇ、これは。」
ダグラスも呆れ顔である。
「とりあえず、ダイが起きるまで、私が相手をしておきます。2人は休んでいて下さい。」
クロウにそう言われ、ダグラスとマルタは洞窟に戻り、大助が目覚めるのを待つ事にした。
「……で、現在、調教中ですが……ダイ、どうしますか?。」
クロウはスノードラゴンにお手とおかわりをさせながら、大助に問うた。
「どうするって言われても………俺のせいですか?。」
「貴方が生かしたのです。貴方が決めなさい。」
クロウはそう言うと、大助とスノードラゴンを残して洞窟に戻って行った。
「ギャウッ?。」
スノードラゴンは大助を見ながら首を傾げた。
「ギャウッ?って言われても……どうしよう。」
大助はスノードラゴンを見ながら呟いた。
スノードラゴンは戦闘時と違い、つぶらな瞳で大助を見つめている。
「………お手っ!。」
「ウギャッ!!。」
大助が右の掌を差し出すと、スノードラゴンは左の爪を乗せた。
「よく見るとお前、可愛いな。」
「ギャウッ?。」
大助の言葉に首を傾げるスノードラゴン。
「お前、一緒に来るか?。」
「ギャウッ!!。」
大助がスノードラゴンに聞くと、首を上下に振りながら鳴いた。
(………しょうがないか……とりあえず3人に許可をもらわないと)
「お前、ここで少し待ってるんだぞ。」
「ウギャッ!。」
大助はスノードラゴンにそう言うと、3人に相談する為に洞窟に戻った。




