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go home   作者: フラン
34/36

ー33ー



「で………どうします?、この子。」


クロウは振り返りながら言った。


「ギャウッ?。」


スノードラゴンも大助を見ながら鳴く。


「どうするって………何があったんですか?。」


大助は状況が理解出来ずにいた。

洞窟の外に出てみたら、クロウがスノードラゴンにお手をさせている………さっきまで敵同士だったはずなのに。


「何がって………ダイ、貴方のせいですよ。」


クロウは呆れたように大助に言うと、事の流れを説明してくれた。




大助がスノードラゴンから月石を切り取り倒れた後、マルタのお蔭でスノードラゴンは全快した。

起き上がるスノードラゴンから逃げる為に、ダグラスが大助を、マルタが【サユリ】を担ぎ、クロウが殿を務めた。

スノードラゴンは3人の後を走って追いかけてきた。

運よく洞窟を発見した3人は、クロウが囮となり、ダグラスとマルタは洞窟に逃げ込んだ。

2人は大助と【サユリ】を下ろすと、クロウの援護の為に直ぐに外に出た………が、スノードラゴンの様子が何かおかしい。

クロウも剣を納め、スノードラゴンと見つめ合っている。

3人と1匹は暫くそのまま対峙していた。

やがて、何を思ったのか、クロウが右の掌を差し出した。


「………お手っ!。」


「おいっ!!、何しとるんじゃっ!!。」


ダグラスがクロウに怒鳴る。

スノードラゴンは、ジッとクロウの掌を見つめ、その後にクロウの顔を見つめた。

やがて、ゆっくりと左爪をクロウの掌に乗せ、一鳴き。


「ウギャッ!!。」


「「はぁっ!?。」」


ダグラスとマルタは思わず叫んだ。


「……おかわりっ!!。」


「ウギャッ!!。」


クロウが言うと、スノードラゴンは左爪から右爪に交えて、また一鳴き。


「マジッスかっ!?、スノードラゴンがなつくとか、有り得ないッス!!。」


マルタは目の前で起きている事が信じられなかった。

スノードラゴンは凶暴で、他の種族になつくなど有り得ない………しかし、目の前で実際にお手とおかわりをしている。


「………何だろうねぇ、これは。」


ダグラスも呆れ顔である。


「とりあえず、ダイが起きるまで、私が相手をしておきます。2人は休んでいて下さい。」


クロウにそう言われ、ダグラスとマルタは洞窟に戻り、大助が目覚めるのを待つ事にした。




「……で、現在、調教中ですが……ダイ、どうしますか?。」


クロウはスノードラゴンにお手とおかわりをさせながら、大助に問うた。


「どうするって言われても………俺のせいですか?。」


「貴方が生かしたのです。貴方が決めなさい。」


クロウはそう言うと、大助とスノードラゴンを残して洞窟に戻って行った。


「ギャウッ?。」


スノードラゴンは大助を見ながら首を傾げた。


「ギャウッ?って言われても……どうしよう。」


大助はスノードラゴンを見ながら呟いた。

スノードラゴンは戦闘時と違い、つぶらな瞳で大助を見つめている。


「………お手っ!。」


「ウギャッ!!。」


大助が右の掌を差し出すと、スノードラゴンは左の爪を乗せた。

「よく見るとお前、可愛いな。」


「ギャウッ?。」


大助の言葉に首を傾げるスノードラゴン。


「お前、一緒に来るか?。」


「ギャウッ!!。」


大助がスノードラゴンに聞くと、首を上下に振りながら鳴いた。


(………しょうがないか……とりあえず3人に許可をもらわないと)


「お前、ここで少し待ってるんだぞ。」


「ウギャッ!。」


大助はスノードラゴンにそう言うと、3人に相談する為に洞窟に戻った。





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