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go home   作者: フラン
33/36

ー32ー



「………ふにゃ?。ここ、どこ?。」


大助が目を覚ますと、暗くゴツゴツした岩肌が見えた。


「起きたみたいだねぇ……。」


声がする方を見ると、ダグラスが焚き火の前で座っていた。


向かい側にはマルタが丸まって寝ている。

クロウの姿は見えない。


「ここ、どこ?。」


大助は再度、質問した。


「見ての通り洞窟じゃ。」


ダグラスはそう言いながら、大助にカップを差し出した。

カップからは湯気が立ち上っている。

大助は身体を起こすとカップを受け取った。


「一角ウサギのスープじゃ。暖まるぞ。」


大助は一口飲んでみた。

細かくなった肉と香草らしきものが入っていて、優しい味だった。

大助は黙って飲み続けた。


「………何故殺さなかった。」


ダグラスが大助を見ながら言う。


「覚悟したのではなかったか?。」


「………………。」


大助はスープを一気に飲み干すとカップを見つめた。焚き火にくべられた小枝がパチッと音をたてる。


「………覚悟はしたよ。」


大助はカップを見つめたままポツリと言った。


「邪魔をする奴や殺そうとする奴は、ぶっ殺す。………だけど、さっきのスノードラゴンは違うから。」


「違う?。」


大助の言葉にダグラスは思わず大助を睨み付けた。

大助はカップからダグラスに視線を移し続けた。


「あのスノードラゴンは、もう弱ってた。………それに月石が手に入れば、殺さなくてもいいはずだろ?。」


大助の問いにダグラスはため息をついた。


「お主は甘い。」


ダグラスは大助を見つめながら言う。


「もし、あの瞬間、あやつが最期の足掻きを見せたら………わしらは死んでたぞ。」


「………ごめんなさい。」


大助は素直に謝った。


「だけど、こうしてここにいるって事は、無事に済んだって事だよね?。」


大助のその問いに、ダグラスは苦い顔をした。


「あの後、気絶したお主を引き摺り、この洞窟に避難したんじゃ。………後の事はクロウに任せてな。」


「後の事って………まさかっ!!。」


大助はダグラスの言葉に慌てて立ち上がり、洞窟の外に飛び出した。




そこには………




「お手っ!!。」


「ウギャッ!!。」


クロウの手に器用にお手をするスノードラゴンの姿があった。





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