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go home   作者: フラン
26/36

ー25ー



【冒険者ギルド】

・種族、性別問わず、15歳以上であれば登録可能。

・登録初期はFランクから。依頼達成数によって、ランクがあがる。最上ランクはSSS。

・各町や大陸に支部があり、移動の際には報告をしなければならない。

・依頼中、死ぬような事が起きてもギルドは責任を負わない。


「簡単に説明すると、こんな感じです。」


窓口の女性職員はそう言うと、明らかな営業スマイルを大助に向けた。

大助は今、冒険者ギルドに1人で来ている。

登録をして身分証明書を貰う為だ。

ダグラスは寒さで盥から出られず、クロウは顔見知りに会いに行く為、仕方なく場所を教わり1人で来たのだ。


「わかりました。で……どうやって登録すればいいんですか?。」


「こちらの用紙に、ご記入お願いします。」


大助が尋ねると、女性職員は営業スマイルを崩さぬまま用紙を渡してきた。


「あの……俺、文字が書けないんですけど……。」


大助が申し訳なさそうに言うと、女性職員は一瞬鋭い視線で大助を見、すぐに営業スマイルに戻った。


「魔族語じゃなくても大丈夫ですよ。」


しかし、言葉は棒読みだ。


「えっと……俺の知ってる文字で大丈夫かわからないんですが……。」


「…………チッ。」


大助の言葉に、女性職員は舌打ちをすると、用紙を取り上げた。


「代筆するので、口答でどうぞ。」


女性職員は営業スマイルを止め、冷たい口調で大助にそう言った。


「…………申し訳ありません。」


大助は小さくなりながら謝った。




【さっきの職員、アレは駄目だね。】


どうにか登録を済ませ、ギルドから出てきた大助に、太刀がカタカタと揺れながら言った。


【お仕事なんだから、最後まで営業スマイルでいないと】


「まぁ、でも、ギルドカードも作れたし、サユリの名前も入れてもらえたし、良かった良かった。」


大助は大して気にしていない様子で、ニコニコとしながら歩いている。


【……だいちゃん、楽しそうだね?。】


太刀がカタンと揺れた。


「楽しいというか……楽しむしかないから。」


大助は表情を変えずに言う。


「どんなにキレても泣いても、すぐには帰れないから。だったら楽しむしかないじゃん。」


【……相変わらずの平常運行だね。】


「でしょ?。カッコイイでしょ?。」


大助はそう言いながら、太刀の柄を撫でる。


【……よく聞こえなかったよ。ま、だいちゃんがそうなら、サユリも楽しむよ。スライムだろうがオークだろうが、バッサバッサと斬りまくってあげるね♪。】




「……頼もしいですね。では、ドラゴンも斬って頂けますね?」




太刀がユラユラ揺れながら音をたてた時、後ろから声がした。

ビックリして大助が振り返ると、そこにはクロウがいた。


「月石はロハ山に棲むスノードラゴンの額にあるそうです。」


クロウは優しげな笑顔で言った。


「バッサバッサとスノードラゴンを斬って下さいね。」




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