ー22ー
「……これが俺の武器……。」
大助は手にした太刀を見てそう呟いた。
「これはまた……変わった形じゃのう。」
「全くです。こんな武器、私は見た事ありません。」
ダグラスとクロウは大助が手にした太刀を見て、興味津々である。
暫く3人は太刀に見入っていた。
【……うな】
「「「!!!」」」
その時、いきなり声がして3人はビックリした。
辺りを見回したがこの場には大助・ダグラス・クロウの3人しか居ない…………だが、聞こえた声は3人の内の誰でもない声だ。
【……うなうな】
「「「!!!!」」」
また声がした。
どうやら声は太刀から聞こえるようだ。
「ダイ……お主、何を想像したんじゃ?。」
ダグラスは太刀から目を離さずに大助に問うた。
「な、何って、よく切れて、折れなくて、長さがあって、俺でも使いこなせて、魔法剣みたいに出来て、刀の精霊が「「それだっ!!」……へ?。」
大助が説明している途中で、ダグラスとクロウは声を揃えて遮った。
「ダイ……貴方、その刀の精霊とやらを事細かに想像したんじゃ?。」
「えっ……駄目でした…か?。」
クロウの言葉に大助はしどろもどろになりながら聞いてみた。
【…うなうな。駄目じゃないよ。】
しかし答えたのは太刀。
【ダイが望んだんだし、一緒に頑張るよ。】
太刀はそう言うと大助の手の中でプルプルと震えた
【だから……師匠、先生、ダイの事をよろしくお願いします。】
「ふむ……お主がいいのなら、わしは構わぬが……クロウ、どうする?。」
「…………説明不足だった私の責任です。最後までお供します。」
大助は3人(?)が話している内容がよくわからなくてキョトンとしていた。
「えっと……どういう事なんでしょうか?。」
「大したことじゃない……、ダイ、この精霊の名は何と言うんじゃ?。」
大助の問いにダグラスはシレッとした顔で答え、逆に大助に問うた。
「あの…サユリって名前で…俺の最愛の奥さんと同じ名前なんですよ。」
大助は少しニヤニヤしながら答えた。
「…………気色悪い。」
クロウの言葉に大助はフリーズした。
「大体、人前で最愛とか発言して羞恥心はないのですか?」
「ないよ。」
クロウの問いに大助は迷いなく答えた。
「最愛の人を最愛だと言うのが恥ずかしいだなんて、最愛の人に失礼だよ。」
大助はクロウの目を真っ直ぐ見ながら言い切った。
「「……………。」」
「何、見つめあってるのさ?。」
見つめ合うというより、睨み合っている2人に、颯爽と現れた魔王が声をかけた。
「転送の準備が整ったよ。」
魔王はそう言いながら、爽やかな笑顔を見せた。




