表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
go home   作者: フラン
22/36

ー21ー



大助達は修練場にいた。

剣の適性を見る為、クロウにダグラスと共に連れて来られたのだ。

魔王も一緒に来たがったのだが、3人を転送させる準備をしなければならないので辞退した。


「……駄目ですね。」


一通り型を教え、暫く剣を振っていた大助を見ていたクロウはため息をつきながら言った。


「……教わった通りにしてるんですけど……。」


大助が申し訳なさそうに言う。


「全く駄目です。才能が無さすぎます。そもそも、何故、剣なのですか?。」


「何故って……師匠がくれたので。」


「それしか武器が無かったのじゃ。」


大助が言うと、ダグラスは弱った顔で答えた。


「…………貴方に合う武器を、貴方に作って頂くのが1番の近道みたいですね。」


クロウは暫く考えていたが、大助を見ながらそう言った。


「作るって……俺、武器なんて作ったことないですよ。」


クロウの言葉に大助は自信なく答えた。


「実際に作るのではなく、想像するだけですから大丈夫です。既製の物より使いやすいはずです。少し待っていて下さい。」


クロウはそう言うと修練場を出ていった。




20分位してクロウは戻ってきた。

手には小さな黒い箱を持っていた。

クロウは大助の前まで来ると、箱を開けて中身を大助に手渡した。


「これを両手で包み込むように持って、好きな武器を想像して下さい。」


大助は渡された物を観察してみた。

それは500円玉位の大きさで、黒く楕円形の石だった。


「それは……創造石か。まだ有ったのじゃな。」


「えぇ。これがこの世界で最後の創造石です。」


ダグラスとクロウの会話を聞いて、大助は焦った。


「最後のって……そんな貴重な物を使っていいんですか!?。」


「貴重だとしても、使わなければ只の石です。さぁ、想像してみて下さい。」


クロウはサラリと言うと、大助に使うよう促した。

大助は戸惑いながらも、両手で創造石を包み込むと想像する為に目を閉じた。




(急にそんな事言われてもなぁ……武器かぁ)


大助は頭の中で想像してみた。


(やっぱり日本人だし刀がいいなぁ……でも……俺……あんまり詳しくないしなぁ……)


そこでどんな性能があるといいか想像した。


(よく切れて……折れなくて……長さがあって……俺でも使いこなせて……魔法剣みたいに出来て……刀の精霊が憑いてて……精霊の名前はやっぱり[サユリ]かなぁ……それでピンチになったら実体化したり……)


大助の想像は、段々と妄想になっていった。




一頻り想像と妄想を繰り返していた大助だったが、不意に体から何かがゴッソリ吸い取られる感覚に陥り、慌てて目を開けた。


ードクンッ


同時に創造石が脈打つ。


「うわぁっ!!。」


大助は余りの気持ち悪さに創造石を放り投げた…………が、創造石は宙に浮き、ドクンドクンと脈打ちながらその形を変えていった。


「なっ、何が起こってるんですかっ!?。」


大助はバニクりながら叫んだ。


「何って………お主が想像した武器が出来上がるトコじゃ。」


ダグラスは平然とした顔で大助に答えた。


「創造石は想像した物を創造する石。貴方の想像に沿った武器が創造されているのです。」


クロウはそう説明すると大助を見た。


「ダイ。貴方しか使えない武器です。創造石を掴みなさい。」


クロウに言われ、大助は恐る恐る両手で創造石を掴んだ。


ードクンッ


その瞬間、創造石は大きく脈打つと赤黒い太刀に姿を変えたのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ