ー17ー
「ふむ。意外と似合ってるぞ。」
ダグラスは大助を見ながら、満足そうに言った。
今、大助はダグラスが見つけ出した銅の剣と甲羅の盾を装備している。
「あの……剣はいいんだけど、この盾は……まさか!!。」
「わしのじゃない。」
大助はダグラスのその言葉に安堵した。
「昔、一緒に探索した仲間のお古じゃ。わしには使えんからお主にやる。」
そう言うとダグラスは部屋の中をフワフワと移動しながら、革製の袋に色々積めだした。
「えっと、何してるの?。」
大助が聞くと、ダグラスは手を止めずに言った。
「何って旅の準備じゃ。」
「旅って……月石ってこの辺にあるんじゃないの?。」
「ない。」
大助はガックリと肩を落としながらダグラスに聞いてみた。
「じゃあ、どこにあるのさ?。」
「4つの大陸のアチコチじゃ。」
「……てか、ここはドコなんでしょうか?。」
大助の言葉に漸く顔を向けたダグラスは、壁に貼ってある1枚の紙を顎で指した。
「あの地図の真ん中じゃ。」
大助はダグラスが指した地図に近づいて確認した。
4つの大陸が十字架の様にあり、その真ん中に円い形の島……どうやら、その島が現在地らしい。
「この島、名前とかないの?。」
大助は何の気なしにダグラスに聞いてみた。
「ある。」
ダグラスは忙しそうに旅の準備をしながら答えた。
「何て名前?。」
「魔王城じゃ。」
「ふぅん、魔王城ね……。ん?、魔王?。」
次の瞬間、大助はダグラスに飛び付いた。
「師匠!!。魔王ってあの魔王?あの世界征服したり世界を破滅させたり勇者と戦ったりする魔王?」
大助は焦って早口で捲し立てた。
「よく知っとるの。お主の世界にもいたのか?。」
ダグラスは感心しながら答えた。
「いないけどいるよ!!。てか、逃げなきゃ!!。」
大助はダグラスを抱えたまま慌てて辺りを見回し出口を探した。
「大丈夫じゃ。今の魔王は親友じゃから。」
「…………は?。」
ダグラスの言葉に大助はピタリと止まり、ダグラスの顔を見た。
「じゃから、今の魔王とわしは200年位前から親友じゃから。」
ダグラスは大助の目を見ながら、当たり前かの様に言ったのだった。




