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「さっきの珠って何なんですか?。」
土下座しまくってどうにか亀師匠の怒りを鎮めた大助は、先程飲み込んだ珠について尋ねた。
「………あれは火珠モドキじゃ。」
「火珠モドキ?。」
「うむ。火珠は火属性の魔力に反応し、使用者が火魔法を使用出来るようになる珠じゃ。お主には火属性の魔力が流れておるでの。」
亀師匠はフワフワ浮いたまま大助の目の前で揺れながら言った。
「………モドキって?。」
大助は不安そうな顔で亀師匠を見た。
「………通常、火珠は鮮やかな緋色なんじゃ。」
「は?。………さっきの珠………赤黒かったですよ?。」
「そうなんじゃ。あの珠は拾い物での……火珠なのは解っているのじゃが…………後はわからん。」
「わからんて……わからんてなんだよ!!。」
大助は思わず亀師匠を両手で掴むと上下に揺さぶった。
「じゃ、じゃが問題ないようじゃし大丈夫じゃろ!!。………火珠は相性が悪いから、さっきのしかなかったんじゃ!!。」
「そういう問題じゃないだろ!!。」
大助は更に激しく上下に揺さぶる。
亀師匠はカクンカクンと首が上下に揺さぶられる。
「や、やめろっ!!。師匠に向かってその態度は「うるさいっ!!。」…………キュウ…………。」
大助はキレて亀師匠を揺さぶり続けた。
「大丈夫かどうかわからないじゃないか!!。もし何かあったら、俺は家族に会えなくなるかもしれないんだぞ!!。天誠や天飛やさゆりに会えなくなったら………元の世界に戻れなくなったらどうするつもりだっ!!。」
大助は手を止めて亀師匠を睨み付けた………が、亀師匠は首と手足をダランとしたまま動かない。
脳震盪を起こし、気絶していた。




