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go home   作者: フラン
13/36

ー12ー



ーペチペチ……ペチペチ……


頬に何かが当たる感じがして、大助は目を開けた。


ーバチーンッ!!


「あうっ!!。」


大助は勢いよく吹っ飛ばされた。

ゴロゴロと転がり何かにぶつかって止まった。


「いってぇ……。」


大助は痛みを感じる頬を擦りながら、ゆっくりと起き上がり辺りを見回した。

ガラス瓶や分厚い本が並んだ棚……何に使うかよくわからない器具……ガラクタにしか見えない物がゴチャゴチャ入った箱……甲羅を背負った天誠……。


(?……天誠?)


「て、てん「違う。」まじゃ……ないの?。」


よく見ると赤ちゃん位の大きさの亀が、フワフワと宙に浮いていた。


「やっと起きたか……。」


「えっと……師匠ですか?。」


「うむ。」


「……大きさ違くね?。」


「……そこはフィーリングじゃ。」


亀師匠はそう言って、フワフワと大助に近づいた。

そしてペチッと大助の額に手を当てると、ゆっくりと目を閉じ何やらモゴモゴと呟いた。


「えっと、何を?。」


「少し黙っとれ。」


大助は不思議に思い聞いたが、亀師匠はそう言って黙ってしまった。


暫くそのまま時間が過ぎ、やがて亀師匠はゆっくりと目を開けた。


「ふむ……成る程。」


亀師匠はそう呟くと、ガラクタらしき物がゴチャゴチャ入った箱の前まで移動し、何やらガサガサと探し始めた。

大助はどうしていいかわからず、事の成り行きを見守っていると、亀師匠は何かを見つけ出したようだった。


「うむ。……ほれ、これを飲んでみろ。」


亀師匠はそう言うと、大助の方にポンと何かを投げた。

大助がキャッチして手を開いて見ると、飴玉大の赤黒い珠だった。


「……これを飲むんですか?。」


「……飲んでみろ。」


亀師匠はじっと大助を見つめている。


「……マジで?。」


「マジじゃ。」


亀師匠は目に力を込めてじっと大助を見つめている。


「…………はい。」


亀師匠の目力に負けた大助は、覚悟を決めて珠を飲み込んだ…………が、特に変化はない。


「…………えっと、飲みましたけど?。」

「[ファイア]じゃ。」


大助がおそるおそる聞くと、亀師匠はニヤリとしながら言った。


「???。…………[ファイア]?。」


大助が確認するように呟くと、体中から何かが右手に集まるような感覚がし、掌にソフトボール大の火の玉が現れた。


「(!!!!!!)。」


大助が混乱した。

ソフトボール大の火の玉はゆっくりと宙に浮くと、勢いよく亀師匠へ…………。


「[ウォータ]!!。」


亀師匠は素早く水の玉を作り出すと、火の玉に向かって放った。


ーバシュッ!!


火の玉と水の玉は勢いよくぶつかり、辺りに水蒸気を発生させた。


「お主!!。師匠に向かって何じゃっ!!。」


「す、すいませんでしたぁっ!!。」


怒りで体を真っ赤にさせた亀師匠に、大助は再び土下座するのだった。




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