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2人(?)は小さな池の前にいた。
大助が亀師匠に土下座をした場所にあった池だ。
よく見ると、池の水は澄んでいて月の光を浴びキラキラと煌めいていた。
底は深いようで、ずっと見ていると吸い込まれそうな感じである。
「じゃ、飛び込め。」
「は?。」
大助はキョトンとした顔で亀師匠を見た。
(見れば見るほど、天誠に似てるなぁ……)
大助は亀師匠を見ながら、次男の事を思ってニヤニヤした。
「……気持ち悪い。」
「!!。」
大助、心に100のダメージ。
「どうせ赤子の事を思い出してたんじゃろ……、いいからはよ飛び込め。」
亀師匠はジト目が大助を顎で促した。
「あの……僕……泳げないんですけど……。」
大助はカナヅチだった。
「…………。」
「…………。」
「……やっぱり300ね「飛び込みます!!。」……うむ。」
大助はおそるおそる右足を池に入れてみた。
水は冷たくなく寧ろ温かく感じたが、足裏には何も当たらない。
「や、やっぱりまだ……心の準備が……。」
「うっさいっ!!。」
大助が躊躇って足を池から出そうとすると、亀師匠は大助の指をむんずと掴み、勢いよく池に飛び込んだ。
「うわぁぁぁぁぁっ!!。」
ードボーンッ
大助は亀師匠に引っ張られるように池に落ちた。




