表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴン食べちゃった  作者: よもぎだんごろう
12才 竜の帝王
5/43

ぼくは笑顔で手を振った

その日、ぼくは近くで一番高い木の天辺に登ってた。

ここなら街道が見渡せて、お父さん達の隊商を真っ先に見つけることが出来る。


何回か上ったり降りたりを繰り返したあと、お昼前に4台の馬車と馬に乗った人たちが街道を野端に見えた。

ハムに仕上げる時間が無かったけど、ぼくが獲った猪を食べてもらうんだ。

ぼくはシチューの大なべに火を入れた。


やがて、ここからの視界に入った隊商から2頭の馬が飛び出してくる。

白と黒の2頭の馬は、競い合うようにようにぼくの前に来て、ふわっと飛び降りた塊がぼくを抱きしめた。

「クリス元気にしてた?」

お母さん、くるしぃょ。

「そんなに抱きしめたらクリスが苦しがってるじゃないか。」

馬をつないでいたお父さんに言われてやっと腕の力が緩んだ。

「おかえりなさい。」

「ただいま。」「ただいまクリス。」

「おじいちゃんはどこ?」

お母さんがぼくを抱きしめたまま聞いた。

ぼくは下を向いてお墓を指差した。

おじいちゃんのためにお祈りしてたら、隣の空き地に隊商の人たちが着いたので、湿っぽいことにはならなかった。

馬達の世話とか、することがいっぱいあるから。

お昼ごはんも食べなくっちゃね。

猪のシチューは大評判で、隊商のグレンさんに猪の狩りについていろいろ聞かれた。

その日、初めてお父さんに剣の稽古をつけてもらったんだ。


次の日の朝はもう出発の準備でみんな早かった。

お母さんに、「何か、言い残したことある?」って聞かれたけど、

「ぼくも一緒に連れて行って。」は、どうしても言えなかった。

みんなが出発したとき、ぼくは当たり前のように笑顔で手を振っていた。


また次の日、お昼まで寝ていたぼくは、わざわざ手紙を持ってきてくれた村長さんにたたき起こされた。

【フェアネス皇国立魔法学院入学案内書】

入学試験は8月25日、大変だ急がなくっちゃ。

おじいちゃんが最期に、知り合いの学院長に手紙を出してくれたらしい。





別のある場所

「陛下、殿下を我がユスラエル公爵家にお迎えしたいのですが。」

「グレンジャー、あれには聖痕が無い。魔法が使えなくていいのか?王家の者として何も持っていなくてよいのか?」

「猪型の魔獣ダイナストボアを屠る力があれば充分でございます。我が家は尚武の家系でございますから。」

「なんと・・・・」



お父さん

黒い眼、黒い髪

スマートだけど意外とがっちり型。

隊商の長、剣の名手


お母さん

着やせするタイプ

栗色の髪、ブラウンの眼

お父さんと同じ隊商、治癒魔法と馬術の名手


ぼく

顔はお母さん似でよく女の子と間違えられる。

お父さんと同じ黒い眼黒い髪

狩りの名手と本人は思ってる

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ