第20話 フェニックスの再生核
「うぐ」
次に目を覚ますとクリスの顔が目に入った。
「クリス」
「バイン、大丈夫?」
「ああ、俺はな。クリスこそどうなんだ」
「うん、多分ボロボロなんだろうけど今は大丈夫」
「そうか」
ゆっくり起き上がる。
「膝枕か。いいもんだな」
俺はクリスを抱きしめる。
「我もいるんじゃが!」
ああ、忘れてた。
「お主、今忘れてたって顔しておったぞ」
「そんなことない。一瞬だけだ」
「ほれみろ」
「あー、フェニックスは?あいつは倒しても復活するんだろ?再生核壊してないぞ」
「ふん、誤魔化しおって。フェニックスならそなたが寝ている間に見てきたわ。
再生核も一気に破壊されておったぞあのブーストはすごいの。ただ、後がいかん。いかんなあれは」
なんのことだかわからん。
「何があった?」
「何がも何もあの性的快感はいかんだろう。我だけか?」
ん?性的?
「どういうことだ。何を言っているのかわからんぞ」
クリスの方を見ると露骨に目を逸らされた。
そういうことか。
「クリス、事実なんだな。何で言わないんだ?」
「言えるわけないでしょ、快感で悶えてるなんて。シャインがしゃべりすぎなのよ」
「お前、それで討伐に…」
「わーわー、聞こえない聞こえない!」
クリスが自分の耳を塞いで喚いている。
「まあいい、で、この後3人でフェニックス全部倒すってことでいいんだな」
「もちろん、いいわよ」
「そりゃ無理じゃろ」
意見が割れたな。
「クリス、おぬし死にかけてまだやるのか。我がおらんかったら絶対死んでおったぞ」
「シャインこそ、2人でやれば全部倒せて街は救われるのに見捨てるの?」
「我は連発は…できるのか?」
「ああ、ブーストすると魔力吸収も早まるからある程度は連発できる。ただ、せいぜい3回までだな。魔力吸収時間と体への負担を考えると、その後は30分は開けて欲しいな」
「なんじゃと? たった30分でまた連発できるのか?すごいな」
腕を組んでシャイン、少し悩む。
「まあ、やってみるかの。ただ無理はせんぞ。なるべく多く狩るということじゃ」
「ええ、それでいいわ」
「ただしシャイン、また俺たちの至近距離でぶっ放すなよ。今度こそ仲間の攻撃で死者が出る」
(ちっ、覚えておったか)
「ああ、わかっておる、あれは失敗じゃったの」




