魔具研究部の二人
「ああ、そうだ。明日……」
ナオさんは何かを言いかけて、言葉を止めた。
なんだろう?と思って、ナオさんの方に視線を向ける。
ナオさんは何かを見てはいけないものを見たような雰囲気で……眉をしかめていた。
な、何を見つけてしまったのだろう?
そう思って、ナオさんの視線の先に視線を送った。
そこにはひと際、背の高い人が立っているのが見えた。
「あっ……モリー様!」
人でごった返す会場の中でも、モリー様はひと際目立っていた。
だって、人の頭の上にお顔があるんだもの。
私はモリー様の姿を見て、思わず立ち上がってしまった。
周囲に人がいると、モリー様の大きさがよくわかる。
モリー様はきょろきょろと周囲を見回している。
たぶん、私を探しているんだと思う。
ここにいるって伝えなきゃ。
私は大丈夫って言わないといけない。
私はそう思って、椅子から立ち上がった。
それで、手を振ろうとしたら、すぐにモリー様と目が合った。
「おっ!いた」
モリー様が私を見つけてそう言った。
やっぱり、私を探していたみたいだ。
「どこですか?!どこ!?」
「どこよ!はよぉ教えて!」
モリー様の方から大きな声が聞こえてきた。
姿は見えないけども、きっとモリー様の近くに、あの二人がいるのだろうと思った。
「どこって、あそこだよ壁際にいる」
モリー様はそう言って、私の方を指さした。
「ええ?!本当ですか?!見えませんよ!」
「それはお前がチビだからだ」
「チビじゃないです!」
「いや、チビだろ」
「むー!失礼な!」
「そんなことよりほんまに向こうにおんの?!酔って変なもん見えてんちゃいますよね?!」
「うるせぇな。酔いならとっくに覚めてるよ」
「それじゃあ、すぐに行きましょう!」
そう聞こえたと思うと、モリー様たちがこっちに来た。
ナオさんはふいっと顔を背けて、他人のふりをしていた。
まぁ、他人なのだけども……。
なんて考えていると、モリー様もナオさんに気が付いたようだった。
見つかったことに気が付き、ナオさんはため息を吐いた。
あー、めんどくさい奴に見つかったって感じだ。
モリー様はナオさんの姿を見て、何かを察したようだった。
「あー、ちょっと、君たち?」
モリー様が何かを言いかけたけども、時すでに遅しだった。
「あ!ドクダミちゃん!」
イヅナちゃんが駆け寄ってきた。
イヅナちゃんは私の顔を見ると、ぱっと表情を明るくした。
「あー、おい……ちょい待って……」
モリー様は面倒ごとを察したようで、イヅナちゃんを止めようとした。
けども、モリー様の静止をかいくぐって、イヅナちゃんは迷わず私のところまできた。
「ドクダミちゃん!大丈夫!?」
イヅナちゃんは私の手を握ってそう言った。
「う、うん……大丈夫。ありがとう。それに、ごめんなさい。急に逃げてちゃって……」
「ううん!いいの!大丈夫ならいいの!」
イヅナちゃんはそう言って、にこりと笑って……わたしを抱きしめた。
「ドクダミちゃん!」
少し遅れて、レイシーちゃんもやってきた。
レイシーちゃんもやって来るなり私に抱き着いた。
もう少し遅れてモリー様がやってきた。
モリー様は私が無事なのを見ると、少し安心したような顔をしていた。
そして……私の隣にいるナオさんの方を見た。
ナオさんはふいっと顔を背けて、つまらなそうな顔をしていた。
モリー様はそれを見て、苦笑いしていた。
モリー様が気が付いたのと同時に……イヅナちゃんとレイシーちゃんも隣にいるナオさんに気が付いた。
「……」
頬杖をついてつまらなそうな顔をしているナオさんをイヅナちゃんが見つめている。
「……あっ!」
イヅナちゃんはしばらくして、隣にいるのが誰なのか気が付いたようだった。
「あっ!あんた!嫌みないじめ女!」
その声に反応してレイシーちゃんもナオさんの方を見た。
「うお?!ほんまやんけ!なんでこんなとこにおるん?!」
二人はそう言って、ナオさんに敵意を向けた。
ナオさんは興味ないふりをして顔を背けていた。
その態度を見て、イヅナちゃんが表情を険しくした。
ま、まずい……。
すぐにでも喧嘩が始まりそうな雰囲気だ。
「あ、あの!ナオさんはね?私を助けてくれたの……」
私は慌ててそう言った。
二人は同時にこっちを見て、言った。
「ほんと?!」
「嘘やないよね?!」
「う、嘘じゃないよ……」
私がそう言うと、二人は怪訝そうな顔をした。
どうやら信じられないようだ。
イヅナちゃんはゆっくりとナオさんの方を見て言った。
「あんた……ドクダミちゃんに変なことしてないよね?!」
「さぁね」
ナオさんはそう言うとすっと立ち上がった。
「どこ行くの?!」
「どこでもいいでしょ。それじゃ」
ナオさんはそう言うと、どこかへ立ち去ろうとした。
「待って!」
「何?」
「あんた忘れてないでしょうね!ドクダミちゃんにしたこと!」
「はぁ?」
「はぁ?!じゃないでしょ!謝って!」
「謝る?私が?」
「そうでしょ!あなたのせいでドクダミちゃんは!」
「ま、まって!」
私は言った。
「も、もういいの!大丈夫だから……」
「大丈夫じゃない!」
「あ、あの……」
「いいよ。ポートマルリンカー」
ナオさんは私にそう言うと、イヅナちゃんの方を向いた。
「あんたこそ謝りなさいよ」
「は?!どうして私が?!」
「あんたの方こそ忘れてないでしょうね?あんたのせいで、私、制服ひとつだめにしたし、怪我もしたんだけど」
「それはあなたが悪いんでしょ?!」
「どこが?なんでよ?」
「なんでって!あなたがドクダミちゃんをいじめてたから悪いんでしょ!」
「いじめ?ふぅん……」
「なに?!その態度は!」
「おい、おちつけ」
イヅナちゃんが腕まくりして、掴みかかろうとした瞬間、モリー様がイヅナちゃんの肩を掴んだ。
「止めないでください!」
「止めるだろ、アホ。落ち着け」
「ですが!こいつは!」
「助けてくれたんだろ?」
「はい?!」
「ドクダミちゃんがそう言ってたじゃないか。それに……お前も助けて貰ったことあるだろ?」
モリー様がそう言うと、イヅナちゃんは口をへの字に曲げた。
「うっ……それは……そういうこともあったかもですが……」
「悪い子じゃないよ。きっと。少なくとも今はな」
「どうしてそんなことが言えるんです?!」
「だって、ドクダミちゃん……隣にいたんだろ?」
モリー様がそう言った。
私は頷いた。
「ま、そういうことだ」
「ううう……うう~……」
イヅナちゃんは悔しそうにしていた。
「あー、ナオ……さん?」
「なに?」
「なんかよく分からんけども……こいつが迷惑をかけた。すまない」
「別に……気にしてない。そんなやつ」
「なにをー!?」
「おい、落ち着け」
モリー様はイヅナちゃんを窘めて、言った
「あードクダミちゃんが世話になったみたいで……ありがとう」
「キモ……」
「え?」
「ねぇ、おっさん。あんたさ、恥ずかしくないの?」
「え?」
「そんな子供とつるんでさ。他人の癖に保護者顔して……相当キモいよ?ていうか、あんたって変態?」
「あー……まぁ、そう見える?」
「見えるっていうか事実でしょ?」
「ああ……いや、まぁ……でも、なんだ?仲間みたいな感じなんだけども」
「うーわ……その発言が一番キモい」
「うっ……ああ……す、すまない」
「別に謝んなくていいけど……もう行っていい?」
「あ、ああ……ありがとう」
モリー様がそう言うと、ナオさんはふいっと顔を背けた。
そして、そのまま会場の人混みの中に姿を消した。
ナオさんが去ったのをみて、モリー様はため息を吐いた。
「おまえな……なんでもかんでも喧嘩をふっかけるのはやめろ」
モリー様はイヅナちゃんにそう言った。
「ううう……だって、あの性悪女が悪いんですよ!」
「なんにせよだな……話も聞かずに掴みかかろうとするのはやめろ」
「ううう……!モリー様はいいんですか!あんなに生意気言わせておいて!悔しくないんですか?!」
「いや……まぁ、半分くらいは事実だしな」
「確かに!モリー様はキモいです!けども!でも、いい人ですよ!」
「そうか?まぁ、それはいいけども……」
モリー様は言った。
「ドクダミちゃん……大丈夫か?急に走って行ったって聞いたけども?」
モリー様の言葉を聞いて、イヅナちゃんが言った。
「そうだよ!ドクダミちゃん!本当に大丈夫?!」
「う、うん……大丈夫だよ」
「ほんまぁ?あいつにへんなことされてない?」
ずっと私に寄り添ってくれていたレイシーちゃんがそう言った。
「だ、大丈夫だよ……」
「それはいいけども……で?何があったんだ?」
「あ、ご、ごめんなさい……モリー様……いい子にしていようと思ったんですけど、人が多くて……少し混乱を……」
「そうか。いや、すまない。俺も離れるべきでは無かった」
「い、いえ!こっちに来ようと言ったのは私ですから……悪いのは……」
「いや、悪いとかないよ。誰も悪くない。気にしなくていい」
「あ、ありがとうございます」
「とりあえずだな……どうする?正直言えば、俺の用事は終わったからさ。気分が悪いようならもう帰るかい?」
「え……ああ……そうですね……」
「どうする?!ドクダミちゃん!帰る?!」
「う、う~ん……どうだろう?実はね……あのぉ……」
「どうした?」
「あの……モリー様の顔を見たらすこし安心しまして……」
「お?そうか……それはよかった」
「え、ええ……そうなるとですね……あのぉ……」
「まさか……おなかすいた……とか?」
「うっ……は、はい……」
私がそう言うと、モリー様はため息を吐いた。
「なるほど……ね?じゃあ……もう少し食ってく?」
モリー様がそう訊ねた。
「はーい!」
私たちは元気にそう答えた。
翌日、午前8時30分。
私は約束通り、校門前に立っていた。
今朝は少し大変だった。
昨日おなかいっぱい食べて、クモ爺さんの馬車で帰った。
あれから、最後までずっと私たちはおしゃべりをして……とても楽しい日を過ごした。
お家に帰って、シルアさんとお話して、お風呂に入って眠った。
幸せな夜だった。
夜、寝る前にナオさんとの約束の話をみんなにした。
レイシーちゃんは眉をしかめていた。
シルアさんは静かに頷いていた。
お父さんは、話を聞いて嬉しそうにしていた。
「お友達ができたのですね!」
「お、お友達なのかなぁ……?」
「ちゃいます!ちゃいます!あんなんただのいじめっ子ですわ!」
「こら!レイシー、言葉遣いが悪いよ!」
私たちはそんな話をして、笑っていた。
とても穏やかで……平和だった。
お父さんも、シルアさんも、応援してくれた。
レイシーちゃんも一応、応援してくれるってことになったけども……。
一緒にベッドに入った時、いつもより強く手を握ってくれた。
やっぱり、心配してくれているみたいだった。
朝、起きて、身支度して……シルアさんからお弁当を受け取った。
家を出る時、レイシーちゃんはそっけなさそうな態度をしていたけども……付いて来ようとしていたのは知ってる。
「さ、あんたは仕事よ」
レイシーちゃんの心は、シルアさんもご承知の上だったようで、レイシーちゃんに釘を刺していた。
レイシーちゃんはガマガエルのような顔をして、私に手を振っていた。
大丈夫だよ。きっと……大丈夫なように頑張るから。
私はそう思って玄関を出た。
学校までの道は……正直言うと、記憶にない。
いつの間にか、学校の校門前に着いていた。
約束の時間まで、まだ10分以上あった。
私は、門の前でずっとナオさんを待っていた。
そして……その時が来た。
8時30分。
約束の時間。
学校の始業の鐘がなる。
その鐘が鳴り終わる前に、ナオさんがやってきた。
「や。ちゃんと来たんだ」
ナオさんがそう言った。
その顔は、昨日よりも少し柔らくなっているように見えた。
「あっ……ご、ごきげんよう……」
「ごきげんよう。じゃ、付いてきて。こっち」
ナオさんはそう言うと、すたすたと歩いて行った。
私は門の前で……深呼吸をした。
学校には来ていた。
でも、いつも裏口から入っていた。
そして、図書館以外はほとんど外に出ていない。
だから、他の生徒に会うことはなかった。
でも、ここから入ればそうはいかない。
ここから中に入るのは、少しばかり……勇気がいるなぁ……。
「ねぇ!なにぼうっとしてんの?早く来て!」
ナオさんがそう言った。
「は、はい!」
私は大きくそう返事をして……門をくぐった。
今日から七日間はお祭りだ。
新たな女王様の誕生を祝うお祭り。
その間、学校はお休みだ。
だからか、今日は人が少ない。
校門から……校舎に続く大きな道を歩く。
とても静か……だけど、遠くの方から声が聞こえて来る。
部活に精を出す人の声だ。
ナオさんについて歩いて行く。
ナオさんが歩いて行ったのは、第三校舎棟だった。
本校舎からは、すこし外れたところにある、ちよっとだけくらい校舎。
ここは、いろんなものを作ったり、実験したりする場所だ。
ここは3階建ての校舎で、1階の科学実習室に授業で来たことがあるくらいだ。
ナオさんは階段をのぼっていく。
私もナオさんに続き、3階に到着した。
その真ん中の部屋の扉の前で、ナオさんは立ち止まった。
「ここ」
「あっ……はい……」
「一応、名義は魔具研究部ってことになってる」
「魔具……研究……」
「そう。で、今、中に二人いる。ここの部員は私含めてその三人だけ」
「さ、三人……」
「ま、大丈夫だよ。悪い子じゃないから」
「う、うん……」
「じゃ、紹介する」
そう言うと、ナオさんは扉を開いた。
「お疲れ。連れて来た」
ナオさんはそう言って中に入った。
「あっ……お、お邪魔します……」
私は扉の前に立って、お辞儀をした。
「……ナオ先輩?その人が……?」
「おおー!ポートマルリンカーさんだー!やっほー!」
中にいる二人の声が聞こえて来た。
私は顔を上げる。
部屋の中には、生真面目そうな黒髪の女の子と、青目で金髪のほんわかした女の子がいた。
二人は机を挟んで、向かい合って座っていた。
その机の上には何かの設計図のようなものが置かれていた。
たぶん、魔具の設計図なんだろうと思われた。
「そ。この子が、話してた同級生のドクダミ・ポートマルリンカー。ま、いろいろ教えてやって」
「はい。分かりました」
マジメそうな女の子はそう言った。
「やったー!実はお話ししたかったんだよねー!」
ほんわかした女の子はそう言って、手を振ってくれた。
この子は知っている。
確か……名前は……。
「ポ、ポールスティンさんも……魔具研究部だったの?」
「うん!そうだよ!よろしくね、ポートマルリンカーさん」
そう言ってポールスティンさんは握手を求めた。
私はそれに応じてポールスティンさんと握手をした。
この人は、ポールスティン・ホーさん。
私のクラスメイトで、たしか、お菓子作りとかが得意な子だったはず。
クラスメイトからはポルちゃんとかポルポルちゃんとか呼ばれてるのを聞いたことがある。
「ポル先輩、お知り合いなんですか?」
「そうだよ~!ていうか、同級生だよ。私もナオちゃんと同じだからね?」
「ああ、そうですか」
「興味無し?!ひどいなぁ~」
ポールスティンさんはそう言って、目元を擦っていた。
「あっ!紹介するね~!この子は一年生のミクちゃん」
ポールスティンさんがそう言うと、真面目そうな女の子はお辞儀をした。
「ミクスィール・ヴィオーラと申します。ミクと呼ばれています。よろしくおねがいします。ポートマルリンカー先輩」
ミクさんは、はきはきした声でそう言った。
「あ、よ、よろしくお願いします……」
私も同じくらい頭を下げる。
それを見てナオさんはため息を吐いた。
「紹介済んだね。で、こいつに今日から手伝ってもらうから。こいつ、こんなだけど天才だから。鼻につくとこもあるかもだけど、ま、良いように使って」
「はい!ナオ先輩!」
「え~ナオちゃん言い方酷いよ~」
「事実じゃん。あんたも知ってるでしょ?」
「うう~ん……以前はそうだったかもだけど……でも、今はほら!魔界に行ったんでしょう?!」
「え?!魔界に!?」
ポールスティンさんの言葉を聞いて、ミクさんは驚いていた。
「そうだよ!ミクちゃんは知らないかもだけど、ポートマルリンカーさんは試験に合格して、免許を取って……それで仲間と一緒に冒険に出てるんだよ!で、もうBランクの1位なんだよ!」
「ほんとうですか?!そ、それはすごいです!」
「でしょう?!」
「流石……ナオ先輩が天才と言うだけはありますね。すごいです、ポートマルリンカー先輩!」
ミクさんは目を輝かせてそう言った。
う、こ、これは……まずい。
すっごく、期待されてる気がする……。
「あっ……えっと……い、いえいえ……そ、そんな大したことは……」
「でた。謙遜。そういうのうざいよ」
ナオさんが、ずばっとそう言った。
「い、い、いやぁ……で、でも……本当に……私の場合は仲間がすごくて……」
「はいはい。ま、そういうの良いから。とりあえず、あんたは二人からいろいろ教わって」
「あっ、はい……」
「オッケー。じゃあ、あんたらに、この子、お願いしていい?」
ナオさんは二人の方を見てそう言った。
「はい!お任せください!」
「いいよ~!でも、ナオちゃんは?」
「私は先生に呼ばれてるから。例の件。多分……許可とれそう」
「ええ、ほんと~!?やったー!じゃあ、頑張らなきゃだね!」
「ま、そうだね。ま、結構頑張ったからね」
「流石です!ナオ先輩ならできると思っていました!私も頑張ります!」
「うん。頼んだよ、ミク」
「は、は、は、は……はい!」
ナオさんがそう言うと、ミクさんは目を輝かせて喜んでいた。
この子、ナオさんん事……好きなんだなぁって思った。
「じゃ、そういうことだから。後のことはこの二人に聞いて。私、行くとこあるから」
ナオさんは私にそう言うと、そのまま部室の扉を開けて出て行った。
「いってらっしゃ~い!」
「お気を付けて!」
二人はナオさんに手を振った。
ナオさんは、少しめんどくさそうな顔をして、手を振りかえして……行ってしまった。
「それじゃあ、ポートマルリンカーさん!楽しくおしゃべりしましょうか!」
ポールスティンさんはそう言って、椅子をひとつ用意してくれた。
「あ、よ、よろしくお願いします……」
私は二人に改めて挨拶をして……差し出された椅子に座った。




