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いらないもの(ジャンル:エッセイ?)
飲み終わったペットボトル。 インクの切れたボールペン、白紙のないノート。 擦り減ったスニーカー、もう着れない洋服、使用期限の切れた風邪薬。 何年も前の情報を伝える新聞、電池の切れた時計、誰かにもらった汚れたぬいぐるみ。
私の周りにあるいらない物。 役目を終えても離れずそばにいる。 捨ててしまえばいいと思っても捨てられないのは、もったいないと思うから? それは少し違うのかも。
どれも私と一緒に時を刻んだ。今は思うことができなくても、きっと彼らを大事に思っていたはずなんだ。 それを私の意思で捨てるなんて身勝手でしょ? 彼らに罪はない、罪なのは責任を取らない私の方だ。
いらないと言えるもの、でもそれが捨ててもいい物とは言えない。 思い出があって、愛着があって。 必要だと思う日がいつかくるかもしれないから。
「あんたねぇ…… 二十歳にもなって掃除もできないの!」
「でも…… いつか使うかも………」
「いつかを待ってる結果がこれなんでしょ!!」
母に怒られながらも。 私は部屋に散らばる『いらない物』を見つめてた。




