正直者(ちょいコメディエッセイ?)
自分に正直に生きるとはなかなか難しいと思う。 やりたいことをやるとはまた別になるから。 正直ってことは、嘘偽りない自分の意思を言うってことだと思うんだ。
好きな人に好きと伝えるのが難しく感じる人だっている。 だから、嫌いな人に嫌いと言うことはもっと難しいことだよね。
やりたいことだけをやる、やりたくないことはやらない。 でも、やらなければならないこともあるでしょ? それを気持ちのままやらないのは、なかなか難しい世の中。
嘘偽りない言葉は時に人を傷つけたりもする。 嘘が人を傷つけないとは言わないけれど。
難しい、正直に生きるってとても難しい。
ただ、僕なりに考えた正直者に近づける方法。 それは相手を考えること。
自分の意思を貫くために、他人を傷つけていいなんてルールはない。 正直者になるために犠牲が必要なら、僕は嘘つきと呼ばれた方がいい。
自分に正直に生きるためには、相手の正直な気持ちを受け止めることが大切なのかもしれない。
てわけで………
「僕はピクルスが嫌いなんだ。 食べてよ」
「奇遇ね、私も嫌いなの。 だからあげるわ」
皿に置かれた二枚のピクルス。 少しケチャップが付いている。 この二枚のピクルスの気持ちを! …… 無理だ。 ふぅ、まだまだ正直者には程遠いね。 仲良く並ぶピクルスを見つめて僕は思った。
窓の外、木々を揺らす風は今日も思うままに吹いている。




