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ケイト・グレインの記憶 ライラとケインの物語 第1部  作者: 藤花衣


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第4話 デレク

「ライラ!入るぞ!」デレクはほとんど声もかけずにいきなりドアを開けて、ライラの部屋に入って来た。


 デレクはレイモンドとノーラの長男で、ライラより四歳年上だ。

 デレクは昨日、友達の家に泊まりに行っていた。それで、

昨日、レイモンドとノーラに相談することにしたのだ。


「奥様とデレク様に反対されたら、決心が揺らぐかもしれませんよ」

 とジョルジュに言われたのだ。


「お兄様、おかえりなさい。どうしたの?」

「どうしたの?はこっちの言うことだ」

 デレクは近くにあったソファに乱暴に座った。


「それで、何だって全寮制の学校に行きたいなんて言い出したんだ?

誰かに何か言われたか?」


 誰かに何か言われたか?


 なぜかみんな同じことを聞く。ライラはため息が出そうになった。


「そうじゃないわ」

 デレクに、昨日レイモンドとノーラに話したことを伝えた。


「ふーん、そうなのか。でもさ、尊敬できる女性は

他にだっているだろ?それに、私立に行きたいなら、他の所だって

いいじゃないか?あ、そうだ。サン・リュミエールはどうだ?

僕の高校と近いから、毎日一緒に通えるじゃないか」


「名門のロイエブルーの制服を着たお兄様と通うの?それこそ

誰かに何か言われそうな気がするけど……」

「言わせないよ。僕の妹に変なこというな!って追っ払ってやる!」

「ありがとう、お兄様。でも気持ちだけもらっておくわ」


「じゃあ、どうしても気が変わらないっていうのか?」

「そうね。とりあえず、もう少し学校の情報を集めることにするわ。

叔父様にも言われたし」


 デレクは、しばらく友達の家での出来事を話して部屋へ帰っていった。


お読みいだき、ありがとうございました。


これで、ライラの家族は全員登場しました。

さて、次回はどんなことになるでしょうか?


ケインと出会うまでは、投稿間隔を短めにする予定です。

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